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ZEC急騰の裏でZcash NFTブーム──zkSNARKs・ZADDR・ZecBit、注目8プロジェクトと参加前の注意点【2026年9月】

ZEC急騰の裏でZcash NFTブーム──zkSNARKs・ZADDR・ZecBit、注目8プロジェクトと参加前の注意点【2026年9月】 相場・ニュース

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ZEC(ジーキャッシュ)の価格が1,500ドルに迫る中、Zcashチェーン上で「NFTブーム」が起きています。9月18日にはNFTプロジェクト「zkSNARKs」のブラインドオークションが終了し、約1,750万ドルが集まりました。9月21日にはZADDRのミントが予定され、日本のコミュニティからも「ホワイトリスト申請に動いた」という声がX上で相次いでいます。

一方で、オークションを行った当事者に対しては、オンチェーン調査で知られるZachXBT氏が「約束した機能が実現していない」と指摘するなど、早くも論争が起きています。この記事では、Zcash NFTブームの全体像、注目プロジェクト、参加前に知っておくべき注意点を整理します。

本記事は情報整理であり、NFTへの参加や投資を推奨するものではありません。

ミントに使うZECは、国内の登録業者では買えません(bitFlyer・bitbank・GMOコイン・BitTrade・OKJの公開APIにZECの取引ペアなし、2026年10月2日確認)。海外取引所のMEXCならZEC/USDTの現物で買えます(同日、MEXC公式API)。登録と本人確認の手順はMEXCの口座開設ガイド、ZECをウォレットに送るまでの流れは下の「日本からZECを用意するには」で解説しています。MEXCは日本の金融庁に登録していない海外の取引所で、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)の警告を受けています。2026年2月からは本人確認(KYC)をしないと入金・出金ができません。

なぜ今、Zcashで「NFT」なのか

ZECは今年の安値である約200ドルから、約1,500ドルまで急騰しました(PANews報道)。価格の上昇とともに、資金と注目がZcashエコシステムに戻り、NFTプロジェクトが次々と立ち上がっています。ZECが上がった背景(GrayscaleのETFなど)は匿名通貨ガイドの「2026年に注目される理由」で解説しています。

Zcash NFTの最大の特徴は、「保有者が誰か分からない」ことです。一般的なイーサリアムなどのNFTは、誰がどのNFTを持っているかがブロックチェーン上で公開されます。これに対し、Zcash NFTの多くは、Zcashのプライバシー機能(シールドされたプール)の中に保管され、外部から保有者を特定しにくい設計になっています。NFTそのものの存在や供給量は検証できる一方で、「誰が持っているか」は隠れる——という「公開資産、非公開の所有」がセールスポイントです。

ZECのプライバシー技術の基本は、匿名通貨(プライバシーコイン)とは?ZEC・XMR・DASHの違い・成り立ち・買い方で解説しています。

Zcash(ZEC)の実際の価格推移(CoinGecko API、9月15日〜22日)。1,103ドル台から1,490ドル台まで上昇
ZECは直近1週間で上昇(出典:CoinGecko API、2026年9月25日取得)

数字で見るZcash NFTの熱狂

プロジェクト 供給数 価格・方式 状況
zkSNARKs 10,000(うち8,000を公開オークション) ブラインドオークション、落札価格1.5ZEC 9月18日に終了。入札16,971件
ZecBit Genesis 3,333 9月3日に無料ミント ミント完了、フロア約0.36ZEC
Zec Punks 1,555 0.015ZEC(9月15日) 完売
ZADDR 2,800 0.02ZEC(9月21日ミント予定) ホワイトリスト制。結果は未確認
BITFOOTS 手作りの1/1作品 約5ドル相当(ZEC)、申請制 ホワイトリスト受付
ZecCat 3,333 未定 ミント前・ホワイトリスト受付
ZecFrogs 6,969 無料ミント予定 ミント直前
Zecutives 1,111 独自トークン$EXZECをバーンして発行 無料ミント予定

