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ビットコインジャパン(8105)とは?怪しい?メタプラネットとの違い、株価が上がった理由と今後の予定【2026年10月最新】

着物の反物が並ぶ老舗の呉服店の中に、金色のビットコインのコインとロケットの模型が置かれたイラスト 相場・ニュース

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「最近ニュースで見るビットコインジャパンって何の会社?」「メタプラネットの会社と同じ?」「ビットコインを買ったらしいけど、株として大丈夫なの?」

東証スタンダードのBitcoin Japan株式会社(証券コード8105)は、2026年9月28日に初めてビットコインを購入しました。ところが、名前がよく似た別の会社があり、株価も大きく上下してきたため、検索では「とは」「怪しい」「なぜ上がった」「今後」が並んでいます。この記事では、同社の適時開示20本を2026年10月15日に確認し、会社の正体、ビットコイン購入の中身、メタプラネットとの違い、株価が動いた日付とリスクを、事実だけで整理します。

この記事の結論

ビットコインジャパン(Bitcoin Japan株式会社、8105)は、1861年創業の着物・婦人服の会社「堀田丸正」が2025年11月11日に社名を変えた東証スタンダード上場企業で、米国のBakktが主要株主です。

2026年9月28日に子会社が初めてビットコインを購入し、10月7日に5.8847BTCを買い足して、保有は累計17.8035BTC(購入代金 約2億3,723万円)になりました(10月7日の適時開示、2026年10月15日確認)。ただし、会社の新しい投資の中心はSpaceX・Figure AI関連のファンド出資(合計約32億円)で、ビットコインは一部です。

メタプラネット(3350)の子会社「ビットコインジャパン株式会社」とは別の会社です。上場企業として開示・監査を受けていますが、本業の赤字、転換社債などによる株式数の増加(希薄化)、株価の大きな上下というリスクがあります。

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ビットコインジャパン(8105)とは?どんな会社?

Bitcoin Japan株式会社(8105)は、呉服問屋から始まった老舗の繊維会社「堀田丸正株式会社」が、2025年11月11日の臨時株主総会で社名を変えた会社です。本業は今も着物・婦人服・意匠撚糸で、そこにビットコインやAI関連の投資が加わった形です。

会社の基本情報

正式な社名 Bitcoin Japan株式会社(英文:Bitcoin Japan Corporation)
旧社名 堀田丸正株式会社(2025年11月11日に変更)
上場市場・コード 東証スタンダード・8105(1974年上場)
創業・設立 創業1861年、設立1933年(会社概要)。1894年に日本橋で呉服問屋を開業(2026年9月30日の開示では1894年を創業としている)
本社 東京都墨田区横網1-10-5(国技館フロントビル3階)
代表者 代表取締役社長CEO フィリップ・ロード
主要株主 Bakkt Opco Holdings, LLC(米NYSE上場Bakkt, Inc.の100%子会社)議決権24.09%(2026年3月31日時点)
本業 和装品・宝飾品・婦人用品の卸売、意匠撚糸の製造・卸売
売上高・損益 2026年3月期 連結売上高29.59億円、営業損失4.62億円、当期純損失5.37億円
従業員数 連結80名(2026年3月末)
会計監査人 永和監査法人(2026年6月29日の定時株主総会で双葉監査法人から交代)
決算期 3月31日

出典:Bitcoin Japan株式会社「会社概要」、適時開示「支配株主等に関する事項について」(2026年6月30日)、「2026年3月期通期連結業績予想数値と実績値の差異に関するお知らせ」(2026年5月15日)、「会計監査人の異動に関するお知らせ」(2026年4月23日)

堀田丸正からBitcoin Japanへ:年表

社名が変わったきっかけは、2025年8月に親会社だったRIZAPグループが、同社の発行済株式の30%を米国の暗号資産関連企業Bakktの子会社Bakkt Opco Holdingsに譲渡したことです。そこから1年あまりで、経営陣・社名・事業が大きく変わりました。

