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ENAのアンロック、10月5日の結果と次の予定|投資家分14億枚の解除後の値動き・StablecoinX・11月5日の解除量【2026年10月最新】

鎖が外れた金庫から大量のトークンが流れ出す様子と、その流れを見守る人々のイメージ 相場・ニュース

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「ENAのアンロックが10月にあるらしい」「大量に売られて下がるのでは?」――Ethena(ENA)を持っている人、これから買おうとしている人の間で、2026年10月5日の大型アンロック(ロックされていたトークンが動かせるようになること)が話題になっています。

この記事では、Ethena財団の公式ブログと公式ドキュメント、StablecoinXが米SEC(証券取引委員会)に出した書類をもとに、10月5日に何が・どれだけ動かせるようになるのかを確かめ、過去のアンロックの前後でENAの価格がどう動いたかを実データで示します。値動きの予想や「買い時」の判断は書きません。2026年10月20日に、解除のあとの結果(流通量・値動き・大口の送金)と、次のアンロックの予定を追記しました。

この記事の結論(2026年10月2日時点・10月20日に結果を追記)

  • Ethena財団は、投資家向けENAの残りを2026年10月5日に一度に解除すると公式ブログで発表しています。公式ドキュメントの権利確定ルールから計算すると、残りは約14.1億ENA(CoinGeckoの流通量の約14%)です。Ethenaは正確な数を公表していません。
  • 同じ10月5日に、約30.3億ENAを持つStablecoinX(米ナスダック上場企業)のロックアップも外れます(ロック中の数は非開示)。ただしSECに出された書面では、売却には今後もEthena財団の同意が必要です。
  • 10月5日以降、投資家向けの毎月のアンロックはなくなります。チーム(コア貢献者)の毎月のアンロック(約9,375万ENA)は、2028年3月まで続きます。
  • これまで19回のアンロックのうち主な8回の前後で、ENAの価格は上がった回も下がった回もあり、一定の傾向はありません。19回全体でも、解除後1週間で上昇8回・下落11回でした(バイナンスの日足データ)。
  • ENAは日本の取引所では扱われていません(日本暗号資産等取引業協会の一覧、2026年9月30日時点)。海外のMEXCなら現物・先物で取引できます。

【10月20日更新:結果と次の予定】10月5日を境に、CoinGeckoが数えるENAの流通量は約101億ENAから約134億ENAに増えました(内訳は非公表)。ENAは解除前日の終値0.2414ドルから、1週間後に0.2059ドル(-14.7%)、2週間後の10月19日に0.1893ドル(-21.6%)です(バイナンスの日足)。同じ2週間にビットコインは-5.3%、イーサリアムは-11.7%で、USDeの流通量も減っているため、アンロックだけが理由とは言えません。StablecoinXのENAの売却を示すSECへの提出書類は、10月20日時点で出ていません。投資家分の解除はもうなく、次は11月5日のチーム分約9,375万ENA(流通量の約0.7%)です。くわしくは下の「10月5日の結果」と「次のアンロック」で、出典つきでまとめています。

ENAを扱っている取引所

ENAは国内の取引所では扱っていません(日本暗号資産等取引業協会の取扱一覧〈2026年9月30日時点〉に無く、bitFlyer・コインチェック・bitbank・BitTrade・OKJの公開APIでも2026年10月20日にENAの取引ペアが無いことを確認)。海外取引所のMEXCは、ENA/USDTの現物と、最大200倍のENAの無期限先物を扱っています(2026年10月20日にMEXCの公開APIで確認)。アンロックのあともENAは1日の中で10%以上動く日があるため、取引する場合は失ってもよい金額にとどめてください。MEXCの登録と本人確認の手順はMEXCの口座開設・登録方法で画像つきで解説しています。当サイトの招待リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。

注意:MEXCは、日本の暗号資産交換業の登録を受けていない海外の事業者です。金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)警告を受けています。2026年2月からは本人確認(KYC)をしないと入金・出金ができません。

