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海外のカード払いは現地通貨と日本円どっちが得?「円で払いますか」の上乗せと、10万円で比べた差【2026年10月最新】

海外のレジでカード払いの通貨を選ぶイラスト 仮想通貨カード

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海外でカードを出すと、レジやATMで「Local currency or JPY?(現地通貨か日本円か)」と聞かれることがあります。日本円のほうが金額が分かって安心に見えますが、多くの場合は現地通貨を選ぶほうが安く済みます。

この記事では、国内のカード会社6社の手数料、韓国のカード会社が公表している上乗せ率、米ドル建ての仮想通貨カード4社の公式の手数料を2026年10月11日に確かめ、カードの種類別・場面別の正解と、10万円分を使ったときの差をまとめました。

この記事の結論(2026年10月11日時点)

  • 海外でカード払いをするときは、基本は「現地通貨」を選びます。「日本円で払う」(DCC=自国通貨建て決済)は、お店や決済会社が決めたレートで換算され、カード会社各社が「割高になることがある」と注意しています。
  • 上乗せの幅は店や決済会社しだいです。韓国のKB国民カードは約3〜8%と案内しています。現地通貨なら、かかるのはカード会社が公表している手数料(JCB 1.6%〜三菱UFJカード 4.50%)だけです。
  • 残高が米ドル・USDTの仮想通貨カードでは、「自国通貨」は日本円ではなく米ドルです。米ドルを勧められても、現地通貨を選ぶのが基本です。米国などの米ドル払いは、KAST・ether.fi・Bitget Wallet・Jupiterで為替手数料0%です。
  • ATMで「Accept conversion?」と出たら「Decline(換算しない)」を押します。Booking.comなど通貨を選べるサイトは、決済画面の上乗せ率とカードの手数料を比べて決めます。
持っているカード 海外の店・ATMで選ぶ通貨 現地通貨でかかる手数料(公式)
国内のクレジットカード・デビットカード現地通貨(日本円は断る)1.6%(JCB)〜3.63%(楽天・三井住友)〜4.50%(三菱UFJカード、11月16日〜)
米ドル建ての仮想通貨カード(KAST・ether.fi・Bitget Wallet・Jupiter)現地通貨(米ドルを勧められても断る)。米国では米ドル=現地通貨米ドル払い0%。米ドル以外は0.5〜1.8%(カードによる)
MEXCグローバルカード現地通貨為替の上乗せ0%+決済手数料1%(どの通貨でも同じ)
円建ての仮想通貨カード(Binance Japan Card)現地通貨(国内クレカと同じ考え方)海外利用の手数料は公式の案内で確認できず。カード会社の規定による

米ドルやユーロで払う機会が多い人は、為替の上乗せがかからないカードを1枚持っておくと、カード会社の海外事務手数料(3%台が多い)を払わずに済みます。ether.fi Cashは、米ドルとユーロの支払いに為替の上乗せがかからないと公式ヘルプで案内しています(2026年10月11日確認)。物理カードが日本に届き、現地のATMも使えます。

為替の上乗せが小さい仮想通貨カード(日本居住者も申し込める3枚)

  • ether.fi Cash(Core):年会費0円で、日本居住者も申し込めます(ether.fi公式ヘルプの対応国一覧にJapan、2026年10月11日確認)。米ドル・ユーロは為替の上乗せなし、それ以外の通貨は、Coreでは為替の基準レートに0.5%が上乗せされます(ether.fi公式ヘルプ、2026年10月19日確認。基準レートと市場のレートの差は公式に書かれていないため、Coin Mapは約1%と置き、合わせて約1.5%で計算)。
  • Bitget Wallet Card:日本居住者も申し込めます(Bitget公式サポートの対象地域にJapan、2026年10月11日確認)。米ドル払いは為替0%、それ以外は1.7%です(Bitget Wallet公式ブログ、2025年9月30日。ほかに資産の交換0.05〜0.2%)。日本で作ったカードはApple Payに追加できず、Google Payは使えます。
  • MEXCグローバルカード:日本居住者も申し込めて、残高はUSDTです(2026年10月11日、MEXC公式の対応国の案内で確認)。米ドルで払っても現地通貨で払っても為替の上乗せは0%で、決済手数料1%がかかります(2026年10月30日までは0%。0%はMEXC公式ヘルプ「Understanding the MEXC Card」〈2026年10月9日更新〉の手数料表、10月30日までという期間はMEXCの日本向けX(@MEXC_Japan)の資料〈10月8日〉による。2026年10月14日確認)。バーチャルカードのみで、ATMでは引き出せません。