日付 出来事(適時開示の内容)
2017年 第三者割当増資でRIZAPグループの子会社に
2025年8月4日 RIZAPグループが株式の30%をBakkt Opco Holdingsに譲渡すると開示。Bakkt側が筆頭株主に
2025年11月11日 臨時株主総会で社名をBitcoin Japan株式会社に変更。新経営体制へ移行、RIZAPとの資本業務提携を解消
2025年11月28日 第1回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を決議(実際の調達額は31.45億円)
2026年4月1日〜16日 上場維持基準(流通株式時価総額)の確認のため監理銘柄(確認中)に指定→全基準に適合し解除
2026年5月27日 米子会社を通じてSpaceX株を持つファンドに出資(約20.4億円)
2026年6月26日 Figure AI(ヒューマノイドロボット)関連のファンドに出資(上限約11.7億円)
2026年7月16日 EVO FUNDを割当先とする転換社債型新株予約権付社債(MSCB、15億円)と第2回新株予約権の発行を決議
2026年9月17日 フィジカルAI事業(ロボットの販売・導入)を10月1日から始めると開示(取締役会の決議は9月16日)
2026年9月18日 ビットコイン・トレジャリー事業の開始と、初回100万ドルを上限とするBTC購入を開示
2026年9月29日 9月28日に11.9188BTCの購入が完了したと開示
2026年9月30日 着物・婦人服の百貨店15店舗からの撤退と、約2.1億円の特別損失の見込みを開示
2026年10月5日 ビットコインの追加購入(50万ドル)を取締役会で決議したと開示
2026年10月7日 5.8847BTCを追加購入し、累計17.8035BTCになったと開示

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(各日付)、同社「沿革」

お金は何に使っている?投資の中身

社名は「ビットコイン」ですが、開示を金額で並べると、新しい投資の中心はSpaceXとFigure AIのファンド出資で、ビットコインはまだ一部です。

投資先 金額 形
SpaceX関連ファンド 出資 約20.4億円(参考評価 約27.96億円、2026年6月30日時点) SpaceX株を持つファンドの持分。ロックアップ終了後に株式を受け取る契約
Figure AI関連ファンド 上限 約11.7億円 非上場企業に出資するファンド(SPV)の持分
ビットコイン 約2.37億円(17.8035BTC、2026年10月7日時点)。枠の上限は6.62億円 ケイマン諸島の100%子会社BTC JPN Ltd.が保有
フィジカルAI事業 当初 84万ドル(約1.3億円)の予定 ロボットの輸入販売・導入支援。仕入れ先はUBTECH(最終契約は未締結)
レアアース鉱山 2億円を充当予定 法務デューデリジェンスを開始した段階(2026年9月3日)

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(2026年5月27日・6月26日・7月16日・9月17日・9月18日・9月29日)、ビットコインは10月7日の適時開示(2026年10月15日確認)。SpaceXの参考評価は同社の開示(2026年7月16日)で、会計上の評価額ではない

9月28日のビットコイン購入の中身は?

Bitcoin Japan株式会社は、100%子会社のBTC JPN Ltd.を通じて、2026年9月28日に11.9188BTCを1BTCあたり83,857.43ドル、合計999,479.94ドル(約1億5,724万円)で購入しました。同社にとって初めてのビットコイン購入で、9月29日にTDnetで開示されています。

Bitcoin Japan株式会社の適時開示「ビットコイン購入に関するお知らせ」。取得数量11.9188BTC、取得単価1BTCあたり83,857.43米ドル、日本円約157,238千円の部分が赤枠で囲まれている
9月28日に11.9188BTCを約1億5,724万円で購入したことが開示されている 出典:Bitcoin Japan株式会社 適時開示(2026年9月29日、TDnet)
購入した会社 BTC JPN Ltd.(ケイマン諸島、Bitcoin Japan株式会社の100%子会社)
購入日 2026年9月28日
数量 11.9188BTC
取得単価 1BTCあたり83,857.43ドル(約1,319万円)
購入代金 999,479.94ドル(約1億5,724万円、1ドル=157.32円)
別にかかった費用 日本からの送金手数料 約8.5万円
お金の出どころ 2026年8月に発行したMSCB(15億円)で集めた資金
今後の買い増し 続ける予定。投資総額の上限は6.62億円(今回分を含む)

出典:Bitcoin Japan株式会社「(開示事項の経過)ビットコイン購入に関するお知らせ」(2026年9月29日)、同「子会社等における新規事業(ビットコイントレジャリー及びビットコイン関連資産運用事業)の開始およびビットコイン購入に関するお知らせ」(2026年9月18日)。1BTCあたりの円換算はCoin Mapが開示の数字から計算