当サイトはMEXCと紹介提携しており、このリンクから登録があると報酬を受け取ることがあります。この記事は投資を勧めるものではありません。

10月5日のENAアンロックの結果は?解除量・値動き・大口の送金

10月5日を境に、CoinGeckoが数えるENAの流通量は約100.95億ENAから約134.06億ENAに増え、ENAの価格は解除後1週間で14.7%、2週間で21.6%下がりました。ただし同じ期間にビットコインとイーサリアムも下げていて、アンロックだけが理由とは言えません。Ethena財団は、解除が終わったことや解除した数量を、10月20日時点で公式に発表していません(Ethena Foundation公式Xは10月2日以降の投稿なし、Ethena公式ブログも、10月以降は10月10日の保管資産の証明(9月分)だけで、解除についての記事はなし。2026年10月20日確認)。

項目10月5日の前後で起きたこと出典(2026年10月20日確認)
ENAの流通量(CoinGecko)10月5日0時(UTC)10,095,312,500 ENA → 10月6日0時 13,406,250,000 ENA(+約33.1億ENA)。10月20日も同じ数CoinGecko(公開APIで9時21分に取得)
ENAの価格(終値)解除前日10月4日 0.2414ドル → 10月5日 0.2494ドル(+3.3%、日中の高値0.2627ドル)→ 10月12日 0.2059ドル(-14.7%)→ 10月19日 0.1893ドル(-21.6%)バイナンス公開API(ENA/USDT日足、9時19分に取得)
同じ2週間のBTC・ETHビットコイン 86,530→81,938ドル(-5.3%)、イーサリアム 2,726.9→2,408.0ドル(-11.7%)バイナンス公開API(BTC/USDT・ETH/USDT日足、9時19分に取得)
ENAの取引高10月5日は約6,290万USDT。10月3日(約2,190万)・4日(約2,590万)の2〜3倍バイナンス公開API(ENA/USDT日足、9時19分に取得)
StablecoinXの開示10月5日以降、SECへの提出書類は出ていない(最後は10月2日の役員の株式の報告)SEC EDGAR(StablecoinX)(9時22分)
USDeの流通量9月30日 約49.0億ドル → 10月19日 約46.9億ドルDefiLlama(9時27分)

価格の変化は、記事後半の表と同じく「解除日の前日の終値」から計算(Coin Map計算)。CoinGeckoの日次価格とも照合し、差は0.001ドル以内でした。10月5日を含めた20回の解除では、解除後1週間で上昇8回・下落12回です。

流通量が約33億ENA増えたのはなぜ?14.1億ENAと合わない理由

CoinGeckoの流通量の増え方(約33.1億ENA)は、公式ルールから計算した投資家分(約14.1億ENA)とチームの10月分(約0.94億ENA)を足した数よりずっと大きく、差の約18.1億ENAが何にあたるかを、CoinGeckoもEthenaも示していません。手がかりとして、10月20日のCoinGeckoの流通量13,406,250,000 ENAは、総供給150億ENAからチーム分の残り(2026年11月〜2028年3月の17回×9,375万=15億9,375万ENA)を引いた数とぴったり一致します(Coin Map計算)。CoinGeckoは10月5日から、チームの未解除分のほかはすべて「流通」として数えていると読めます。そのため「10月5日に33億ENAが新しく売れるようになった」という意味ではありません。約30.3億ENAを持つStablecoinXは、売却に今もEthena財団の同意が必要です(下の「StablecoinXのロックアップ解除とは?」)。

解除のあと、大口のENAは取引所に送られた?

Ethenaは解除に使うアドレスを公表していないため、どの送金が「投資家分の解除」にあたるかは、オンチェーンの記録からは特定できません。そのうえで、10月5日前後には次のような大口の動きがありました。

  • 1年以上動いていなかった大口のアドレス(0xa554…)が、10月3日に3,000万ENA、10月5日に約3,773万ENAを、BitGo(暗号資産の保管会社)を経由してバイナンスへ入金しました(Lookonchain 10月3日・10月6日)。10月5日の37,725,264 ENAは、日本時間10月6日2時12分にEtherscanで「Binance 14」と表示されるアドレスに入ったことを、Coin Mapも取引記録(Etherscan)で確かめました(2026年10月20日確認)。
  • 10月19日には、オンチェーン分析のアカウントAi姨(@ai_9684xtpa)が、3つのアドレスがEthenaから引き出した(原文は「赎回」=償還)約1,808.5万ENA(約364万ドル)をバイナンスへ入金したと伝えています(Ai姨の投稿)。アドレスの持ち主は公表されていません。