※ボタンは記事の表と同じ順に並べています。MEXCのボタンから登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%が還元されます(当サイトの紹介リンク特典)。ether.fi・Bitget Wallet・MEXCは、いずれも日本の暗号資産交換業の登録を受けていない海外の事業者です。MEXCは無登録営業について金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、店頭デリバティブ取引の勧誘について関東財務局から1回(2025年6月)の警告を受けています。2026年2月から入出金には本人確認(KYC)が必須で、カードの申し込みには上級KYC(日本の住所証明)が必要です。

ほかのカードと、還元を含めた1年の差は「仮想通貨カードの比較(日本で今作れる9枚)」で、月の利用額と通貨を入れて計算できます。

現地通貨と日本円、どっちを選ぶ?

海外のお店やATMで通貨を聞かれたら、現地通貨(タイならバーツ、韓国ならウォン、米国なら米ドル)を選ぶのが基本です。理由は、だれが換算するかの違いです。

  • 現地通貨を選ぶ:カードの国際ブランド(Visa・Mastercard・JCBなど)のレートで換算され、そこにカード会社が公表している手数料(1.6〜4.50%)が乗ります。率は事前に分かります。
  • 日本円を選ぶ:お店や決済会社が決めたレートで、その場で円に換算されます。上乗せの率はお店しだいで、カード会社は「通常の換算レートより割高になることがある」と注意しています。

日本円を選ぶ良い点は、その場で請求額が確定することだけです。「帰国までに円安が進むかもしれない」という心配があっても、数日の為替の動きより、数%の上乗せのほうが大きいことが多いため、金額の確定のために日本円を選ぶ理由は弱いと言えます。

「日本円で払いますか」(DCC)とは?なぜ割高になりやすい?

DCC(Dynamic Currency Conversion、自国通貨建て決済)は、海外のお店やATMが、カードを発行した国の通貨(日本のカードなら日本円)で請求するサービスです。換算のレートと上乗せは、カード会社ではなくお店側の決済会社が決めます。

カード会社は何と言っている?

  • 三菱UFJニコス:端末やレシートに現地通貨以外に日本円(あるいは米ドル)の表示があると、その額で請求される。加盟店独自の換算レートで、通常の換算レートより割高になることがある。希望しないなら、その場で申し入れて現地通貨で
  • セゾンカード:お店で円額での支払いを断らないと、決済センターで換算処理が行われない。海外ATMで日本円を選ぶと、ATM側で手数料を上乗せしたレートで換算され、割高になる可能性がある
  • KB国民カード(韓国):自国通貨で払うと、海外の加盟店が利用額の約3〜8%の追加手数料を課すことがある。現地通貨での取引を勧める
  • ether.fi(仮想通貨カード):自国通貨で払う選択には、加盟店や端末の会社が上乗せしたレートが含まれるのがふつうで、たいていはカードに換算させるより不利。通貨を聞かれたら現地通貨を選ぶよう勧めている
三菱UFJカードの注意文「日本円での請求は加盟店独自の換算レートで割高になることがある」
日本円(米ドル)での請求は加盟店独自のレートになり、カード会社が現地通貨を勧めていることがわかります(出典:三菱UFJカード公式、2026年10月11日)

日本の公的機関(消費者庁・国民生活センター)がDCCの上乗せ率を示した資料は、見つかりませんでした。上乗せ率の数字を公表しているカード会社は、確かめた範囲ではKB国民カードだけです。

Visaのルールでは、何が表示される?

Visaは、DCCの額には換算レートと追加の手数料が含まれると説明しています。そのうえで、お店やATMに次の4つを画面とレシートに出すよう求めています。

  1. 現地通貨の額と、自国通貨(日本円など)の額
  2. 両方の通貨記号
  3. 換算に使ったレート
  4. 追加の手数料・上乗せ

また、受けるか断るかは利用者が選ぶもので、お店が勝手に決めてはいけないとしています。表示が無いときや、選ぶように圧力をかけられたときは、断ってカード会社に報告するよう案内しています。

日本円を選ぶと、カード会社の手数料はかからない?

