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販売所と取引所の違いは、「誰から買うか」と「コストの形」です。販売所は暗号資産交換業者から、業者が決めた価格で買います。取引所(板取引)はほかの利用者から、利用者同士の注文で決まった価格で買います。
コストの差は小さくありません。2026年9月27日22時00分に各社の公開データで計算すると、10万円分のビットコイン(BTC)を買ったとき、bitFlyerの販売所は取引所(板)より約2,800〜3,000円分少ないBTCしか受け取れませんでした。販売所の画面には「手数料無料」と書かれていても、買値と売値の差(スプレッド)が実質的なコストになっているためです。
この記事では、販売所と取引所の違いを表で整理したうえで、実際の価格での差額、Coincheck・bitFlyer・bitbank・GMOコインの取引所で買える銘柄と手数料、板での買い方、販売所しかない銘柄を安く買う方法を順に解説します。
この記事の結論(2026年9月27日時点)
- 販売所は業者が相手で、コストはスプレッド(買値と売値の差)。取引所は利用者同士の板取引で、コストは0〜0.15%程度の取引手数料
- bitFlyer販売所のBTCは、9月27日22時の実測で買値が中値より3.0%高く、売値は3.0%安い(スプレッド6.0%)。10万円分を買うと、取引所より約2,800〜3,000円分少ないBTCになった
- BTC・ETH・XRPなどの主要銘柄は、国内4社すべての取引所(板)で買える。ただしCoincheckの取引所はアプリでは使えずブラウザから、bitFlyerの板は最小0.001BTC(約1.3万円)から
- 使っている取引所で販売所しかない銘柄は、まずほかの国内取引所の板を探す。国内のどこにも板がない銘柄は、海外取引所(MEXCなど。金融庁未登録で警告あり)の板で買う選択肢もある

販売所と取引所の違いは?1枚の表で比較
販売所は「業者から、業者が決めた価格で買う場所」、取引所は「ほかの利用者から、板に並んだ価格で買う場所」です。bitFlyerの公式FAQも、販売所の取引相手はbitFlyer、取引所の取引相手はほかの利用者で価格は需給で決まる、と説明しています。
同じ会社の同じアプリの中に、販売所と取引所の両方があることがほとんどです。どちらのボタンから買ったかで、同じBTCでも支払う実質コストが変わります。
| 項目 | 販売所 | 取引所(板取引) |
|---|---|---|
| 売買の相手 | 暗号資産交換業者(Coincheck、bitFlyerなど) | ほかの利用者 |
| 価格の決まり方 | 業者が提示する | 利用者の注文(需給)で決まる |
| 主なコスト | スプレッド(買値と売値の差)。bitFlyerのBTCで実測6.0% | 取引手数料 0〜0.15%程度+板の買値と売値の差(BTCで0.03%前後) |
| 表示上の手数料 | 「無料」と表示されることが多い | Maker/Takerで料率が表示される |
| 注文のしかた | 金額か数量を入れてボタンを押すだけ | 成行(すぐ買う)か指値(価格を決めて待つ)を選ぶ |
| 買える銘柄 | 多い(bitFlyerは取扱44種類の大半) | 少ない(bitFlyerは円建ての板が5種類) |
| 最小金額 | 数百円〜1円程度から | 会社と銘柄で違う(bitFlyerのBTCは0.001BTC=約1.3万円から) |
| 向いている人 | 数百円だけ試したい人、板のない銘柄を買う人 | 数万円以上を買う人、くり返し売買する人 |
出典:bitFlyer公式FAQ「販売所、取引所の違いは何ですか。」、bitFlyer「手数料一覧・税」「注文数量について」(2026年6月24日更新)、各社公開API(2026年9月27日22時00分取得)
Coincheck・bitFlyer・bitbank・GMOコインのほか、金融庁に登録しているOKJ(オーケーコイン・ジャパン)にも、同じアプリの中に販売所と取引所(板)があります。OKJの取引所は2026年10月2日時点で47銘柄を日本円で売買でき、BTCは0.00005 BTC(2026年10月2日20時10分の板の価格で約680円)から板で注文できるので、上の表の「最小金額」で板をあきらめていた人の選択肢になります。ただし、BTCの取引手数料はLv1でTaker 0.14%と、GMOコイン(0.05%)やbitbank(0.10%)より高めです。
スプレッドとは?販売所の「見えない手数料」
スプレッドとは、同じ時点での買値(買うときの価格)と売値(売るときの価格)の差のことです。販売所では、業者が買値を相場より高く、売値を相場より安く設定していて、その差が業者の収益になります。
bitFlyerの公式の手数料ページにも、販売所の売買手数料は「無料」としたうえで、購入価格と売却価格の差であるスプレッドを利用者が負担すると書かれています。つまり「手数料無料」は「コストがゼロ」という意味ではありません。