10月7日に追加購入、保有は累計17.8035BTCに

Bitcoin Japan株式会社は、2026年10月7日に子会社BTC JPN Ltd.を通じて5.8847BTCを追加で購入し、保有は累計17.8035BTCになりました。取得単価は1BTCあたり84,706.34ドル、購入代金は498,471.40ドル(約7,999万円、1ドル=160.48円)です。10月5日に取締役会で50万ドルの追加購入を決め、10月7日に購入の完了を開示しています(10月7日の適時開示、2026年10月15日確認)。

Bitcoin Japan株式会社の適時開示「ビットコイン追加購入の完了に関するお知らせ」の累計購入内容の表。2026年10月7日の5.8847BTCの行と、累計17.8035BTC・日本円約237,232千円の行が赤枠で囲まれている
10月7日に5.8847BTCを追加購入し、累計17.8035BTCになったことが開示されている 出典:Bitcoin Japan株式会社 適時開示(2026年10月7日、10月15日取得)
購入日 数量 1BTCあたり 購入代金
2026年9月28日 11.9188BTC 83,857.43ドル(約1,319万円) 999,479.94ドル(約1億5,724万円)
2026年10月7日 5.8847BTC 84,706.34ドル(約1,359万円) 498,471.40ドル(約7,999万円)
累計 17.8035BTC — 1,497,951.34ドル(約2億3,723万円)

出典:Bitcoin Japan株式会社「(開示事項の経過)ビットコイン追加購入の完了に関するお知らせ」(2026年10月7日)、同「(開示事項の経過)ビットコイン追加購入に関するお知らせ」(2026年10月5日)。いずれも2026年10月15日確認。円換算は開示の為替レート(9月28日分は1ドル=157.32円、10月7日分は160.48円)による。送金手数料は累計13万円、口座管理・カストディ費用(9月分)は20万円と開示されている

10月15日21時2分のビットコイン価格(1BTC=12,776,556円、CoinGecko)で計算すると、保有する17.8035BTCの時価は約2億2,747万円で、購入代金の合計を約976万円下回っています(当サイト計算。17.8035×12,776,556円)。会社はビットコインを四半期ごとに時価で評価するため、9月末より後の値動きは10〜12月期の決算の損益に出ます。

上限まで買うと、あと何BTC?

ビットコイン投資の上限6.62億円から、2回の購入代金の合計約2.37億円と送金手数料(累計13万円)を引くと、残りの枠は約4.25億円です(2026年10月7日時点)。10月7日と同じ1BTC=約1,359万円で計算すると、残りで買えるのは約31BTC、上限まで使っても合計約49BTCになります(当サイト計算)。

ただし、会社は「6.62億円まで必ず買う」とは言っていません。9月18日の開示では、市場の状況や資金の必要に応じて判断し、条件に合わなければ残りを他の使い道に回すことも検討すると書いています。

これまでビットコインを持っていなかったのはなぜ?

社名を変えた2025年11月から約10か月、同社のビットコイン保有はゼロでした。理由は開示に書かれています。第1回新株予約権の調達額が予定の57.6億円から31.45億円に減り、ビットコイン用に予定していた9.88億円は1円も充てられなかったためです(2026年7月16日の開示)。

フィリップ・ロードCEOは2026年6月3日(日本時間)、自身のX(@philliplord1)で「Bitcoin Japanはなぜまだビットコインを持っていないのか」と題して、株主の資金を無謀に使わないためだと説明していました。その後、7月のMSCBで集めた資金から、9月に初めての購入が実行された流れです。

買ったビットコインはどう管理される?

  • 子会社のCEOは、少なくとも四半期ごとに保有状況・運用成績・リスクを取締役会に報告する
  • 保有するビットコインは四半期ごとに時価で評価し、評価損益を損益計算書に計上する(BTCの値下がりは決算の損失になる)
  • 将来は、ビットコインの貸出(レンディング)、先物・オプション、カバードコールなどの運用を検討するが、必要な承認と体制が整った場合に限る
  • AIなど、より高い価値が期待できる投資先があれば、ビットコインを売って現金化することもある