確定できません。日本円で決済された海外の取引に、カード会社の海外事務手数料が別にかかるかどうかは、確かめた6社(JCB・楽天・三井住友・三菱UFJニコス・アメックス・セゾン)の公式の案内には書かれていませんでした。「円で払えばカードの手数料が浮くから得」とは言えないので、上乗せ率が分からないDCCは避けるのが無難です。

カードの種類で正解は変わる?

選ぶ通貨は、どのカードでも「現地通貨」が基本です。変わるのは、現地通貨で払ったときにかかる手数料の大きさです。

国内のクレジットカード・デビットカード

国内のカードは、現地通貨で払うと「国際ブランドの基準レート+カード会社の海外事務手数料」で円に換算されます。手数料はカード会社ごとに違い、2026年11月には三菱UFJニコスが引き上げます。

カード 海外事務手数料(税込) メモ
JCBカード1.6%換算日は利用日の約3〜10日後
楽天カード(4ブランド共通)3.63%2025年3月1日に2.20%から改定
三井住友カード(Visa・Mastercard、デビットも)3.63%デビット(Visa)は3.05%から改定
アメリカン・エキスプレス(プロパー)3.5%米ドル以外は米ドルを経由して円に換算
三菱UFJカード・NICOS(Visa・Mastercard)3.85% → 4.50%三菱UFJカードは2026年11月16日、NICOSは11月6日の利用分から。JCBは4.34%、アメックスは4.30%に

出典:各社の公式ページ(JCB・楽天カード・三井住友カード・アメリカン・エキスプレス・三菱UFJニコス、2026年10月11日確認)。イオンカード・エポスカードは公式ページの手数料を確認できなかったため載せていません。

三菱UFJニコスの海外事務手数料の改定表(Visa・Mastercard 3.85%→4.50%)
三菱UFJカードのVisa・Mastercardは2026年11月16日利用分から4.50%に上がります(出典:三菱UFJニコス公式、2026年10月11日)

米ドル建ての仮想通貨カード(KAST・ether.fi・Bitget Wallet・Jupiter)

USDT・USDCを入れて使う海外発行の仮想通貨カードは、残高が米ドル建てのため、米ドルの支払いには為替手数料がかかりません。米ドル以外の通貨(円・ウォン・バーツなど)は、カードごとの為替手数料がかかります。

カード 米ドル払い ユーロ払い 円・ウォン・バーツなど
KASTカード(Standard)0%0.5〜1.75%0.5〜1.75%(25ドル未満は1回0.10ドル)
ether.fi Cash(Core)0%上乗せ0%基準レート+上乗せ0.5%(Coin Map試算で約1.5%)
Bitget Wallet Card0%1.7%1.7%(ほかに資産の交換0.05〜0.2%)
Jupiter Card(日本居住者)0%1.8%1.8%

出典:KAST公式ヘルプ(2026年10月12日更新、2026年10月14日に再確認)、ether.fi公式ヘルプ、Bitget Wallet公式ブログ(アジア太平洋の開始案内)、Jupiter公式ドキュメント。すべて2026年10月11日確認。KASTの為替は居住国・利用国・カードの種類で変わり、アプリで確定前に表示されます。ether.fiのユーロ0%は、公式ヘルプで「現在ベータ」と案内されています。

米ドル以外の通貨では、MEXCグローバルカードも為替の上乗せ0%+決済手数料1%(2026年10月30日までは0%。公式ヘルプの手数料表が0%、期間はMEXCの日本向けX〈@MEXC_Japan〉の資料による)で、上の表の4枚(0.5〜1.8%)と同じくらいです。申し込みはMEXCの口座から行います(MEXCの登録ページ・当サイトの紹介リンク。取引手数料20%還元)。MEXCは日本の金融庁に登録していない海外の取引所で、金融庁から2回・関東財務局から1回の警告を受けています。2026年2月から本人確認(KYC)が必須です。

このタイプのカードで気をつけたいのは、海外の端末が勧めてくる「自国通貨」が、日本円ではなく米ドルになることです。タイでKASTを使うと、端末が「USDで払いますか」と聞いてくることがあります。米ドルを選ぶとカード側の為替は0%になりますが、その代わりにお店側のDCCの上乗せ(数%)がかかります。KASTのバーツ払いの為替(0.5〜1.75%)より高くなることが多いため、ここでも現地通貨を選びます。