2026年9月27日22時00分58秒にbitFlyer公式サイトの販売所価格データを取得すると、BTCの価格は次のとおりでした。
| bitFlyer販売所(BTC) | 価格 | 中値との差 |
|---|---|---|
| 買値(あなたが買う価格) | 13,732,329円 | +3.00% |
| 中値(買値と売値の真ん中) | 13,332,358円 | ― |
| 売値(あなたが売る価格) | 12,932,387円 | −3.00% |
| スプレッド(買値−売値) | 799,942円 | 6.00% |
出典:bitFlyer公式サイトの販売所価格データ(https://bitflyer.com/api/echo/price 、2026年9月27日22時00分58秒取得)。22時03分41秒の再取得でも買値+3.00%・売値−3.00%で同じだった。スプレッドは時間帯や相場の動きで変わる
同じ時刻のbitFlyerの取引所(bitFlyer Lightning現物)では、一番安い売り注文が13,330,868円、一番高い買い注文が13,326,763円で、差は約0.03%でした。販売所の6.00%と比べると、板の価格差は販売所のスプレッドの200分の1程度です。
金融庁も「販売所への誘導」に懸念を示している
金融庁は2026年9月17日に公表した資料で、暗号資産交換業者の一部が、取引所形式より収益性の高い販売所形式へ利用者を誘導している可能性がある、という懸念を業界団体に伝えていたことを明らかにしました。アプリを開いて最初に出る画面が販売所になっていて、気づかないまま割高に買っている人がいる、という問題です。
発表の詳しい中身は金融庁、暗号資産交換業者の「販売所」誘導に懸念表明|取引所との違いと損しない見分け方にまとめています。
販売所を使ったほうがいい場面はある?
販売所にも使いどころはあります。板取引の最小注文数量より少ない金額で試したいときと、その会社に板がない銘柄を今すぐ買いたいときです。たとえばbitFlyerの取引所でBTCを買うには最小0.001BTC(9月27日の価格で約1.3万円)が必要ですが、販売所なら0.00000001BTCから注文できます。
ただし、数万円以上を買う場合や、何度も売買する場合は、販売所のスプレッドの影響が大きくなります。主要銘柄を1万円以上買うなら、まず取引所(板)が使えないかを確認するのが基本です。
10万円分のビットコインを買うと、販売所と取引所でいくら違う?
2026年9月27日22時00分の価格では、10万円分のBTCを販売所で買うと、取引所(板)で買うより約2,800〜3,000円分少ないBTCしか受け取れませんでした。各社の公開データ(板の注文と公式の手数料率)から、10万円を成行で買った場合の受け取り量を計算した結果です。
| 買い方(10万円・成行) | 手数料 | 受け取れるBTC | 販売所との差(円換算) |
|---|---|---|---|
| bitFlyer 販売所 | 無料(スプレッド込み) | 0.00728209 BTC | 基準 |
| Coincheck 取引所 | Taker 0% | 0.00750397 BTC | +約2,958円分 |
| bitbank 取引所 | Taker 0.1% | 0.00749315 BTC | +約2,814円分 |
| bitFlyer 取引所(Lightning現物) | 0.15%(取引量10万円未満の料率) | 0.00749004 BTC | +約2,773円分 |
計算方法:bitFlyer販売所は買値13,732,329円で10万円を割った数量。Coincheckは公式API「成行注文のレート」(10万円の買い)の結果。bitbankとbitFlyer Lightningは、同時刻の板の売り注文を安い順に10万円分買い進めた数量から、公式の手数料率を引いた数量。円換算はbitFlyer販売所の中値13,332,358円で計算。取得:2026年9月27日22時00分58秒〜59秒(各社の公開API)。価格・手数料率・スプレッドは変わるため、あくまでこの時刻の例
10万円分を買ったときに受け取れるBTC(2026年9月27日22時の実測)
円換算はすべてbitFlyer販売所の中値13,332,358円で計算(Coincheckが10万円を超えるのは、Coincheckの板の価格がこの中値よりわずかに安かったため)
買ってすぐ売ると、販売所は約5,800円減る
販売所のコストがはっきり見えるのは、買ってすぐ売った場合です。上の時刻にbitFlyerの販売所で10万円分のBTC(0.00728209BTC)を買い、同じ時刻の売値12,932,387円ですぐ売ると、戻ってくるのは約94,175円です。価格がまったく動いていなくても、往復で約5,825円(約5.8%)減る計算になります。
取引所(板)では、同じ往復でも減るのは板の価格差(BTCで約0.03%)と手数料(CoincheckのBTC/JPYは0%、bitbankのBTCは買いと売りで合計0.2%)程度です。短い期間で売買をくり返す人ほど、販売所との差は大きくなります。
毎月1万円を1年間買うと、差はいくら?