※PANewsの整理(2026年9月時点)を基にした概要です。状況は日々変わるため、参加前に必ず各プロジェクトの公式情報を確認してください。

注目プロジェクトを解説

zkSNARKs──約1,750万ドルを集めた最大規模の案件

10,000枚のうち8,000枚を公開のブラインドオークションで販売し、1,000枚は初期コミュニティ「Snarklist」向け、残り1,000枚はコミュニティ助成や制作者への配分に回されました。オークションは一律の落札価格方式で、入札は16,971件。落札価格は1.5ZEC(当時約2,190ドル)、入札総額は約25,305ZEC(約3,694万ドル)に達し、落札できなかった入札者には返金されました。差し引きの実際の調達額は、8,000枚×1.5ZEC=約12,000ZEC(約1,700万ドル台)です。

NFTには保有者情報を隠す仕組みがあり、将来的にコミュニティ参加権や評判システムに使う構想が示されていますが、具体的な機能は開発中とされています。

ZADDR──「読める名前」でプライベートな送金を目指す

ZADDRは、2,800枚の手描きピクセルアバターNFTと、Zcash向けの名前解決サービスを組み合わせたプロジェクトです。Zcashのアドレスは非常に長い(最大178文字とされる)ため、3〜20文字の名前を登録すれば、送金時に名前から宛先を引ける仕組みを目指しています。鍵の生成・署名・ゼロ知識証明の作成はユーザーのブラウザ内で完結し、サーバー側には署名済みの取引のみが送られる設計とされています。また、NEAR Intentsを使ったクロスチェーン機能(Crosspay)で、BTCやETH、USDCなどからZECへ交換することもできるとされています。

ミントは9月21日にホワイトリスト(1ウォレット1枚)、続いて一般販売(1ウォレット3枚)で、価格は0.02ZECと案内されていました。ホワイトリスト申請は、Xアカウントでのタスク実施とシールドアドレス(u1で始まるアドレス)の提出が条件でした。ミント結果は、執筆時点で確認できていません。

【10月9日追記】ZADDRのミントは9月21日に行われ、翌日には二次流通のフロア価格が1 ZEC前後(ミント価格0.02ZECの約50倍)になったという参加者の投稿があります(公式の集計は未確認)。ZECの価格は9月27日に約1,650ドルの高値をつけたあと下がり、10月9日は約1,190ドルです。zkSNARKsをめぐる指摘に対して、チームからの詳しい反論は10月9日時点で確認できていません。

ZecBit──「公開資産、非公開の所有」を掲げるマーケットプレイス

Zcashのシールド資産(ZSA)を使い、NFTの取引履歴や保有者を既定で隠すマーケットプレイスです。最初のコレクション「ZecBit Genesis」(3,333枚)は9月3日に無料ミントが行われ、すでに完売してセカンダリー市場でフロア約0.36ZECで取引されています。ただし現在は主にZSAのテストネット上で動いており、メインネットへの移行時期は未定とされています。

Zec Punks・ZecCat・ZecFrogsなど

Zec Punksは、CryptoPunks風の1,555枚のピクセルNFTで、9月15日に0.015ZECでミントされ完売しました。ZecCatは3,333枚のピクセル猫で、ZRC-721というJSON刻印の形式を採用し、ミントは未開始です。ZecFrogsは6,969枚のカエルNFTで、Noirウォレットのu1アドレス限定の無料ミントを準備しています。BITFOOTSは「ビッグフット」をテーマにした手作り作品で、Zcash版とBitcoin Ordinals版の両方を受け取れる二重チェーン設計が特徴です。ZecutivesはZEC MARKET初のコレクションで、独自トークン$EXZECをバーンして発行し、将来の新規コレクションの収益の一部を保有者に分配するとしています。

zkSNARKsをめぐる論争──指摘と、未検証の主張

9月19日、オンチェーン調査で知られるZachXBT氏が、zkSNARKsが約1,750万ドルを調達した一方で、約束していた機能(ガバナンス、コミュニティアクセスのツール、エコシステムでの提携など)が実現していないと指摘しました。報道によれば、チームは1,000枚のNFTを無料で確保し、二次流通でも5%のロイヤリティを受け取る設計になっています。