KASTは日本居住者も利用可能です(申し込みはKASTアプリ・当サイトの紹介リンク)。Bitget Wallet Cardは日本で作れますが、日本で作るカードはApple Payに追加できず、Google Payは使えます(Bitget Wallet・当サイトの紹介リンク)。KAST・Bitget Wallet・Jupiterは、いずれも日本の暗号資産交換業の登録を受けていない海外の事業者です。

MEXCグローバルカード

MEXCグローバルカードは、為替の上乗せ0%で、どの通貨でも決済手数料1%がかかるカードです(2026年10月30日までは0%。公式ヘルプの手数料表が0%、期間はMEXCの日本向けX〈@MEXC_Japan〉の資料による)。米ドルでも現地通貨でも1%なので、DCCを受ける理由はなく、現地通貨を選びます。バーチャルカードのみで、ATMでは引き出せません。申し込みはMEXCの口座から行います(MEXCの登録ページ・当サイトの紹介リンク)。

当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。

※MEXCは日本の金融庁に登録していない海外の取引所です。無登録営業について金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、店頭デリバティブ取引の勧誘について関東財務局から1回(2025年6月)の警告を受けています。2026年2月から入出金には本人確認(KYC)が必須で、カードの申し込みには上級KYC(日本の住所証明)が必要です。

円建ての仮想通貨カード(Binance Japan Card)

Binance Japan Cardは、ライフカードが発行する円の後払いのJCBカードで、日本のお店の円払いには為替がかかりません。海外では、現地通貨で払うと円に換算されます。考え方は国内のクレジットカードと同じで、海外では現地通貨を選びます。海外利用の事務手数料の率は、公式の案内で確認できませんでした。カードの会員規約か、カード会社の窓口で確かめてください。

場面別:店頭・ATM・Booking.com・米ドルのサブスク・日本のお店

場面ごとに、選ぶ通貨とその理由をまとめます。

場面 国内のクレカ・デビット 米ドル建ての仮想通貨カード
海外の店頭(レジ・タッチ決済)現地通貨現地通貨(米ドルを勧められても断る)
海外のATM「Decline conversion(換算しない)」同じ。ATM自体の手数料に注意(KASTは3ドル+2%。1回の上限は500ドル・24時間で3回まで。KAST公式ヘルプ、2026年10月19日確認)
Booking.comなど通貨を選べるサイト決済画面の上乗せ率と、カードの手数料を比べる米ドルが選べれば米ドル。無ければ宿の現地通貨
米ドルで請求されるサブスク・通販選べないことが多い。日本語のサイトでも海外事務手数料がかかる場合あり為替0%(MEXCは決済手数料1%)
日本のお店円(通貨の選択は出ない)円を選ぶ。米ドルを勧められたら断る

海外のお店(レジ・タッチ決済)では?

現地通貨を選びます。端末の画面に「JPY」と「THB」のように2つの金額が並んだら、現地通貨のほうを押します。店員が先に日本円で処理しようとしたら、決済の前に「Local currency, please」と伝えます(言い方は断り方の章)。サインや暗証番号の前に、レシートや画面の通貨を確かめるのがいちばん確実です。

海外のATMで現金を引き出すときは?

ATMの画面に「Accept conversion?」「Convert to JPY?」のような質問が出たら、「Decline」「Without conversion」「Continue without conversion」を選びます。セゾンカードとエポスカードは、海外ATMで日本円を選ぶとATM側で割高なレートで換算される可能性があると案内しています。

セゾンカードの注意文「海外ATMで日本円を選ぶと割高になる可能性」
海外ATMで日本円を選ぶと、ATM側の上乗せで割高になる可能性があるとカード会社が案内しています(出典:セゾンカード公式、2026年10月11日)

ATMには、通貨の選び方とは別に、カード会社の利用料(楽天・三井住友・エポス・セゾンは1万円以下110円、1万円超220円)と、ATMを置いている銀行の手数料がかかります。たとえばタイのカシコン銀行は、2026年9月22日からVisaで1回250バーツ、Mastercardで350バーツです(同行の手数料表)。海外キャッシングは利息(年18.0%)が日割りでかかるため、帰国後に早く返すと安く済みます。

Booking.comで「現地通貨」と「日本円」を選べるときは?

