国内大手取引所コインチェックが2026年8月27日、資金決済法に基づく「電子決済手段等取引業者」の登録を完了しました。取り扱う電子決済手段として、米Circle社発行のドル連動型ステーブルコイン「USDC」が明記されています。国内でこの登録を持つのはSBI VCトレードに次いで2社目です。
「電子決済手段等取引業」とは何か
「電子決済手段等取引業者」は、2023年施行の改正資金決済法で新設された業態で、USDC・USDTのような法定通貨連動型ステーブルコイン(電子決済手段)の交換・管理を行うために必要な登録です。通常の仮想通貨交換業(暗号資産交換業)とは別の免許区分にあたり、発行体(今回はCircle社)と提携したうえで、日本の利用者向けに仲介する形が想定されています。
今回の登録の詳細
コインチェックの登録番号は「関東財務局長第00002号」。取り扱う電子決済手段としてUSDCが明記されています。コインチェックとCircle社は2024年2月に、日本国内でのUSDCへのアクセス拡大に向けた提携を発表しており、今回の登録はその実装段階にあたります。ただし、コインチェックはUSDCの具体的な取扱い開始時期については明らかにしていません。登録が完了しても、実際にアプリ上で売買できるようになるにはシステム対応等でタイムラグが生じる点に注意が必要です。
先行するSBI VCトレードとの違い
国内で最初にこの登録を得たのはSBI VCトレードで、2025年3月4日付けで登録を完了し、すでにUSDCの一般向け取扱いやレンディングサービスを提供しています。コインチェックは1年5カ月遅れての参入となりますが、コインチェックは国内最大級の口座数を持つ取引所であり、USDC取扱いが始まれば裾野が一気に広がる可能性があります。既存のCoincheckアプリ利用者にとっては、新たに別サービスに登録し直す必要なく、使い慣れたアプリ内でUSDCへアクセスできるようになる点が実務上のメリットになりそうです。
そもそもUSDCとは?ビットコインと何が違うのか
ビットコインやイーサリアムは価格が需給で大きく変動するのに対し、USDCは常に1USDC=1米ドルになるよう設計された「ステーブルコイン」です。裏付け資産として米ドル現金・米国短期国債等をCircle社が保有し、定期的に監査報告を公表する仕組みで価値の安定を担保しています。値動きを気にせずドル建て資産を保有・送金できるため、海外送金や取引所間の資金移動、DeFiでの運用の「決済インフラ」として世界的に広く使われています。
まとめ:今すぐ何かが変わるわけではない
今回の登録はあくまで「今後USDCを扱えるようになった」という許可段階であり、現時点でコインチェックのアプリでUSDCを売買できるわけではありません。国内2社目の登録という事実は、日本におけるステーブルコイン活用の裾野が着実に広がっていることを示すものですが、実際の取扱い開始時期・手数料・対応サービス(送金/レンディング等)の詳細は今後の公式発表を待つ必要があります。Coin Mapでは取扱いが正式に開始され次第、続報をお届けします。

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