毎月1万円ずつ、販売所で1年間BTCを買った場合を考えます。販売所の買値が中値より3%高い状態が続くと、毎回約300円分、1年(12回・12万円)で約3,600円分を余分に払う計算になります。10年続けると約36,000円分です。
取引所(板)で同じようにBTCを買うと、CoincheckのBTC/JPYなら手数料0%(段階制の導入後も0%のまま)、bitbankならTaker 0.1%(12万円で約120円)です。なお、各社の自動積立サービスの中には販売所の価格で買い付けるものもあります。積立を使う場合は、その会社の説明書きで「販売所の価格か」を確認してください。
自分が使っている販売所のスプレッドを確かめる方法
Coincheck・GMOコイン・bitbankなど、ほかの会社の販売所の価格は、ログインしたあとの購入画面で確認できます。次の手順で、自分でスプレッドを計算できます。
- 販売所の画面で、同じ銘柄の「買う価格(買値)」と「売る価格(売値)」をメモする
- (買値−売値)÷ 中値(買値と売値の真ん中)× 100 を計算する。これがスプレッド(%)。この記事の6.00%もこの式で出した値で、同じ数字を「÷買値」で計算すると5.83%になる
- 同じ時刻の取引所(板)の一番安い売り注文と比べる。買値が板より何%高いかが、販売所で買ったときの実質コスト
スプレッドは会社・銘柄・時間帯・相場の荒れ具合で変わります。買う直前に、販売所の買値と取引所の板の価格を並べて見る習慣をつけると、損を避けられます。
国内取引所別:取引所(板)で買える銘柄と手数料は?
BTC・ETH・XRPは、Coincheck・bitFlyer・bitbank・GMOコインの4社すべてで取引所(板)から買えます。一方で、板で買える銘柄の数は会社によって5種類から44種類まで大きく違います。各社の公開APIと公式ページで確かめた内容を表にまとめます。
| 項目 | Coincheck | bitFlyer | bitbank | GMOコイン |
|---|---|---|---|---|
| 板で買える円建ての銘柄数 | 26種類 | Lightning現物5種類+かんたん取引所2種類(BTC・ELF) | 44種類(出来高のあるペアを数えた数) | 17種類 |
| 主な銘柄 | BTC、ETH、XRP、SOL、DOGE、AVAX、SUI、SHIB、PEPE、TRX など | BTC、ETH、XRP、XLM、MONA(+ELF) | BTC、ETH、XRP、SOL、DOGE、LINK、AVAX、ADA、SUI、ARB、OP、BNB など | BTC、ETH、XRP、SOL、DOGE、LINK、ADA、DOT、ATOM、SUI など |
| 取引手数料(Maker/Taker) | BTC/JPYは0%/0%。それ以外の銘柄は、段階制の手数料が導入されると一般ユーザーでMaker 0.10%/Taker 0.12%(10月19日の導入は延期され、新しい日時は未定)。導入までは、ETC・IOST・FNCT・BRIL・FPLが0.05%/0.1%、ほかは0%/0% | 0.01〜0.15%(直近30日の取引量で変わる。10万円未満は0.15%)。ELFは0.2% | BTCは0%/0.1%。ほかの銘柄は−0.02%/0.12% | BTC・ETH・XRPは−0.01%/0.05%。ほかは−0.03%/0.09% |
| 取引所を使う場所 | Webブラウザ(PC版Chrome推奨)。アプリからは使えない | Webの「かんたん取引所」または「bitFlyer Lightning」 | Web・アプリの「トレード画面」 | アプリの「トレーダーモード」、またはWeb |
| 販売所だけの銘柄の例 | ZPG、AXS など(公式FAQの例) | SOL、DOGE、PEPE、LINK、AVAX、SHIB など(取扱44種類の大半) | 会社の販売所の一覧で確認 | 会社の販売所の一覧で確認 |