取引所への入金は、売却のほか、担保にする・保管先を移すといった目的でも行われるため、入金=売却とは言い切れません。StablecoinXについては、ENAを売ってもSECへの開示は「法令で必要な場合」に限られる取り決めのため(下の表)、提出書類が無いことだけで「売っていない」とも言えません。

次のENAのアンロックはいつ?11月の予定と数量

投資家向けの解除は10月5日で終わり、公式ルールにもとづく次の解除は2026年11月5日のチーム(コア貢献者)分93,750,000 ENAです。10月20日のCoinGeckoの流通量(約134億ENA)の約0.7%で、10月5日の投資家分(約14.1億ENA)の約15分の1の規模です。

日付対象数量根拠
2026年11月5日コア貢献者(チーム)93,750,000 ENA(流通量の約0.7%)Ethena公式ドキュメントのルールから計算
2026年12月〜2028年3月の毎月5日コア貢献者(チーム)毎月93,750,000 ENA(11月を含め残り17回、計15億9,375万ENA)同上
―投資家なし(10月5日で終了)Ethena財団ブログ(2026年8月27日)
2026年9月末からUSDeに関わるトークンの報酬ゼロ(新たな発行もなし)Ethena公式X(2026年9月26日)

いずれも2026年10月20日確認。チーム分の日付は、トークン発行日(2024年3月5日)にあわせた毎月5日です。時刻は公式に示されていません。

解除の予定を集計するサイトの中には、10月5日の前倒しを反映せず「11月1日に約2.75億ENA(投資家分を含む)」と表示しているものもあります(tokenomics.com、2026年10月20日確認)。Ethena財団の発表では投資家の毎月の解除はなくなっているため、集計サイトの数字を見るときは、更新日と内訳を確かめてください。

アンロック以外の予定では、財団とEthena Labsの「基本枠組み契約」は、10月13日にガバナンスフォーラムに出た7〜9月の報告でも8月27日の基本合意として触れられているだけで、全文は10月20日時点で公開されていません。ENAの買い戻しはUSDeの流通量が75億ドルに達すると始まる仕組みで(判定に14日平均を使うことをリスク委員会が勧めていますが、実装の細部はまだ決まっていません)、10月19日の約46.9億ドルからは約28億ドル足りません。10月5日の解除後30日の値動きは、11月4日の終値が出たあとで記事後半の表に追記します。

ENAの10月のアンロックはいつ・どれだけ?日程と数量の一覧

Ethena(ENA)の10月の大型アンロックは2026年10月5日で、投資家向けの残り約14.1億ENAの解除と、約30.3億ENAを持つStablecoinXのロックアップ解除(ロック中の数は非開示)が同じ日に重なります。同じ日には、毎月のチーム向けアンロック(約9,375万ENA)もあります。

日付対象数量流通量に対する割合根拠
10月2日財団(Foundation)40,625,000 ENA約0.4%Tokenomistの集計(公式の発表はなし)
10月5日投資家(残り全部を前倒し)約14.1億ENA(1,406,250,000)約13.9%日付:Ethena財団ブログ/数量:公式ドキュメントのルールから計算
10月5日コア貢献者(チーム)93,750,000 ENA約0.9%公式ドキュメントのルールから計算
10月5日StablecoinX(ロックアップの解除)保有は約30.3億ENA(うちロック中の数は非開示)(保有全体で総供給の約20%)SEC提出書類(8-K・10-Q)

流通量はCoinGeckoの10,095,312,500 ENA(2026年10月1日15時台UTC)で計算。総供給量は150億ENA。StablecoinXの保有分は、Ethena財団のブログでも投資家の権利確定とは別の契約(トークン購入契約)として扱われているため、投資家分の約14.1億ENAとは別に並べています。