「ずっと持ち続ける」ではなく「より良い投資先があれば売って他に回すこともある」と開示している点が、メタプラネットとの大きな違いです。メタプラネットも2026年7〜9月に、ビットコインを現金に換えられることを示す目的で10,000BTCを売り、11,000BTCを買い直しています(純増1,000BTC)。ただしメタプラネットは、この取引は保有の方針を変えるものではないと説明しています(メタプラネット適時開示「ビットコインの追加購入に関するお知らせ」2026年10月5日、2026年10月15日確認)。

メタプラネットとの違いは?同じ名前の会社が2つある

Bitcoin Japan株式会社(8105)と、メタプラネット(3350)の子会社「ビットコインジャパン株式会社」は、資本関係のない別々の会社です。Bitcoin Japan株式会社が開示している主要株主(Bakkt Opco Holdingsなど)に、メタプラネットは入っていません。検索で混ざりやすいので、まずここを押さえてください。

ビットコインジャパン株式会社の会社情報。英語表記Bitcoin Japan Inc.と、親会社が株式会社メタプラネットであることが赤枠で囲まれている
名前が似た「ビットコインジャパン株式会社」はメタプラネットの子会社で、8105とは別会社 出典:Bitcoin.jp「会社概要」(2026年9月30日確認)

メタプラネットの子会社のほうは、2025年9月に設立された非上場の会社で、情報サイト「Bitcoin.jp」やビットコイン・マガジン・ジャパンの運営をしています。株式市場で「ビットコインジャパン(8105)」の株を買っても、メタプラネットとは関係ありません。

項目 Bitcoin Japan株式会社(8105) ビットコインジャパン株式会社 メタプラネット(3350)
英語表記 Bitcoin Japan Corporation Bitcoin Japan Inc. Metaplanet Inc.
上場 東証スタンダード 非上場(買えない) 東証スタンダード
親会社・主要株主 Bakkt(米国)が主要株主 メタプラネットの子会社 —
代表者 フィリップ・ロード サイモン・ゲロヴィッチ サイモン・ゲロヴィッチ
本社 東京都墨田区横網 東京都港区六本木 —
主な事業 着物・婦人服の卸売+SpaceX・AI・BTCへの投資 Bitcoin.jpなどのメディア・イベント ビットコインの保有が中心
BTC保有量 17.8035BTC(10月7日時点) — 44,000BTC(9月30日時点)

出典:Bitcoin Japan株式会社「会社概要」・適時開示(2026年10月7日)、ビットコインジャパン株式会社「会社概要」(Bitcoin.jp)、メタプラネット適時開示「ビットコインの追加購入に関するお知らせ」(2026年10月5日、9月30日時点の保有量)、同社「ゼロ・クーポン2031年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行に関するお知らせ」(2026年10月13日。「2026年9月末時点で44,000BTC」と記載)。TDnetで10月6日〜17日の両社の開示を確かめ、10月7日より後のビットコインの購入の開示はありませんでした(2026年10月17日確認)

ビットコインの持ち方はどう違う?

BTC保有量の差

メタプラネット 44,000BTC ÷ ビットコインジャパン 17.8035BTC = 約2,470倍

当サイト計算(44,000÷17.8035=2,471.4)。メタプラネットは2026年9月30日時点(10月5日の開示)、ビットコインジャパンは2026年10月7日時点(10月7日の適時開示)の保有量。2026年10月15日確認

比べる点 ビットコインジャパン(8105) メタプラネット(3350)
資産に占めるBTCの比重 △ 小さい(投資の中心はSpaceX・Figure AI) ◎ 大きい(BTC保有が事業の中心)
BTCを売る可能性 あり(他の投資機会があれば現金化すると開示) 7〜9月に、現金化できることを示す目的で10,000BTCを売却し、11,000BTCを買い直した(純増1,000BTC)。保有方針の変更ではないと説明(2026年10月5日の開示)
本業 着物・婦人服(営業赤字が続く) ビットコイン関連の事業が中心
資金の集め方 EVO FUND向けのMSCB・新株予約権 新株予約権・海外公募増資など
株価と保有資産の比率 時価総額はBTC取得額の約22倍(10月15日終値、下で計算) 0.84倍(公式トラッカーの企業価値ベース、9月30日確認時点)