出典(2026年9月27日確認。各社の取引手数料は2026年10月1日に公式ページで再確認):Coincheck「取引所手数料」、Coincheck「【重要】取引所(板取引)における段階制手数料の導入について」(2026年10月1日公表)、Coincheck公式FAQ「取引所ではどの暗号資産を取引できますか?」(2026年8月31日更新)、Coincheck公開API(exchange_status)/bitFlyer「手数料一覧・税」「注文数量について」(2026年6月24日更新)、bitFlyer公開API(markets)/bitbank公開API(spot/pairs。出来高のある円建てペアを数えた)/GMOコイン「手数料」、GMOコイン公開API(symbols)。Maker手数料のマイナスは、約定するともらえる(リベート)という意味
Coincheckの取引所手数料の段階制は、10月19日の導入が延期されました(新しい日は未定)
- コインチェックは2026年10月16日、10月19日14時に予定していた段階制手数料の導入を延期すると発表。新しい導入日時は未定で、それまでは今の料率のまま(コインチェック公式のお知らせ、2026年10月17日確認)
- BTC/JPYは導入後も0%(無料)のまま
- ETH・XRP・SOL・DOGE・PEPEなど、BTC/JPY以外のすべての銘柄は、直近30日の取引額か預かり資産に応じた10段階の手数料になる。一般ユーザー(取引額100万円未満かつ預かり資産200万円未満)はMaker 0.10%/Taker 0.12%
- 例:ETHを10万円分、成行で買うと、今は手数料0円、段階制の導入後は一般ユーザーで約120円
- 料率表の全10段階と、取引額・資産額別の計算例はコインチェックの段階制手数料は延期|導入されたら料率はいくら?にまとめています
出典:コインチェック「【重要】取引所(板取引)における段階制手数料の導入について」(2026年10月1日)、「【重要】取引所(板取引)における段階制手数料の導入延期について」(2026年10月16日、2026年10月17日確認)
2026年9月29日には、bitFlyerがトロン(TRX)・グラム(GRAM、旧トンコイン)・コスモス(ATOM)・XDCネットワーク(XDC)の4銘柄を追加しましたが、取扱いは販売所のみで、この記事で説明したスプレッドがそのままコストになります。
4社を目的別に比べると
板取引の使いやすさを、目的ごとに◎○△で比べます。BTCを手数料0%で買いたいならCoincheck(BTC/JPYは段階制の導入後も0%)、ETH・XRPを低い手数料で買いたいならGMOコイン、板で買える銘柄の多さならbitbankが有力です。Coincheckは段階制の手数料が導入されるとBTC/JPY以外が有料(一般ユーザーはTaker 0.12%)になるため、導入後はアルトコインの手数料でCoincheckの「0%」の強みはなくなります(導入日は未定)。
| 目的 | Coincheck | bitFlyer | bitbank | GMOコイン |
|---|---|---|---|---|
| BTCを安い手数料で買う | ◎ 0% | △ 最大0.15% | ○ 0.1% | ○ 0.05% |
| アルトコインを板で買う | ○ 26種類 | △ 5種類 | ◎ 44種類 | ○ 17種類 |
| アルトコインを安い手数料で買う(Coincheckは段階制の導入後) | △ Taker 0.12% | △ 0.15%(板は5種類) | ○ Taker 0.12%(Makerは−0.02%) | ◎ Taker 0.05〜0.09% |
| スマホアプリで板取引 | × ブラウザのみ | △ Webが中心 | ◎ | ○ トレーダーモード |
| 少ない金額でBTCの板 | △ 0.001BTCかつ500円から | △ 0.001BTCから | ◎ 0.0001BTCから | ◎ 0.00001BTCから |
最小注文数量の出典:Coincheck公式FAQ「取引注文ルール(取引所)」(2026年8月26日更新)、bitFlyer「注文数量について」(2026年6月24日更新)、bitbank公開API(spot/pairs)、GMOコイン公開API(symbols)。2026年9月27日確認
アルトコインを10万円分、板で買うと手数料はいくら?
