MEXCカードとは?3種類の違いと日本居住者が使えるのはどれか【2026年8月最新】

仮想通貨クレジット・デビットカード

大手海外仮想通貨取引所MEXCは、仮想通貨対応のVisaカードを3種類展開しています。2026年6月にはアジア太平洋地域向けの「MEXCカード(APAC)」が始動し、8月31日には自社発行の「MEXCグローバルカード」、さらに非保有型DeFiレンディングで知られるether.fiと提携した「MEXC×ether.fiカード」の申込ガイドが公式ブログで公開されました。3枚は別々の商品で、対応地域もそれぞれ異なります。本記事では、3つのカードの違い、キャッシュバック条件、申込手順、そして日本居住者がどのカードを利用できるのかを整理します。

MEXCのカードには3種類ある

MEXCのカード事業は、現時点で性格の異なる3つの製品に分かれています。特に「MEXCグローバルカード」と「MEXC×ether.fiカード」は名前が紛らわしいですが別商品で、対応地域も異なります。混同すると申込めない・使えないという誤解につながるため、まず整理しておきます。

  • MEXCカード(APAC):Visaブランド。台湾・フィリピン・タイ・ベトナムなど名指しされた一部のアジア太平洋地域向けに2026年6月から提供。利用実績に応じた「M-Score」でキャッシュバック率が3段階に分かれる。日本は対応地域に含まれない
  • MEXCグローバルカード:Visa Platinumブランド。MEXCが自社発行する新カードで、2026年8月31日にローンチ。対応地域は「対象外の国・地域」を列挙する制限リスト方式(69の国・地域が対象外)で、日本・韓国・台湾などは対象外リストに含まれておらず申込可能
  • MEXC×ether.fiカード:Visa Signatureブランド。DeFiレンディングプラットフォームのether.fiが発行基盤を提供するカードで、2026年8月28日付で公式ブログに申込ガイドが公開された。対応地域は台湾・韓国・タイなどを含む個別の対応国リスト方式で、日本はそのリストに含まれていない(日本居住者は申込不可)

ether.fiは、当サイトのether.fi(イーサファイ)完全解説記事でも紹介した通り、ETHのリステーキングやEther.fi Cashカードを展開するDeFiプラットフォームです。仮想通貨カード発行基盤の提供という点では、Rain社がAvici・Triaにインフラを提供している構図と似ており、「どの発行基盤が使われているか」は今後カードを選ぶ際のチェックポイントになりそうです。

キャッシュバック・手数料まとめ

MEXCカード(APAC)は、M-Scoreと呼ばれる利用実績スコアに応じて還元率が変わるティア制です。

  • Standard(M-Score 350〜599):還元率4%、月間キャッシュバック上限100 USDT(対象支出は月2,500 USDTまで)
  • Premier(M-Score 600〜799):還元率6%、月間キャッシュバック上限300 USDT(対象支出は月5,000 USDTまで)
  • Elite(M-Score 800以上):還元率10%、月間キャッシュバック上限800 USDT(対象支出は月8,000 USDTまで)

キャッシュバックは暦月単位で集計され、翌月15日にSpotアカウントへ付与されます。手数料は口座開設・年会費ともに0、為替手数料もVisaレート適用でMEXC側の上乗せなしとされています。

MEXCグローバルカードも、APACカードと同じM-Scoreティア制です。スタンダード(M-Score 350〜599)は還元率4%・月間上限100 USDT、プレミア(600〜799)は6%・上限300 USDT、エリート(800以上)は10%・上限800 USDTで、「還元率最大10%」はエリート到達時の数値です。年会費は無料、カード発行手数料は通常20米ドルですが期間限定で無料になっています。Apple Pay・Google Payにも対応しています。

M-Scoreの上げ方(MEXC公式情報に基づく):M-Scoreは350〜1,500の範囲で日次精算され、翌日に反映されます(新規ユーザーは登録1日後に350からスタート)。上げる方法は主に3つです。①現物・先物の取引量や口座資産を増やす(最も直接的)、②パスキー追加・SNS連携などでアカウントプロフィールを完成させる(一度きりの加点。上級KYCはどのカードでも申込条件として必須のため、ここでは加点要素として扱いません)、③毎日ログインして相場やイベントページをチェックするなど日々アクティブに利用する。逆に取引の停滞・資金の引き出し・セキュリティリスクの発生でスコアが下がることもあります。

一方MEXC×ether.fiカードは、還元率最大4%です。年会費・外貨手数料はいずれも0円。カード発行手数料も通常20米ドルですが期間限定で無料になっています。ただし後述の通り、このカードは日本居住者は申込対象外です。