さらに、Ordinals分野の開発者Leonidas氏が、チームメンバーに過去のOrdinals案件での詐欺関与があったと主張していますが、これは独立した裏付けが確認されていない主張です。以上はいずれも「指摘・主張」の段階であり、詐欺と断定されたわけではありません。ただ、プライバシーを重視するチェーンでは、運営側の資金の使い道も見えにくくなりやすく、参加者が自己責任で慎重に判断する必要があるという教訓を示した出来事といえます。

参加前に知っておくべき注意点

日本のコミュニティ運営者Akira.N氏(CLOSEPA創業者)はXで、Zcash NFTのホワイトリスト申請を実際に行った所感を共有しています(投稿は9月20日)。この投稿と各種報道から、初心者が特に注意したい点を整理します。

  • ウォレットの指定に従う:プロジェクトによってNoirウォレットなど特定のウォレットが指定されています。同投稿では、あるウォレットを推奨するのは「罠」だとして、u1アドレスが受取操作だけで変わってしまい、ホワイトリスト登録済みのアドレスが無効になる恐れがあると警告されています(あくまで個人の投稿による指摘です)
  • アドレスの種類を理解する:ホワイトリスト申請には主に「t1」(透明アドレス)か「u1」(シールドアドレス)が使われます。t1はシードフレーズで復元できますが、u1は変更すると復旧できない場合があると指摘されています。プロジェクトごとの指定を必ず確認してください
  • ウォレット接続を求められたら警戒:同投稿では、紹介されたプロジェクトはいずれもウォレット接続が不要だったとして、接続を要求された場合は警戒するよう呼びかけています。偽サイトでシードフレーズや接続許可を盗む手口は典型的です
  • シードフレーズは誰にも教えない:DMでの「ホワイトリスト確定」「早期アクセス」の誘いは詐欺の可能性が高いです。ウォレット情報を狙う攻撃の実例は北朝鮮ハッカー「WaterPlum」の記事も参照してください
  • 失っても良い額で:NFTは流動性が薄く、フロア価格が急落することがあります。約束された機能が実現しない事例も指摘されています

日本からZECを用意するには

Zcash NFTの購入・ミントにはZECが必要です。ただし日本の国内取引所ではZECを取り扱っておらず、海外取引所を使う形になります(背景と手順は匿名通貨ガイドに詳しくまとめています)。ZECを扱うMEXCで口座を作る手順(本人確認・国内取引所からの入金まで)は、MEXCの口座開設ガイドで解説しています。

MEXCは日本の金融庁に登録のない無登録業者で、警告を受けています。日本の資金決済法に基づく利用者保護は受けられないため、自己責任での利用となります。

▶ MEXCの登録はこちらから

当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。

HyperliquidではZECの永久先物が取引されていますが、レバレッジ取引のため清算(強制決済)されると証拠金を失うおそれがあり、NFTの購入に使うZECの入手には向きません。

▶ Hyperliquidの登録はこちらから

なお、NFTのミントには取引所から出金したZECを、対応ウォレットのシールドアドレスに送る必要があります。送金先アドレスの種類を間違えると資産を失うおそれがあるため、最初は少額でテスト送金をしてください。

NFTブームをどう見るか

強気の見方:ZEC建てのNFT購入需要が新たな買い圧力を生み、ZECの用途(アドレス名、クロスチェーン交換、シールド資産)が広がるという見方があります。プライバシー機能を実際に使う利用者が増えれば、匿名通貨としての実需にもつながります。

弱気の見方:資金の流入が投機的で、NFT市場の熱狂が冷めれば需要が急減する可能性があります。zkSNARKsの事例のように、運営の透明性や約束の履行に疑問が呈される案件もあり、ZECの評価にも波及しかねません。