Booking.comは、規約で「換算の上乗せは、欧州中央銀行のレートに対する%で示す」としており、決済画面で率を確かめてから選べます。店頭のDCCと違い、率が見えるので、カードの手数料と比べて小さいほうを選べば損をしません。

  • 国内のクレカで、Booking.comの上乗せがカードの手数料より小さい:日本円(Booking.comの換算)を選ぶ
  • Booking.comの上乗せのほうが大きい、または率が表示されない:宿の現地通貨を選ぶ
  • 米ドル建ての仮想通貨カード:宿の通貨が米ドルなら米ドル。それ以外は、Booking.comの米ドル換算の率とカードの為替(0.5〜1.8%)を比べる

現地で宿に払う「現地払い」の予約では、表示された円の額は目安で、実際は宿が現地通貨で請求します。チェックアウトのときにも、宿の端末でDCCを勧められることがあるので、店頭と同じく現地通貨を選びます。Booking.comの規約は、カード発行会社が海外取引手数料を請求することがあるとも書いています。

ChatGPTなど米ドルのサブスク・海外通販では?

米ドルで請求されるサブスクや海外の通販は、通貨を選べないことがほとんどです。国内のカードでは海外事務手数料がかかり、三菱UFJニコスとアメックスは「日本語表記のサイトや通信販売でも外貨の取引になる場合がある」と注意しています。月3,000円ほどのサブスクでも、3.63%なら年に約1,300円が手数料に消えます。

米ドル建ての仮想通貨カードなら、米ドルの請求に為替はかかりません。AIサブスクに別枠の還元が付くカードもあります(「ChatGPT・Claudeの課金に特別還元がある仮想通貨カード」)。サブスクによっては、アプリ経由の課金が円建てになり、Web版の課金が米ドル建てになるなど、請求通貨が分かれることがあります。請求画面の通貨(USD・JPY)を確かめてから、使うカードを決めてください。

国内のカードで「カードが拒否されました」と出て払えないときは、カード会社の止め・本人認証・請求先住所のどこで止まっているかを先に確かめます。原因と対処は「ChatGPT・Claudeの支払いができない原因と対処」にまとめています。

日本のお店で、海外発行のカードを使うときは?

日本のお店では円を選びます。三井住友カードは、加盟店向けに「海外発行のVisa・Mastercardに、会員番号から判別した自国通貨(19通貨)で請求できる」DCCを無料で提供しています。米ドル建ての仮想通貨カードは海外発行なので、日本のお店の端末で「USD」を勧められることがあります。米ドルを選ぶとお店側のレートになるため、円を選び、カードの為替(KASTなら0.5〜1.75%)で払うほうが、たいてい安くなります。円払いでどれだけ還元が残るかは「月5万・10万・30万円で使うと1年でいくら戻る?」で計算できます。

10万円で比べると、いくら違う?

10万円分を海外で払うと、国内のクレカの現地通貨払いで約1,900〜4,800円、DCCの日本円払いでは上乗せ3〜8%として約3,000〜8,000円がかかります。米ドル建ての仮想通貨カードの米ドル払いは、USDTの用意にかかる費用だけです。

計算の前提

  • 1ドル=158.17円(三菱UFJ銀行の仲値、2026年10月9日)。10万円=約632ドル
  • Visa・Mastercard・JCBの基準レートは仲値+約0.3%(第三者の実測、2025年12月)。カード会社の手数料はこの上に乗る
  • DCCの上乗せはKB国民カードの案内の約3〜8%。DCCのときにカード会社の手数料が別にかかる場合は、さらに増える
  • 仮想通貨カードは、USDT・USDCを用意する費用(国内の売買手数料・スプレッド・送金)を0.3〜1.0%として足す。すでに持っている人は0
  • 還元・ポイントは差し引いていない。ATMの手数料は含まない

米ドル圏(米国・ハワイなど)で10万円分を払うと?

払い方 計算 費用の目安
国内カードでDCC(日本円)お店の上乗せ3〜8%約3,000〜8,000円+α
三菱UFJカード(11月16日〜)0.3%+4.50%約4,800円(今は約4,150円)
楽天カード・三井住友カード0.3%+3.63%約3,930円
アメックス(プロパー)3.5%約3,500円〜
JCBカード0.3%+1.6%約1,900円
MEXCグローバルカード決済手数料1%(10/30まで0%)+用意0.3〜1.0%約1,300〜2,000円(10/30までは約300〜1,000円)
Bitget Wallet Card為替0%+交換0.05〜0.2%+用意約350〜1,200円
KAST・ether.fi Cash・Jupiter Card為替0%+用意0.3〜1.0%約300〜1,000円(USDT・USDCを持っている人は0円)
参考:Wiseデビット(円から両替)両替0.73%(10/11見積もり)約730円
参考:国内で現金に両替(三菱UFJ銀行)仲値+2.80円=1.77%約1,770円

韓国(ウォン)で10万円分を払うと?