日付は、Ethena財団が2026年8月27日に公式ブログ「Ethena Ecosystem Update」で発表したものです。ブログには「2026年10月5日付で、残っている当初の投資家のアンロックをすべて前倒しし、ロックされた投資家のトークンはなくなる」という趣旨の一文があります。アンロックの時刻は公式に示されていません。

Ethena財団の公式ブログ。2026年10月5日付で投資家のアンロックをすべて前倒しするという一文を赤枠で囲み、ロックされた割合が約20%から約12%に下がる図が写っている
「effective 5 October 2026」(2026年10月5日付で)の一文と、取引前後でロック中の割合が約20%→約12%(総供給量に対する概数)になる図。出典:Ethena公式ブログ「Ethena Ecosystem Update」(2026年10月2日撮影)

約14.1億ENAはどう計算した?

約14.1億ENAは、Ethena公式ドキュメント(docs.ethena.fi)に書かれた権利確定のルールから計算した数です。Ethena財団のブログは日付と「投資家のロックがなくなる」ことは明記していますが、数量は書いておらず、「数字は今後更新する」と添えています。

項目公式ドキュメントの内容数量
投資家の割り当て総供給150億ENAの25%(権利確定の図で約37.5億)3,750,000,000
1年後の一括解除(2025年3月5日)「1年の待機期間のあと25%」937,500,000
その後の毎月の解除残り75%を「3年間・毎月均等」=36回毎月78,125,000
解除済みの毎月分2025年4月〜2026年9月の18回1,406,250,000
10月5日に前倒しで解除される残り本来は2026年10月〜2028年3月の18回1,406,250,000(約14.1億)

出典:Ethena公式ドキュメント「Tokenomics」(権利確定は2024年3月5日のトークン発行日から開始)。2026年10月2日確認。

毎月の解除日は、トークン発行日(2024年3月5日)にあわせて毎月5日です。報道各社やトークンの解除を追うサイトも、2025年4月以降の毎月5日に「コア貢献者9,375万+投資家7,812.5万=約1.72億ENA」の解除を記録しており、計算と一致します。Ethena財団の図(上の画像)でも、ロック中の割合は総供給量の約20%から約12%へ下がっています。約8%は約12億ENAにあたり、図が概数であることを踏まえると、計算した約14.1億ENA(総供給の約9.4%)と大きくは外れません。

「10月2日にコア貢献者のアンロック」という表示は正しい?

10月2日のアンロックはコア貢献者(チーム)ではなく、財団向けの40,625,000 ENAです。トークンの解除を集計するTokenomistのENAのページには、よくある質問の欄に「次のアンロックは10月2日、コア貢献者へ」と書かれていますが、同じページの構造化データ(検索エンジン向けのデータ)には「10月2日に40,625,000 ENAを財団へ」と書かれていて、ページの中で食い違っています。

Ethena公式ドキュメントでは、コア貢献者も投資家と同じ「2024年3月5日から1年の待機期間、その後3年間毎月」のルールです。そのためコア貢献者の解除は毎月5日で、10月は5日に9,375万ENAが解除されます。毎月2日の財団分の解除は、2026年7月2日にも約4,063万ENAとして報じられています。なおTokenomistのページには「データの最終更新は2025年6月11日」とあり、8月27日の発表(投資家分の前倒し)は反映されていません。

財団が投資家から買い取った分はどうなる?

Ethena財団は8月27日の発表の前の2週間で、当初に総供給の0.25%より多く割り当てられた投資家のうち、2025年10月10日以降に1枚でもENAを売った投資家から、ロック中のトークンを相対取引(取引所を通さない取引)ですべて買い取ったと説明しています。1社は、Ethenaを引き続き信頼しているとして売却を断りました。

一方、2025年10月10日以降に1枚も売っていない投資家には、取得価格のまま割引なしで買い取ると提案したものの、1社も応じなかったとブログに書かれています。財団が買い取った数量・価格・総額は公表されていません。そのため、10月5日に解除される約14.1億ENAのうち、どれだけが財団の手元にあり、どれだけが元の投資家に渡るのかは、外からは分かりません。