Zcash NFTの技術的な違い

Zcash NFTはプロジェクトごとに技術が異なります。PANewsの整理によると、主に次の3つのタイプがあります。

  • シールドプール型:ZADDRのように、NFTをZcashのシールドされたプール(Orchard)に保管し、保有者情報を外部から見えにくくする方式です
  • シールド資産(ZSA)型:ZecBitのように、Zcash Shielded Assetsという仕組みで「資産は公開、所有は非公開」を実現する方式です。ただし現在は主にテストネット上で動いており、メインネットでの本格稼働は今後の課題とされています
  • 刻印(インスクリプション)型:ZecCatのように、ZRC-721というJSON刻印の形式でNFTを表し、所有権は刻印を載せたUTXOとともに移動する方式です。ビットコインのOrdinalsに近い考え方で、NFT専用のアドレス(NFT Vault)を分けて誤送金を防ぐ設計が提案されています

どの方式も新しく、ウォレットや取引所(マーケットプレイス)の対応が発展途上です。標準化されたルールがまだ固まっていないため、プロジェクトごとの説明をよく読むことが重要です。

ミントに参加するまでの一般的な流れ

プロジェクトによって細部は異なりますが、多くの案件で共通する流れは次のとおりです。

  1. 公式情報を確認する:公式Xアカウントと公式サイトを確認し、偽アカウントでないことをチェックします
  2. ホワイトリスト(WL)に申請する:Xアカウントでのフォローやポストなどのタスクを行い、指定された種類のZcashアドレスを提出します
  3. 指定のウォレットを用意する:プロジェクトが指定するウォレットとアドレス種類(t1またはu1)を確認し、そのウォレットでアドレスを作成します
  4. ZECを用意する:ミント価格に加え、手数料分としてZECを少し多めにウォレットへ入れておきます(ZecFrogsは最低0.007ZECの保有を案内)
  5. ミント日時に実行する:WLの枠や1ウォレットあたりの上限を確認し、公式ページの案内に従って実行します

WL申請の締切が短い案件も多く、「締切に間に合わなかった」という声もあります。逆に、急かされて確認を怠るのは最も危険です。

用語集

  • ミント:NFTを新規に発行(購入)すること
  • ホワイトリスト(WL):優先的にミントできる参加権のこと
  • フロア価格:そのコレクションで最も安く売りに出されているNFTの価格
  • t1アドレス/u1アドレス:Zcashのアドレスの種類。t1は透明(公開)アドレス、u1はシールド機能を含む統合アドレス
  • ロイヤリティ:二次流通(転売)のたびに、制作者へ支払われる手数料
  • ブラインドオークション:他の入札額が見えない状態で入札する方式

よくある質問(FAQ)

Q. Zcash NFTはどこで売買できますか?

プロジェクトごとに独自のマーケットプレイスやミントページが用意されています。ZecBitのように専用マーケットプレイスを持つ案件もあります。必ず公式アカウントから公式URLを確認してください。

Q. 初心者でも参加できますか?

ウォレットとアドレスの種類(t1/u1)の理解が必要で、間違えると参加できないだけでなく資産を失う可能性もあります。初心者は、まず情報収集にとどめ、参加する場合は少額のテストから始めてください。

Q. 儲かりますか?

保証はありません。フロア価格の急落や、約束された機能が実現しない事例もあります。投資判断は自己責任です。

まとめ

  • ZECの急騰を背景に、Zcashチェーンで「NFTブーム」が発生。zkSNARKsは約1,750万ドルを調達
  • 特徴は「公開資産、非公開の所有」。保有者が分かりにくい設計
  • ZADDR(0.02ZEC)、ZecBit、Zec Punksなど、8プロジェクトが注目を集める
  • zkSNARKsはZachXBT氏らから「約束した機能が未実現」と指摘され論争に(詐欺と断定されたわけではない)
  • 参加前にウォレット指定・アドレス種類・ウォレット接続要求への警戒を徹底し、失っても良い額で
  • 日本からZECを用意するには海外取引所が必要で、MEXC等は無登録業者のため自己責任
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