Coincheckの段階制の導入後で比べると、ETHやSOLを10万円分成行で買うときの手数料は、GMOコインが50〜90円、bitbankとCoincheck(一般ユーザー)が120円、OKJ(Lv1)が140円です。指値(Maker)で約定させると、GMOコインとbitbankはマイナス手数料で逆に受け取れます。各社の公式の手数料ページの料率から計算しました。
| 取引所(板) | ETH 10万円を成行 | SOLなど 10万円を成行 | 指値(Maker)で約定 | 板で買える円建て銘柄 |
|---|---|---|---|---|
| Coincheck(今。段階制の導入まで) | 0円 | 0円 | 0% | 26種類 |
| Coincheck(段階制の導入後・一般ユーザー) | 120円 | 120円 | 0.10%(100円払う) | 26種類 |
| GMOコイン | 50円 | 90円 | −0.01〜−0.03%(10〜30円もらえる) | 17種類 |
| bitbank | 120円 | 120円 | −0.02%(20円もらえる) | 44種類 |
| OKJ(Lv1:直近30日の取引量100万円未満) | 140円 | 140円 | 0.07%(70円払う) | 47種類 |
出典(2026年10月1日確認):コインチェック「【重要】取引所(板取引)における段階制手数料の導入について」、Coincheck「取引所手数料」、GMOコイン「手数料」(BTC・ETH・XRP・DAIはMaker −0.01%/Taker 0.05%、ほかはMaker −0.03%/Taker 0.09%)、bitbank「手数料」(2026年2月2日時点の料率。BTC/JPYはMaker 0%/Taker 0.10%、ほかはMaker −0.02%/Taker 0.12%)、OKJ「手数料一覧」「取引ルール」(取引所は全銘柄共通の段階制で、Lv1はMaker 0.07%/Taker 0.14%)。板の価格差(スプレッド)は含まない。マイナスの手数料は、約定すると受け取れるという意味
ETH・XRPを板で買うことが多いなら、Taker 0.05%のGMOコインが国内では安い部類です。Coincheckで買える銘柄の大半は、bitbankやOKJの板にもあります(例:SOL・DOGE・AVAX・SHIB・PEPEはOKJの板でも売買できる。2026年10月1日、OKJ「取引ルール」で確認)。Coincheckでアルトコインを売買している人は、新しい導入日が発表される前に、よく買う銘柄の板がほかの国内取引所にあるかを確認しておくと、乗り換えの判断がしやすくなります。
BTC中心でパソコンも使える人
Coincheckの取引所。BTC/JPYは手数料0%(段階制の導入後も無料)。ETH・XRPなどほかの銘柄は今は0%で、段階制が導入されると有料(一般ユーザーはTaker 0.12%。導入日は未定)。アプリでは使えないのでブラウザで開く
スマホだけでアルトも買いたい人
bitbank。アプリのトレード画面から44種類を板で売買でき、BTCは0.0001BTCから注文できる
bitFlyerの口座だけ持っている人
BTC・ETH・XRP・XLM・MONAはLightningの板で。それ以外の銘柄は販売所しかないので、ほかの国内取引所の板も検討する
bitFlyerは「取扱44種類、板は5種類」に注意
bitFlyerが公式サイトで取り扱いを掲載している暗号資産は44種類(2026年10月10日、公式「当社が取扱う仮想通貨について」)ありますが、Lightning現物の円建ての板で買えるのはBTC・ETH・XRP・XLM・MONAの5種類です(ほかに「かんたん取引所」でBTCとELF)。SOL・DOGE・PEPE・LINK・AVAX・SHIBなどは、bitFlyerでは販売所でしか買えません。
これらの銘柄は、ほかの国内取引所なら板で買えます。たとえばSOLとDOGEはCoincheck・bitbank・GMOコインの板に、PEPEとSHIBはCoincheckの板に、LINKはbitbankとGMOコインの板に、AVAXはCoincheckとbitbankの板にあります(2026年9月27日、各社の公開APIで確認)。
取引所(板)での買い方は?Coincheck・bitFlyer・bitbankの手順
取引所(板)で買う手順は、どの会社でも「取引所の画面を開く→銘柄を選ぶ→成行か指値を選ぶ→数量(か金額)を入れて注文」の4ステップです。違うのは、取引所の画面がどこにあるかです。
成行注文と指値注文、どちらを使う?