払い方 計算 費用の目安
国内で現金に両替(ワールドカレンシーショップ)仲値+12.7%約12,700円
DCC(日本円・米ドル)お店の上乗せ3〜8%約3,000〜8,000円+α
三菱UFJカード(11月16日〜)0.3%+4.50%約4,800円
楽天カード・三井住友カード0.3%+3.63%約3,930円
Bitget Wallet Card1.7%+交換0.05〜0.2%+用意約2,050〜2,900円
KASTカード0.5〜1.75%+用意約800〜2,750円
ether.fi Cash約1.5%(基準レート+上乗せ0.5%)+用意約1,800〜2,500円
JCBカード0.3%+1.6%約1,900円
MEXCグローバルカード1%(10/30まで0%)+用意約1,300〜2,000円(10/30までは約300〜1,000円)
参考:Wiseデビット(円→ウォン)0.96%(10/11見積もり)約960円

どちらの表でも、いちばん高くつきやすいのは、国内での現金両替(ウォン・バーツ)とDCCです。米ドル圏では米ドル建ての仮想通貨カードが安い側に入りますが、韓国・タイなど米ドル以外の国では為替がかかり、JCBやWiseと同じくらいか少し高くなります。「仮想通貨カードならどこでも得」ではありません。

試算の元の数字:三菱UFJ銀行・ワールドカレンシーショップの2026年10月9日のレート、各社の公式の手数料、Wise公開APIの見積もり(2026年10月11日)。為替と手数料は変わるため、払う前にアプリ・決済画面で確かめてください。

現地のATMで引き出す場合も含めて、両替・ATM・カードを10万円で比べた結果と、ハワイ・韓国・台湾・タイ別のおすすめは海外旅行のお金はどう用意する?両替・ATM・カードの手数料を10万円で比較にまとめています。

DCCの断り方と、選んでしまったときの対処

DCCを避けるには、決済の前に「現地通貨で」と伝え、端末とレシートの通貨を確かめるのが確実です。選んでしまったら、その場で取り消しを頼み、気づいたのが後ならカード会社に相談します。

店員に伝えるひと言は?(英語・現地語)

場所 ひと言 意味
英語(どこでも)Local currency, please.現地通貨でお願いします
英語(断る)No conversion, please. I don’t want to pay in yen.換算しないでください。円では払いません
韓国원화로 결제해 주세요(ウォナロ キョルチェヘ ジュセヨ)ウォンで決済してください
タイจ่ายเป็นเงินบาท(チャーイ ペン グン バート)バーツで払います
台湾請用台幣刷卡台湾ドルでカード決済してください

ATMでは、「Decline」「Without conversion」「Continue without conversion」「Proceed in local currency」が「換算しない(現地通貨)」のボタンです。「Accept」「Convert」「Guaranteed rate」と書かれたほうがDCCです。

DCCになったかどうかは、どこで見分ける?

  • レシート:現地通貨の額とあわせて「JPY」「USD」の額、「Exchange rate」「Markup」「Conversion fee」の行があればDCCです
  • カード会社の明細:国内カードでは、海外の利用なのに円の額がそのまま載り、換算レートの欄が空いていることがあります
  • 仮想通貨カードのアプリ:引かれた米ドルの額と、その日の為替を比べます。現地通貨の額の横に米ドルの額が出るカードもあります

JCBは、保証書や明細書に日本円の額が書かれていても、売上票の現地通貨が優先されると案内しています。基準になるのは売上票(カードの利用伝票)の通貨なので、サインの前に必ず確かめます。

選んでしまったら、どうする?