MEXCカード(APAC)/MEXCグローバルカード/MEXC×ether.fiカードの比較表

申込条件(KYC・対応地域)

いずれのカードも、上級KYC認証(政府発行ID+顔認証)の完了が必須です。対応地域はカードごとに個別に管理されており、MEXCカード(APAC)は台湾・フィリピン・タイ・ベトナムの4地域限定、MEXC×ether.fiカードは台湾・韓国・タイなどを含む個別リストで日本は対象外、MEXCグローバルカードは69の国・地域を除く広い範囲が対象で日本・韓国・台湾は申込可能です。MEXC×ether.fiカードは、上級KYCに加えて最低100 USDTの入金でカードが有効化される仕組みです。

日本居住者は使えるのか

結論から言うと、日本居住者が申し込めるのはMEXCグローバルカードのみです。MEXCカード(APAC)MEXC×ether.fiカードは、いずれも対応地域リストに日本が含まれていません。

MEXCアプリのカードページで各カードの「詳細」を開くと、対応国・地域リストを確認できます。MEXCグローバルカードは対象外の国・地域を列挙する制限リスト方式(69の国・地域が対象外)になっており、日本はこのリストに入っていないため申込可能です。一方、APACカードとether.fiカードは対応国を個別に列挙する方式で、いずれも日本は含まれていません。

3枚とも「MEXCのカード」とまとめて語られがちですが、対応地域はカード単位で別管理されています。この記事の説明だけで判断せず、申込前に必ずMEXCアプリ内で該当カードの「詳細」表示を開き、自分が対象地域に含まれているかを確認してください。

MEXCグローバルカードの公式申込ページはこちら(紹介リンク経由の入金でウェルカムボーナスが付与されるキャンペーン実施中)

また、MEXCは日本の金融庁に登録されていない海外取引所です。国内の登録業者と異なり、金融庁や国内の投資者保護制度の対象外である点は、カードの利便性とは別に理解しておく必要があります。

申込みの流れ(MEXC×ether.fiカードの公式ガイドを参考)

以下の手順はether.fi発行のMEXC×ether.fiカードの公式申込ガイドに基づくものです(前述の通り、このカードは日本居住者は対象外です)。MEXCグローバルカードもアプリ内でKYC完了後にカードページから申し込み、本人確認・審査を経て発行される点は共通しています。日本居住者はMEXCアプリで「MEXCグローバルカード」を選択して申し込んでください。

  1. MEXCアカウントで上級KYC認証を完了する(通常24時間以内)
  2. カードページから「今すぐ申し込む」を選択し、100 USDT以上を入金してカードを有効化する
  3. 氏名・住所・本人確認書類の情報を入力する
  4. 審査を待つ(通常は数分で完了)
  5. 法定通貨残高からカードへチャージする
  6. Apple PayまたはGoogle Payに追加する。バーチャルカードはこの時点ですぐ利用可能。物理カードは近日リリース予定
MEXC×ether.fiカードの申込手順

他の仮想通貨カードとの違い

当サイトではこれまで、Avici・Tria(Rain基盤)やEther.fi Cashなど複数の仮想通貨カードを取り上げてきました。共通するのは「還元率の高さ」と「発行基盤(インフラ提供元)への依存」という2つの側面です。MEXCカードも例外ではなく、還元率の魅力だけでなく、どの企業がカード発行基盤を担っているか、その基盤で過去にセキュリティ事故が起きていないかを合わせて確認することをおすすめします。

利用時の注意点

  • MEXCは金融庁未登録の海外取引所であり、国内の投資者保護の対象外
  • 日本居住者が申し込めるのはMEXCグローバルカードのみ。APACカード・MEXC×ether.fiカードは対応地域に日本が含まれていないため申込不可
  • カード発行基盤(ether.fi)に将来的な脆弱性が見つかった場合、資産が影響を受けるリスクがある(Avici・Triaのケースを参照)
  • 高いキャッシュバック率は利用実績スコアや期間限定キャンペーンに依存しており、恒久的な条件ではない

まとめ

MEXCは2026年、APACカード・MEXCグローバルカード・MEXC×ether.fiカードという3枚のVisaカードを展開しています。このうち日本居住者が申し込めるのはMEXCグローバルカードのみ(M-Scoreティア制で還元率4〜10%)で、APACカードとether.fiカード(最大4%還元)は日本は対応地域に含まれていません。MEXC自体が金融庁未登録の海外取引所である点も踏まえ、申し込み前に必ずMEXCアプリ内で対象カードの対応地域表示を確認することをおすすめします。

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