| 注文の種類 | しくみ | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 成行(なりゆき) | 数量か金額だけを入れる。板の一番安い売り注文から順に、すぐ買える(Taker手数料) | BTC・ETH・XRPなど板が厚い銘柄を、今すぐ買いたいとき |
| 指値(さしね) | 価格と数量を入れる。その価格以下の売り注文が来たときだけ買える(板に並べばMaker手数料) | 板が薄いアルトコイン、価格にこだわりたいとき |
初めてなら、BTCを少額の成行で1回買ってみると流れがつかめます。取引量の少ない銘柄を大きな金額で成行注文すると、板の上の方まで買い進めて想定より高く買ってしまうことがあるので、アルトコインは指値を使うのが安全です。
Coincheckの取引所で買う手順(ブラウザ)
Coincheckの取引所は、公式FAQ(2026年8月31日更新)でiOS/Androidアプリからは利用できないとされています。推奨環境はパソコンのGoogle Chrome最新版です(スマホのブラウザでも開けますが、機能や表示に制限がかかる場合があります)。

- パソコンのChromeでCoincheckにログインし、メニューの「取引所」を開く(取引所の画面:https://coincheck.com/exchange_pro/btc_jpy)
- 画面上部で通貨ペア(例:BTC/JPY)を選ぶ
- 注文欄で「買い」を選び、「成行」か「指値」を選ぶ
- 成行なら金額(日本円)か数量、指値なら価格と数量を入れて注文する
- 注文履歴で約定を確認する。手数料はBTC/JPYが0%。ETH・XRPなどほかの銘柄は、段階制が導入されると一般ユーザーでMaker 0.10%/Taker 0.12%(導入日は未定)

bitFlyerの取引所で買う手順(かんたん取引所/Lightning)
bitFlyerの板取引には、かんたん取引所(BTCとELF)と、bitFlyer Lightning(BTC・ETH・XRP・XLM・MONAの現物など)の2つがあります。どちらも指値注文ができ、BTCの最小注文数量は0.001BTCです(2026年6月24日更新の公式FAQ)。
- WebでbitFlyerにログインし、メニューの「かんたん取引所」(https://bitflyer.com/ja-jp/ex/simpleex)、またはbitFlyer Lightning(https://lightning.bitflyer.com/)を開く
- Lightningの場合は、銘柄一覧で「現物」の通貨ペア(例:BTC/JPY)を選ぶ
- 板(売り注文と買い注文の一覧)で今の価格を確認する
- 数量と価格を入れて「買い」で注文する(Lightningでは成行も選べる)
- 手数料は数量から差し引かれる(直近30日の取引量が10万円未満なら0.15%)

bitbankの取引所で買う手順(アプリ・Web)
bitbankは、スマートフォンでも「トレード画面>注文」から板取引ができます。注文方法は成行・指値・逆指値の3つです(bitbank公式「購入・売却」ガイド)。
- bitbankのアプリ(またはWeb)にログインし、トレード画面で通貨ペア(例:XRP/JPY)を選ぶ
- 「注文」をタップし、「買い」を選ぶ
- 「成行」か「指値」を選び、数量(指値なら価格も)を入れる
- 注文内容を確認して発注する。指値で約定していない注文は「注文一覧」からキャンセルできる
GMOコインはアプリを「トレーダーモード」にする
GMOコインのスマホアプリには2つのモードがあり、「ノーマルモード」では販売所しか使えず、取引所(現物)は「トレーダーモード」で使えます。モードはアプリ内でいつでも切り替えられます(GMOコイン公式「スマートフォンアプリ」)。

OKJは「振替」をしてから取引所で買う
OKJ(オーケーコイン・ジャパン)は、アプリのトップに「取引所」があり、BTC/JPYなどの銘柄を選んで指値か成行で注文します。迷いやすいのは、入金した日本円が「入出金口座」に入るため、先にアプリの「資産」→「振替」で「取引口座」へ移す必要がある点です(振替は無料ですぐ反映)。手数料はLv1でMaker 0.07%/Taker 0.14%です。
OKJは2026年9月16日から取引システムの切り替えを進めていて(移行期間は10月16日まで予定)、その間は新旧の板が分かれて売買の価格差が広がることがあると案内しています。成行で大きな金額を買う前に、板の価格を確かめてください。
販売所しかない銘柄を安く買うには?海外取引所という選択肢
使っている会社で販売所しかない銘柄は、①ほかの国内取引所の板で買う、②国内のどこにも板がなければ海外取引所の板で買う、の順で考えます。国内の登録業者で板取引ができるなら、それが一番シンプルで安全です。
まずは国内のほかの取引所の板を探す
先ほどの表のとおり、bitFlyerで販売所しかないSOLやDOGEも、Coincheck・bitbank・GMOコインでは板で買えます。口座をもう1つ作るだけで、同じ銘柄を数%安く買えることがあります。口座の作成・維持に費用がかからない会社が多く、bitFlyerは公式の手数料ページで無料と明記しています。