Ethena財団の公式Xの発表(2026年8月27日)の要点

  1. 過去9か月にENAを売った主な初期投資家から、ロック中のトークンをすべて買い取った
  2. Ethena Labs(開発会社)と財団が「基本枠組み契約」に合意し、プロトコルが生む価値は株主ではなくトークン保有者側に帰属させる
  3. プロトコルの純収益でENAを買い戻す仕組み(フィースイッチ)の投票を開始した
  4. 主な投資家と合意し、毎月のVC(投資家)アンロックをなくす。チームのトークンは当初の権利確定スケジュールのままロックを続ける

出典:Ethena Foundation公式X(2026年8月27日)を当サイトで要約

StablecoinXのロックアップ解除とは?30.3億ENAは売られるのか

StablecoinXのロックアップ解除とは、StablecoinXが持つENAにかかっていた最大48か月の売却制限を、2026年10月5日付で恒久的に外すという、Ethena側とStablecoinXの合意です。ただし、売却には引き続きEthena財団の同意が必要なため、「10月5日から自由に売れる」わけではありません。

StablecoinXは、ENAを財務資産として持つことを事業の柱にする米国の上場企業で、米ナスダックにティッカー「USDE」で上場しています(特別買収目的会社TLGYとの合併で2026年に上場)。StablecoinXは2026年9月17日、Ethena OpCo・Ethena財団と9月14日に結んだ免除の書面(Waiver Letter)をSECに提出しました(Form 8-K)。

StablecoinXがSECに提出したForm 8-K。2026年10月5日付でENAのロックアップ・権利確定・解除の制限を恒久的に外すという部分を赤枠で囲んでいる
「effective as of October 5, 2026」(2026年10月5日付で)ロックアップ等を外すこと、その日付が財団が他の保有者向けに発表した解除日と同じであることが書かれている。出典:StablecoinX Form 8-K(2026年9月17日提出)(2026年10月2日撮影)

StablecoinXはENAをいくつ持っている?

StablecoinXがSECに出した2026年4〜6月期の四半期報告書(10-Q)によると、StablecoinXが合併時に受け取ったENAは合計約30.3億ENAです。総供給量150億ENAの約20%にあたり、Ethena財団のブログも「上位2位以内の大口保有者で、総供給の約20%」と書いています。

受け取り元(契約日)ENAの数量10-Qに書かれたロックの状態(6月30日時点)
Ethena(2025年7月21日の拠出契約)284,954,407ロック中、最大48か月かけて解除
最初のPIPE投資家(2025年7月21日)1,405,754,436PIPEで受け取ったENAの「一部」がロック中、最大48か月かけて解除
追加のPIPE投資家(2025年9月5日)1,340,695,578
合計3,031,404,421(約30.3億)ロック中の数量の合計は開示なし

出典:StablecoinX Form 10-Q(2026年6月30日終了の四半期)。PIPE=上場企業が特定の投資家に株を割り当てて資金(ここではENA)を受け入れる取引。数量は小数点以下を四捨五入。

10-Qには「ロック中」「一部がロック中」とは書かれていますが、10月5日の時点でロックされている数量の合計は開示されていません。そのため「10月5日に30.3億ENAが新たに売れる状態になる」と言い切ることはできません。

10月5日以降、StablecoinXは自由にENAを売れる?

自由には売れません。SECに出された8-Kと免除の書面(別紙10.1)では、ロックアップは外れても、売却には次の条件が残ります。

項目10月5日から変わること・変わらないこと
ロックアップ・権利確定の制限恒久的に外れる(元に戻らない)。48か月の契約上のロックアップも含む
売却・譲渡への財団の同意変わらず必要(協力契約4.2条(b)。財団は不合理に拒まない)
運転資金と戦略的な必要資金のための売却5営業日以上前に財団へ書面で通知。財団はその価格で全部または一部を買い取れる。財団が応じなければ売却に進める
売却の期限承認から60日以内に終えた売却だけが対象。過ぎたら通知をやり直す
売り方市場への影響を抑える努力義務(時間をかける、相対取引、平均価格での執行など)
協力契約の義務ENAは「恒久的で担保に入れない財務資産」として持ち続ける義務がある(協力契約)

出典:Form 8-K、別紙10.1 Waiver Letter、Form 10-Q(いずれも2026年10月2日確認)

つまり、StablecoinXがENAを売るには、財団への事前通知と同意という手続きを毎回通る必要があり、財団にはその価格で先に買い取る権利があります。免除の書面(5.11条)では、売却の通知は秘密とされ、法令や取引所の規則で必要な場合を除き、どちらも売却を公表しないと定められています。StablecoinXのENAの売却は、法令上必要な場合に限りSECへの提出書類で開示されます。

過去のアンロックの前後でENAの価格はどう動いた?