  1. その場で気づいた:店員に「Please cancel and charge in local currency.」と伝え、取り消して現地通貨でやり直してもらいます。取り消しのレシートも受け取ります
  2. 表示が無かった・勝手にDCCにされた:Visaは、必要な表示が無いときや選ばされたと感じたときは、カード会社に報告するよう案内しています。レシートを持ってカード会社の窓口に相談します
  3. 自分で日本円を選んだ:説明を受けて選んだDCCは、取り消しや返金が認められないことが多いです。返金を約束する業者や「代行」をうたう連絡には応じないでください

よくある質問

Q. 日本円で払えば、為替の変動を気にしなくていいのでは?

A. 請求額がその場で決まるのは確かです。ただし、DCCの上乗せ(KB国民カードの案内で約3〜8%)は、数日間の為替の動きより大きいことが多く、金額の確定のために日本円を選ぶ理由は弱いと言えます。JCBの換算日は利用日の約3〜10日後で、その間に円高になれば安く、円安になれば高くなります。

Q. 現地通貨で払うと、カードの手数料はいくらかかる?

A. 国内のカードは、JCB 1.6%、アメックス 3.5%、楽天・三井住友 3.63%、三菱UFJカード 3.85%(2026年11月16日から4.50%)です。米ドル建ての仮想通貨カードは、米ドル払いは0%、米ドル以外はKAST 0.5〜1.75%、ether.fi 約1.5%(Coreの上乗せ0.5%込み。ユーロは上乗せ0%)、Bitget Wallet 1.7%、Jupiter 1.8%です。

Q. Booking.comでは、現地通貨と日本円のどっちがいい?

A. 決済画面に出る換算の上乗せ率(欧州中央銀行のレートに対する%)と、自分のカードの海外事務手数料を比べて、小さいほうを選びます。率が出ないときや現地払いの予約では、宿の現地通貨を選びます。

Q. 日本語のサイトで払ったのに、海外事務手数料がかかったのはなぜ?

A. 日本語のサイトでも、運営会社が海外にあり、外貨で決済していることがあります。三菱UFJニコスとアメックスは、日本語表記のサイトや通信販売でも外貨の取引になる場合があると注意しています。

Q. Apple Payやタッチ決済でも、通貨を聞かれる?

A. 聞かれることがあります。DCCはお店の端末の機能なので、カードを差し込んでもタッチしても、端末に通貨の選択が出ることがあります。画面に2つの通貨が出たら、現地通貨を押します。

Q. 仮想通貨カードで「USDで払いますか」と聞かれたら?

A. 米国など米ドルが現地通貨の国なら米ドルで払います。それ以外の国や日本のお店では、米ドルは「DCCの自国通貨」なので断り、現地通貨(日本では円)を選びます。ether.fiも公式ヘルプで、通貨を聞かれたら現地通貨を選ぶよう勧めています。

Q. 仮想通貨カードで払うと、税金はかかる?

A. USDT・USDCなどの暗号資産で払うと、払った時点で暗号資産を手放したことになり、取得したときより値上がりしていれば利益に税金がかかることがあります。詳しくは「仮想通貨カードの税金」で解説しています。

Q. カードに入れるUSDT・USDCは、どこで用意する?

A. 金融庁の電子決済手段等取引業者の一覧で確かめた範囲では、国内の登録業者にUSDTの取り扱いが無いため、国内の登録業者でXRPなどを買って海外の取引所へ送り、USDTに換えるか、SBI VCトレードのUSDCを送る方法があります。口座がまだ無い人は、金融庁に登録された国内の取引所から始めると安心です(「OKJの口座開設・始め方」)。送り方は「仮想通貨カードの比較」の入金の章にまとめています。

まとめ

  • 海外のカード払いは、基本は現地通貨。日本円(DCC)はお店側のレートで、カード会社各社が割高になりうると注意している
  • DCCの上乗せは店しだい。KB国民カードは約3〜8%と案内。現地通貨なら、かかるのはカード会社の公表した手数料(1.6〜4.50%)
  • 米ドル建ての仮想通貨カードの「自国通貨」は米ドル。米国以外では米ドルを勧められても断る。米ドル払いはKAST・ether.fi・Bitget Wallet・Jupiterで為替0%
  • ATMは「Decline conversion」。Booking.comは決済画面の上乗せ率とカードの手数料を比べる
  • 10万円で比べると、DCCは約3,000〜8,000円、国内クレカの現地通貨払いは約1,900〜4,800円。韓国・タイでは仮想通貨カードにも為替がかかる

本記事のデータは2026年10月11日時点のものです(為替は2026年10月9日の公表分)。三菱UFJニコスの手数料改定(2026年11月)の後に数字を見直します。

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