扱う会社が少ない銘柄でも同じです。たとえばNOT A HOTEL COIN(NAC)は、コインチェックでは販売所だけで、GMOコインでは取引所(板)で売買できます(2026年10月17日20時台、コインチェックとGMOコインの公開APIで確認)。2社の手数料の違いは「NOT A HOTEL COIN(NAC)とは?買い方」で比べています。
上の4社のほか、金融庁に登録しているOKJ(オーケーコイン・ジャパン)にも取引所(板)があり、2026年10月2日の同社の公開APIでは、BTC・ETH・XRP・SOL・DOGEなど47銘柄に日本円の板がありました。OKJの販売所と取引所の差を同じ時刻の価格で比べると、10万円分でBTCは約280円、XRPは約2,650円、販売所の方が不利でした(リンク先で計算の内訳を解説)。
国内に板がない銘柄は、海外取引所(MEXC)の板で買う方法もある
国内のどの取引所でも扱っていない銘柄や、国内では販売所でしか買えない銘柄は、海外取引所の現物の板で買う方法があります。たとえばMEXCの現物取引の手数料は、標準でMaker 0%/Taker 0.05%(BTC・ETH・SOLなどの主要銘柄。国内に板がないような小型銘柄の多くは特別手数料率の0.08%か0.2%で、XRP/USDTなど一部は0%)です(2026年10月1日、MEXC公開APIと手数料ページで確認)。買う前に注文画面で料率を確認してください。
海外取引所で買う流れは次のとおりです。
- 国内取引所の板でXRPなどを買う(XRPは国内4社すべてで板取引ができる)
- そのXRPをMEXCの自分の入金アドレスへ送る(送金手数料と送れる先は、国内取引所の公式ページで確認)
- MEXCでXRPをUSDTに換え、USDTで目的の銘柄を板で買う
MEXCで買った銘柄を日本円に戻すときは、逆の順にXRPに換えて国内の取引所へ送り、国内の取引所(板)で売ります。戻す先の口座が無い人は、公式ヘルプで入庫できる海外取引所にMEXCを挙げているOKJも使えます。MEXCの出金ではネットワーク「Ripple(XRP)」、OKJの入庫では「Ripple」を選び、宛先タグを付けて送ります(OKJを日本円の出口に使う方法)。
| 比べる点 | 国内の販売所で買う | 海外取引所(MEXC)の板で買う |
|---|---|---|
| 売買のコスト | スプレッド(bitFlyerのBTCで実測6.0%) | Taker 0.05〜0.2%(銘柄で異なる。XRPの換金は0%)+送金手数料 |
| 手間 | ボタン1つ | 送金と2回の売買が必要 |
| 日本の登録 | 金融庁に登録した暗号資産交換業者 | 金融庁に未登録。警告を受けている |
| 本人確認 | 必要 | 必要(2026年2月5日から初級KYC以上が必須) |
| トラブル時の保護 | 国内法の枠組みがある | 国内法の保護は受けにくい |
MEXCを使う前に知っておくこと
- MEXCは日本の金融庁に登録されていない海外の取引所です。金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月20日、無登録で店頭デリバティブ取引を勧誘する者として)警告を受けています
- MEXCは2026年2月5日から本人確認(初級KYC以上)が必須で、本人確認をしていないと入金・出金ができません(MEXCはKYCなしで使える?)
- 国内取引所から海外取引所への送金は、トラベルルールにより送れる先や必要な情報が決まっています。送る前に国内取引所の案内を確認し、最初は少額で試してください
これらを理解したうえで、国内に板がない銘柄を低い手数料で買いたい人は、MEXCの口座を作っておく方法があります。登録から入金・取引までの手順はMEXCの口座開設・登録方法を画像付きで解説にまとめています。
当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。
ほかの海外取引所と手数料・本人確認・日本語サポートを比べたい場合は、海外仮想通貨取引所おすすめランキングを参考にしてください。
よくある質問
販売所と取引所、結局どっちがいい?
1万円以上の主要銘柄(BTC・ETH・XRPなど)を買うなら、取引所(板)のほうが安く買えます。2026年9月27日22時の実測では、10万円分のBTCで販売所は取引所より約2,800〜3,000円分少ないBTCになりました。数百円だけ試したいときや、その会社に板がない銘柄を買うときは販売所を使います。
販売所は手数料無料なのに、なぜ損をするの?
販売所は、買値を相場より高く、売値を相場より安く設定しているからです。その差(スプレッド)が実質的な手数料になります。bitFlyerの公式の手数料ページも、販売所の売買手数料は無料としたうえで、スプレッドは利用者の負担と明記しています。
コインチェックの取引所はどこにある?
Coincheckの取引所(板取引)は、Webブラウザで開くCoincheckのサイトのメニュー「取引所」にあります。公式FAQ(2026年8月31日更新)では、推奨環境はパソコンのGoogle Chrome最新版で、iOS/Androidアプリからは利用できないとされています。
コインチェックのアプリで取引所が使えないのはなぜ?
Coincheckのアプリには取引所(板取引)の機能が無いためです。アプリで「購入」から買うと販売所での取引になります。板で買いたい場合は、ブラウザ(パソコンのChrome推奨)でCoincheckにログインして「取引所」を開いてください。
Coincheckの取引所の手数料はいくら?