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(2026年10月7日)、メタプラネットの適時開示「ビットコインの追加購入に関するお知らせ」(2026年10月5日)、いずれも2026年10月15日確認。mNAVはメタプラネット公式の「ビットコインストラテジートラッカー」(2026年9月30日確認)。メタプラネットの詳細はメタプラネットCEOの新株予約権問題とは?で解説しています。評価倍率(mNAV)の詳しい計算式はメタプラネット株価はなぜビットコインと連動する?で解説しています

ビットコインジャパンの株価はなぜ上がった?動いた日付を確認

ビットコインジャパン(8105)の株価が大きく上がったのは、2025年8月のBakktの筆頭株主入りと、2026年5月末のSpaceX関連ファンドへの出資の開示の後です。一方、2026年9月のビットコイン購入の開示では、株価はほとんど動いていません。

ビットコインジャパン(8105)の株価チャート。2025年8月のBakkt筆頭株主入りの後に一時900円台、2026年6月のSpaceX出資の後に350円台まで上がり、2026年9月29日のビットコイン購入の開示当日は75円
株価が大きく動いたのはBakkt入りとSpaceX出資の後で、BTC購入ではほぼ横ばい 出典:Yahoo!ファイナンスの日足終値、同社の適時開示をもとにCoin Map作成
開示 開示前後の株価(終値) その後
① 2025/8/4 Bakktが筆頭株主へ 8/4 53円 → 8/5 83円 8/25に一時1,013円(約19倍)
② 2025/11/11 社名変更の臨時総会 11/10 674円 → 11/11 774円 11/13に一時1,001円、11/19に390円
③ 2026/5/27 SpaceX関連ファンドへ出資(18時発表) 5/27 101円 → 5/28 151円 6/3に356円(約3.5倍)
④ 2026/7/16 MSCB・新株予約権の発行決議 7/16 135円 → 7/17 99円 1日で約27%下落
⑤ 2026/9/29 初のBTC購入を開示 9/28 74円 → 9/29 75円(開示は9/29 15:25) 開示当日までほぼ横ばい

出典:株価はYahoo!ファイナンスの日足(8105.T、2026年9月29日終値まで)。「一時」はその日の高値。出来事は同社の適時開示

① 2025年8月:Bakktの筆頭株主入りで約19倍

2025年8月4日、RIZAPグループが発行済株式の30%をBakkt Opco Holdings(米Bakktの子会社)に譲渡すると開示されました。8月4日の終値は53円でしたが、翌日から買いが集まり、8月25日には一時1,013円まで上がりました。開示の直後から急騰しており、Bakkt入りへの期待が買いを集めたとみられます(値動きの理由を会社が説明したものではありません)。

② 2025年11月:社名変更の後に急落

11月11日の臨時株主総会で社名変更が決まると、11月13日に一時1,001円をつけました。しかし同じ11月13日、日本取引所グループ(JPX)がビットコインなどを保有する企業への規制強化を検討しているとBloombergが報じ、株価は11月19日に390円まで下がりました。同社は11月18日、当局から規制措置や調査を受けている事実はないとの見解を開示しています。

③ 2026年6月:SpaceX関連の出資で約3.5倍

2026年5月27日18時、同社は米子会社を通じてSpaceX株を持つファンドに出資したと発表しました。5月27日の終値101円から、6月3日には356円まで上がりました。ただし出資しているのはファンドの持分で、SpaceX株を直接持っているわけではなく、ロックアップ(売れない期間)が終わるまで換金できません。

④⑤ 2026年7月以降:資金調達の発表で下落、BTC購入ではほぼ動かず

7月16日にMSCBと新株予約権の発行を決議すると、翌17日の終値は99円と、前日の135円から約27%下がりました。新しい株が大量に出る可能性(希薄化)が意識されたと考えられます。9月28日のビットコイン購入は、開示当日(9月29日)の終値が75円で、前日の74円から小さな動きにとどまっています。

この記事は株価の予想をしません。「今後上がるか」は誰にも分かりません。以下では、開示から分かる予定とリスクだけを示します。

ビットコインジャパンは怪しい?やばい?事実で確認

ビットコインジャパン(8105)は東証スタンダードに上場し、適時開示と監査法人の監査を受けている会社で、詐欺的な未公開株や無登録業者とは違います。一方で、「怪しい」「やばい」と感じさせる材料があるのも事実です。心配されやすい点を、開示で確認できる事実と並べます。