ENAのアンロックはこれまで19回(2025年3月の一括解除と、2025年4月〜2026年9月の毎月の解除18回)あり、解除の前後で価格が上がった回も下がった回もあって、決まった傾向は見られません。19回全体では、解除日の前日の終値から1週間後の終値までの変化は上昇8回・下落11回でした。

下の表は、19回のうち主な8回です。最大の一括解除(2025年3月)、毎月の解除の初回(2025年4月)、2025年10月以降の各四半期の最初の月の解除、直近2か月(2026年8月・9月)の解除を選びました。主な8回だけで見ると、解除後1週間は下落5回・上昇3回です。

解除日内容前日の終値解除前の1週間解除後の1週間解除後の30日
2025年3月5日1年の待機明けの一括解除(約20.6億)$0.3833-10.5%-3.5%-16.9%
2025年4月5日毎月の解除の1回目(約1.72億)$0.3187-12.5%+7.4%-17.8%
2025年10月5日毎月の解除(約1.72億)※10月10日の相場全体の急落を含む$0.5890-1.8%-30.0%-45.9%
2026年1月5日毎月の解除(約1.72億)$0.2507+19.0%-14.6%-46.6%
2026年4月5日毎月の解除(約1.72億)$0.0801-10.8%+13.9%+36.8%
2026年7月5日毎月の解除(約1.72億)$0.0789+2.6%+1.3%+17.1%
2026年8月5日毎月の解除(約1.72億)$0.0924+18.3%-6.2%+76.2%
2026年9月5日毎月の解除(約1.72億)$0.1628+2.0%-12.5%+53.2%
2026年10月5日投資家分の一括解除(約14.1億)+チーム分(約0.94億)$0.2414-5.9%-14.7%(11月4日の終値で確定)

計算方法:解除前の1週間=解除日の7日前の終値→前日の終値、解除後の1週間=前日の終値→7日後の終値、解除後の30日=前日の終値→30日後の終値。終値はバイナンスのENA/USDT日足(UTC 0時区切り)で、バイナンス公開APIから2026年10月2日に取得し(2026年9月5日の解除後30日と、10月5日の行は2026年10月20日に取得)、2025年10月以降の日付はCoinGeckoの日次価格と照合(差は0.001ドル以内)。毎月の解除の数量はコア貢献者9,375万+投資家7,812.5万ENA。

ENAの日足終値の推移(2025年2月〜2026年10月)。2025年3月5日の一括解除と毎月の解除のうち主な解除日、2026年8月27日の財団の発表の日を点線で示している
主な解除日(点線)の前後で、価格が上がった時期も下がった時期もあることがわかる。2026年7月1日の終値0.0714ドルが期間中の最安値で、8月27日の発表の前後から上昇している。データ:バイナンス公開API(ENA/USDT日足)、CoinGeckoと照合。作成:Coin Map(2026年10月2日)

表から読み取れること・読み取れないこと

  • 最大の一括解除(2025年3月5日、約20.6億ENA)は、解除前の1週間で-10.5%、解除後の1週間で-3.5%でした。解除前のほうが大きく下がっています。
  • 2025年10月5日の解除後の-30.0%には、2025年10月10日に暗号資産の相場全体が急落した日が含まれます(Ethena財団のブログも、この日を「市場サイクルのピーク」と表現しています)。アンロックだけの影響とは分けられません。
  • 2026年4月以降の解除は、解除後の30日で上昇した回が続いています。ただし、この期間にはENAが過去最安値圏(7月1日の終値0.0714ドル)から反発し、8月27日の財団の発表(発表前日の終値0.1475ドル→当日0.1701ドル、+15.3%)もありました。
  • 今回の約14.1億ENAは、これまでの毎月の解除(約1.72億ENA)の8倍以上で、2025年3月の一括解除(約20.6億ENA)に次ぐ規模です。過去の毎月の解除の結果を、そのまま今回に当てはめることはできません。