CoincheckのBTC/JPYはMaker 0%/Taker 0%で、段階制が導入されても無料のままです。それ以外の銘柄は、段階制の手数料が導入されると、一般ユーザー(直近30日の取引額100万円未満、かつ預かり資産200万円未満)はMaker 0.10%/Taker 0.12%です。取引額か預かり資産が多いほど下がり、最も上のVIP9ではMaker 0%/Taker 0.0025%です。段階制の導入は10月19日14時の予定でしたが延期され、新しい日時は未定です(コインチェック公式のお知らせ、2026年10月17日確認)。導入までは、ETC・IOST・FNCT・BRIL・FPLの5銘柄がMaker 0.05%/Taker 0.1%、ほかは0%/0%です。10段階の料率表はコインチェックの段階制手数料は延期|導入されたら料率はいくら?にあります。
bitFlyerの取引所で買える銘柄は?
bitFlyer Lightningの現物(円建て)で買えるのはBTC・ETH・XRP・XLM・MONAの5種類で、かんたん取引所ではBTCとELFが買えます(2026年9月27日、bitFlyer公開APIと手数料ページで確認)。SOL・DOGE・PEPEなどそれ以外の銘柄は販売所での売買になります。
bitFlyer Lightningとかんたん取引所の違いは?
どちらも利用者同士の板取引で、手数料も同じ料率(0.01〜0.15%)です。かんたん取引所はBTCとELFに対応したシンプルな画面、bitFlyer LightningはBTC・ETH・XRP・XLM・MONAの現物や多機能な注文に対応した取引ツールです。
GMOコインの取引所はアプリのどこ?
GMOコインのアプリを「トレーダーモード」に切り替えると、取引所(現物)が使えます。「ノーマルモード」は販売所だけです。取引所の手数料はBTC・ETH・XRPがMaker −0.01%/Taker 0.05%、ほかの銘柄がMaker −0.03%/Taker 0.09%です。
bitbankの販売所のスプレッドはどれくらい?
bitbankの販売所の価格はログイン後の画面で表示されるため、この記事では計測していません。販売所の画面で買値と売値をメモし、(買値−売値)÷中値(買値と売値の真ん中)×100で計算できます(この記事の数字と同じ式。「÷買値」で計算すると少し小さく出て、bitFlyerのBTCの例では6.00%が5.83%になります)。bitbankは44種類を板で売買できるので、同じ銘柄なら取引所(板)で買うのが基本です。
取引所の成行注文は損をする?
BTC・ETH・XRPのように注文が多い銘柄なら、成行でも販売所よりずっと安く買えます。9月27日の実測では、10万円分のBTCを成行で買った場合の平均価格は、一番安い売り注文とほぼ同じでした。取引量の少ないアルトコインを大きな金額で成行注文すると高く買ってしまうことがあるので、指値を使ってください。
販売所で買っても取引所で買っても、税金は同じ?
計算のしかたは同じで、売ったときの利益は原則として雑所得になります。販売所で高く買った場合は、そのぶん取得価額(買った価格)が高くなります。
まとめ:主要銘柄は取引所(板)で、板がない銘柄は買い方を選ぶ
- 販売所は業者から買い、コストはスプレッド。bitFlyer販売所のBTCは2026年9月27日22時の実測で6.0%
- 10万円分のBTCなら、取引所(板)で買うほうが約2,800〜3,000円分多くBTCを受け取れた
- BTC・ETH・XRPは国内4社すべての板で買える。Coincheckはブラウザから、GMOコインはアプリのトレーダーモードで
- 販売所しかない銘柄は、ほかの国内取引所の板を探す。国内に板がなければ、MEXCなど海外取引所の板(金融庁未登録・警告あり・KYC必須)という選択肢もある
まずは、今使っている取引所アプリで「どの画面から買っているか」を確かめてください。販売所で買っていたなら、次の購入から取引所(板)に変えるだけでコストを大きく下げられます。なお、暗号資産をポイントで試してみたい方は、αU wallet(au PAY)の使い方と注意点も参考にしてください。
本記事のデータは2026年9月27日時点です(価格は同日22時00分に各社の公開データから取得)。各社の取引手数料率は、2026年10月1日に公式ページで確認しました。Coincheckの段階制手数料の導入延期(10月19日の予定が延期、新しい日時は未定)は2026年10月17日に確認しました。手数料・取扱銘柄・スプレッドは変わることがあるため、取引の前に各社の公式ページで最新の内容を確認してください。
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