よくある心配 開示で確認できる事実 評価
本当にある会社? 1974年から上場。創業1861年の繊維会社が社名を変えた ○ 実在・上場
ビットコインを本当に買った? 9月28日に11.9188BTC、10月7日に5.8847BTCを購入(累計17.8035BTC)とTDnetで開示 ○ 開示あり
上場廃止にならない? 2026年4月1日に監理銘柄(確認中)に指定→4月16日に解除。全基準に適合 △ 一度指定された
本業は儲かっている? 2019年3月期から8期連続の営業赤字。百貨店15店舗から撤退へ × 赤字が続く
株が大量に増えない? MSCBと新株予約権で、最大で今の株数の約0.9倍の新株が出る可能性(下で計算) × 希薄化が大きい
株価は安定している? 2025年11月13日の一時1,001円から、2026年9月29日の終値は75円 × 値動きが極めて大きい

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(2026年3月31日・4月15日・7月16日・9月17日・9月30日)、Yahoo!ファイナンス

つまり、「会社の実態や開示がない」という意味の怪しさはない一方、「株としてのリスクが大きい」という意味では注意が必要です。次の章で、リスクを数字で確認します。

注意点:ビットコイン保有企業の株のリスクは?

ビットコインジャパンの株を買うことは、ビットコインを買うこととは別物で、株価はビットコインの価格どおりには動きません。主なリスクは次の4つです。

リスク1:時価総額はBTC取得額の約22倍

発行済株式数(概算) 約8,163万株(2026年8月末7,820万株+9月の転換343万株)
株価(10月15日終値) 63円
時価総額(概算) 約51億円
BTC保有額(取得額) 約2.37億円(17.8035BTC)
時価総額 ÷ BTC取得額 約22倍

Coin Mapが計算(2026年10月15日)。株式数は10月2日の適時開示(8月末の発行済株式数78,200,914株+9月の転換3,432,250株=81,633,164株。自己株式約340万株を含み、10月の転換分は含まない)、株価はYahoo!ファイナンスの10月15日終値、BTC取得額は10月7日の適時開示の累計購入代金(237,232千円)。63円×81,633,164株=約51.4億円、÷2.37億円=約21.7倍。9月29日終値75円・BTC取得額1.57億円で計算した前回の値は約38倍で、株価の下落とBTCの追加購入で倍率が下がった

メタプラネットのように「株価は持っているBTCの価値でほぼ説明できる」会社ではありません。ビットコインジャパンの株価には、SpaceX・Figure AIのファンド持分や、フィジカルAI・レアアースの計画への期待も含まれています。ビットコインが上がっても、他の投資や本業の状況で株価が下がることは十分にあります。

リスク2:株数が大きく増える可能性(希薄化)

2026年7月に決議したMSCBと第2回新株予約権は、株価に合わせて転換・行使の価格が変わる仕組みで、下限は69円です。2026年9月末時点の未転換分と未行使分をすべて株に換えた場合の最大の株数は、次のとおりです(10月2日の適時開示、2026年10月15日確認)。

種類 残り(9月末時点) 最大で増える株数
第1回MSCB(転換社債) 未転換8.25億円(発行15億円) 約1,196万株(下限69円で全額転換した場合)
第2回新株予約権 未行使593,779個(9月の行使は0個) 5,937万7,900株(株数は固定)
合計 — 約7,133万株(今の株数の約0.9倍)

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(2026年7月16日)、10月2日の適時開示(9月の転換・行使状況。9月の転換で3,432,250株を交付、9月末の未転換残高825,000,000円、新株予約権の未行使593,779個=59,377,900株)。2026年10月15日確認。合計と倍率はCoin Mapが計算(8.25億円÷69円=約1,196万株、+5,937万7,900株=約7,133万株。9月末の発行済株式数81,633,164株の約0.87倍)

新株予約権は、株価が行使価格を上回らないと行使されにくく、すべてが株になるとは限りません。ただ、株価が上がるほど行使が進みやすく、市場に出る株が増える構造です。

リスク3:株価が69円を下回り続けると、社債の繰上償還の請求が可能に

MSCBには、発行から3か月たった後(2026年11月3日以降)、終値が下限の69円を5取引日連続で下回った場合、持ち主のEVO FUNDが未転換分を額面で返すよう求められる条項があります(2026年7月16日の開示)。9月29日の終値75円は、69円まで約8%の位置です。請求されると、会社は現金で返す必要があり、資金計画に影響します。