規模の目安として、約14.1億ENAを10月1日の価格(約0.25ドル)で計算すると約3.5億ドルです。CoinGeckoで見たENAの直近30日間の1日の平均取引高は約5.2億ドルなので、解除される投資家分はおよそ1日の取引高の3分の2にあたります(解除された分がすべて売られるとは限りません)。

大型アンロックをデータでどう見るかは、HYPEの例をHYPE(ハイパーリキッド)の将来性・今後は?アンロックをデータで検証でも扱っています。

Ethena(USDe)の今の状況は?供給量・利回り・買い戻し

Ethenaのステーブルコイン「USDe」の流通量は、2026年10月1日時点で約49億ドルです。9月1日の約41億ドルから増えていますが、2025年の最大時(約150億ドル、Ethenaの提案文による)の3分の1程度です。

Ethenaは、ドルと同じ値動きを目指すステーブルコイン「USDe」を発行するプロトコル(仕組み)です。USDeは、銀行に預けたドルではなく、暗号資産を持ちながら同じ額の先物を売る取引などで価値を保ちます。ENAは、そのEthenaの運営方針を投票で決めるためのトークン(ガバナンストークン)です。

項目数値出典
USDeの流通量(2026年10月1日)約48.9億ドルCoinGecko
USDeの流通量(2026年10月19日)約46.9億ドルDefiLlama(2026年10月20日確認)
USDeの流通量(2026年9月1日/8月3日)約41.2億ドル/約38.7億ドルDefiLlama
sUSDe(USDeを預けた形)の利回り直近30日平均 年4.82%/90日平均 年4.36%Ethena公式(9月30日更新)
ENAの買い戻しが始まる条件USDeの流通量が75億ドルに達したとき(9月8日に投票で可決)Ethenaガバナンスフォーラム
ENAの価格(2026年10月1日)約0.25ドル(過去最高値は2024年4月11日の1.52ドル)CoinGecko

ENAの買い戻し(フィースイッチ)はもう始まっている?

まだ始まっていません。2026年8月27日に提案され、9月8日に投票で可決された仕組みでは、USDeの流通量が75億ドルに達すると、Ethenaの各事業の純収益をENAの買い戻しに回し始め、流通量が増えるほど買い戻しに回す割合が上がります(区切りは75億・100億・150億・200億ドル)。10月1日の流通量は約49億ドルなので、最初の条件にはまだ届いていません。

Ethenaの提案に添えられた外部の分析(Blockworks Advisory)は、予定されているENAの解除は月に約2.67億ENAあり、買い戻しが動いている間でもその約1割を吸収する規模だと試算しています。この試算は10月5日の前倒しより前の、毎月の解除を前提にしたものです。

このほかの最近の動き

  • 2026年9月25日:EthenaがUSDeの裏付けに、バイナンスのトークン化株を持ちながら同じ銘柄の株式先物を売る取引を加えました。詳しくはトークン化株の買い方|日本から米国株トークンは買える?で解説しています。
  • 2026年10月(予定):Ethena財団とEthena Labsの「基本枠組み契約」(プロトコルの価値をトークン保有者に帰属させる契約)を公開する予定と、財団のブログに書かれています。10月13日にガバナンスフォーラムに出た7〜9月の報告でも8月27日の基本合意として触れられているだけで、全文は2026年10月20日時点で公開されていません。
  • 2028年3月まで:コア貢献者(チーム)のアンロックは毎月5日に約9,375万ENAずつ続きます(公式ドキュメントのルールから計算)。

ENAはどこで買える?国内の取扱とMEXCの現物・先物

ENAは日本の暗号資産交換業者では扱われておらず、買うには海外の取引所やDEX(分散型取引所)を使うことになります。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が公開している会員の取扱暗号資産の一覧(2026年9月30日時点)に、ENAは載っていません。