【10月9日追記】株価は10月8日に終値63円と、MSCBの下限転換価額69円を下回りました。買取り請求の条項が使えるのは11月3日以降で、「終値が69円を5取引日連続で下回る」が条件です。11月に入っても株価がこの水準なら、会社が現金で返す必要が出る可能性があるため、開示に注意してください。

リスク4:本業の赤字と、BTC・構造改革の損益が決算に出る

  • 本業は2019年3月期から8期連続の営業赤字(2026年3月期は営業損失4.62億円)
  • 百貨店15店舗から撤退し、約2.1億円の特別損失を2027年3月期の第2四半期(2026年7〜9月)に計上する見込み
  • ビットコインは四半期ごとに時価で評価されるため、BTCが下がれば評価損が出る
  • 2027年3月期の業績予想は「精査中」で、まだ出ていない(2026年10月15日時点)

株で持つか、ビットコインそのものを持つか

「ビットコインに関わる投資をしたい」という目的なら、持ち方は大きく3つあります。どれが良いかは人それぞれで、この記事では勧めません。違いだけを表にします。

持ち方 BTC価格との連動 BTC以外の値動きの原因 利益の税金(個人)
ビットコインジャパン株(8105) △ 弱い 本業の赤字、SpaceX等の投資、希薄化 上場株式の譲渡益:申告分離課税 20.315%
メタプラネット株(3350) ○ 比較的強い 資金調達・希薄化、mNAVの変化 上場株式の譲渡益:申告分離課税 20.315%
ビットコインを直接持つ ◎ そのまま 取引所の手数料・スプレッド 原則 雑所得(総合課税、最大55%)

出典:国税庁 タックスアンサーNo.1463(株式等を譲渡したときの課税。所得税15%+住民税5%に復興特別所得税を加えて20.315%)、国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」。住民税を含む税率。NISA口座の非課税は含めていない。仮想通貨の税額は仮想通貨の税金シミュレーションで計算例を紹介しています

ビットコインそのものを少額から持ちたい場合は、金融庁に登録した国内の暗号資産交換業者で買えます。たとえばOKJ(オーケーコイン・ジャパン、関東財務局長第00020号)は、取引所形式で手数料を抑えて買えます。販売所と取引所の違いは販売所と取引所の違いは?10万円のビットコインで約3,000円の差で比べています。

OKJの始め方を見る(手順・手数料・紹介特典)

紹介特典(2,000円分のビットコイン)の受け取り条件は、リンク先の「紹介特典の受け取り方」で解説しています。

ビットコインジャパンの今後は?日付の決まっている予定

ビットコインジャパンの今後で日付が分かっているのは、10月1日のフィジカルAI事業の開始、10月末の14店舗閉店、そして第2四半期(7〜9月)の決算で特別損失とビットコインの評価損益が出ることです。

時期 予定(開示の内容)
2026年10月1日 フィジカルAI事業を開始(予定)
2026年10月2日(開示済み) 9月のMSCB転換は3,432,250株(額面2.625億円)、9月末の未転換残高は8.25億円、新株予約権の行使は0個と開示(10月2日の適時開示)。10月分も11月初めに開示される見込み(毎月初めに開示)
9月末の四半期末の後 SpaceX関連ファンドの参考評価を開示(四半期末ごとの方針)
2026年10月末 着物・婦人服の百貨店14店舗を閉店(残る1店舗は2027年1月末)
2026年11月3日以降 MSCBの繰上償還の請求条件(終値69円未満が5取引日連続)が有効に
第2四半期決算(7〜9月) 構造改革の特別損失 約2.1億円、BTCの時価評価を計上(発表日は未公表)
2027年6月下旬 定時株主総会(2026年は6月29日に第122回を開催)
2027年8月4日 MSCBの償還期日(転換されなかった分)

出典:Bitcoin Japan株式会社の適時開示(2026年7月16日・9月17日・9月18日・9月30日)

ビットコインは10月7日に5.8847BTCを買い足し、累計17.8035BTCになりました(10月7日の適時開示)。その後の購入も「続ける予定」としていますが、時期と量は決まっていません(2026年10月15日確認)。買い増しがあればTDnetで開示されるので、判断材料は噂やSNSではなく、TDnetと同社IRページの開示で確認するのが確実です。

よくある質問

Q1. ビットコインジャパンとメタプラネットは同じ会社ですか?

A. 違います。Bitcoin Japan株式会社(8105)は米Bakktが主要株主の会社で、メタプラネット(3350)とは資本関係がありません。メタプラネットには「ビットコインジャパン株式会社(Bitcoin Japan Inc.)」という非上場の子会社があり、名前がよく似ているので注意してください。

Q2. ビットコインジャパンはいつから今の社名ですか?

A. 2025年11月11日です。同日の臨時株主総会で、堀田丸正株式会社からBitcoin Japan株式会社に社名を変えました。証券コード8105は変わっていません。

Q3. ビットコインジャパンはビットコインを何枚持っていますか?

A. 2026年10月7日時点で累計17.8035BTCです。9月28日に11.9188BTC(約1億5,724万円)を初めて購入し、10月7日に5.8847BTC(約7,999万円、1BTC=約1,359万円)を追加購入して、購入代金の合計は約2億3,723万円になりました(10月7日の適時開示、2026年10月15日確認)。上限6.62億円のうち残りは約4.25億円です。10月15日21時2分のBTC価格で計算した時価は約2億2,747万円です(当サイト計算)。

Q4. ビットコインジャパンの株価はなぜ上がったのですか?

A. 大きく上がったのは、2025年8月4日のBakkt筆頭株主入りの開示の後(53円→8月25日に一時1,013円)と、2026年5月27日のSpaceX関連ファンドへの出資の発表の後(101円→6月3日に356円)です。2026年9月29日のビットコイン購入の開示当日は、終値75円(前日74円)とほぼ横ばいでした。

Q5. ビットコインジャパンは怪しい会社ですか?

A. 東証スタンダードに上場し、適時開示と監査法人の監査を受けている会社で、実体のない会社ではありません。ただし、本業の赤字、MSCB・新株予約権による希薄化、株価の大きな上下など、株としてのリスクは大きい会社です。

Q6. ビットコインジャパンの決算と株主総会はいつですか?

A. 決算期は3月で、定時株主総会は例年6月下旬です(2026年は6月29日)。7〜9月の第2四半期の決算発表日は、2026年10月15日時点で公表されていません(同社のIRニュースで確認)。

Q7. ビットコインジャパンの株を持てば、ビットコインを持つのと同じですか?

A. 同じではありません。時価総額はBTC取得額の約22倍(2026年10月15日終値63円でのCoin Mapの概算)で、株価は本業やSpaceXなど他の投資、希薄化の影響を大きく受けます。税金も、上場株式の譲渡益は申告分離課税20.315%、仮想通貨の売却益は原則雑所得と扱いが違います。

Q8. SpaceXの株を持っているのですか?

A. 直接は持っていません。米子会社がSpaceX株を持つファンドに出資しており、ロックアップ終了後に持分に応じたSpaceX株を受け取る契約です(2026年7月16日の開示)。2026年6月30日時点の参考評価は約27.96億円です。

まとめ

  • ビットコインジャパン(8105)は旧・堀田丸正。2025年11月11日に社名変更、米Bakktが主要株主
  • 2026年9月28日に初めてBTCを購入し、10月7日の追加購入で累計17.8035BTC(約2.37億円)。上限は6.62億円、売る可能性も開示
  • メタプラネットの子会社「ビットコインジャパン株式会社」とは別会社。BTC保有量はメタプラネット(44,000BTC)の約2,470分の1
  • 株価が大きく動いたのはBakkt入り(2025年8月)とSpaceX出資(2026年5月)の後。BTC購入ではほぼ横ばい
  • リスク:本業の赤字、最大で今の株数の約0.9倍の希薄化、69円割れが続いた場合の繰上償還請求、決算での評価損

本記事の情報は2026年10月15日時点のものです(ビットコインの保有量は2026年10月7日の開示、株価は10月15日終値)。2026年10月15日、10月7日の追加購入(累計17.8035BTC)とメタプラネットの保有量(44,000BTC、9月30日時点)に合わせて、結論・表・比較・倍率・Q&A・まとめを訂正しました。同社の開示が更新された場合は、この記事も更新します。本記事は特定の株式や暗号資産の売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身で行ってください。

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