取引先ENAの現物ENAの先物取引手数料(メイカー/テイカー)注意点
国内の取引所××―JVCEAの一覧に載っていない(9月30日時点)
MEXC◎(ENA/USDT)◎(ENA/USDT無期限、最大200倍)現物 0%/0.05%
先物 0%/0%(手数料0の対象)
日本の登録業者ではない。本人確認(KYC)が必要
Hyperliquid(DEX)―○(ENA無期限、最大10倍)取引量に応じた料率自分のウォレットで管理。現物の受け取りはできない

出典:JVCEA「取扱暗号資産及び暗号資産概要説明書」(2026年9月30日版の一覧表)、MEXC公開API(現物 exchangeInfo、先物 contract/detail)、Hyperliquid公開API(meta)。いずれも2026年10月2日0時台(日本時間)に確認。

MEXCの先物のENA/USDTは、10月1日時点の公式APIでメイカー・テイカーとも0%の「手数料0」の対象でした。MEXCの手数料0の銘柄は予告なく標準の料率に戻ることがあるため、注文画面の表示で確かめてから取引してください。また、当サイトの招待リンクの手数料20%還元は、MEXCが実際に受け取った手数料が元になるため、手数料0の取引は還元の対象外です。銘柄ごとの手数料の調べ方はMEXCの手数料一覧でまとめています。

MEXCでENAを買う流れ

  1. MEXCに登録し、本人確認(KYC)を済ませる:MEXCは2026年2月から、本人確認をしていないアカウントでは入金・出金ができません。画面つきの手順はMEXCの口座開設・登録方法で解説しています。
  2. 国内の取引所でXRPなどを買い、MEXCへ送る:日本円をMEXCに直接入金する方法は限られるため、国内の取引所で買った暗号資産を送るのが一般的です。送れる取引所とネットワークの確認はMEXCに国内取引所から送る方法とトラベルルールと送金可否の一覧を見てください。
  3. MEXCで送った暗号資産をUSDTに替える:現物の取引画面で、たとえばXRP/USDTで売ります。
  4. ENA/USDTで買う:現物の取引画面で「ENA」を検索し、指値か成行で注文します。指値(メイカー)なら現物の手数料は0%です。

MEXCならENAの現物も先物も取引できます

ENA/USDTの現物(指値は手数料0%)と、無期限先物を扱っています。登録と本人確認はスマホで完結します。

MEXCの公式サイトで登録する

当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。

MEXCを使う前に知っておきたい注意点

  • 日本の登録業者ではありません:MEXCは日本の暗号資産交換業の登録を受けておらず、無登録で日本居住者向けに営業しているとして、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月20日)警告を受けています。トラブルのとき日本の法律による保護は受けにくくなります。詳しくはMEXCは日本で違法?警告3回と利用者の扱いを見てください。
  • 先物のレバレッジ:ENAの先物は最大200倍まで選べますが、倍率が高いほど小さな値動きで強制決済(ロスカット)されます。大型アンロックの前後は値動きが大きくなることもあります。倍率ごとのロスカットの目安は仮想通貨のレバレッジは何倍まで安全?で計算しています。
  • 税金:海外の取引所での利益も、日本居住者は確定申告の対象です。取引履歴は定期的に保存しておきます。

ほかの海外取引所との比較は海外仮想通貨取引所おすすめランキングに、Hyperliquidの使い方はHyperliquidの始め方・使い方にまとめています。

よくある質問

Q. ENAのアンロックはいつですか?

ENAの10月の大型アンロックは2026年10月5日です。Ethena財団の公式ブログによると、この日に投資家向けの残りのアンロックがすべて前倒しされます。同じ日にStablecoinXのENAのロックアップも外れ、チーム(コア貢献者)の毎月のアンロックもあります。時刻は公式に示されていません。10月5日を境にCoinGeckoの流通量は約101億ENAから約134億ENAに増えました。次は2026年11月5日のチーム分(約9,375万ENA)です。

Q. 10月5日に動かせるようになるENAはどれくらいですか?

投資家分は約14.1億ENA(1,406,250,000)で、CoinGeckoの流通量(約101億ENA)の約14%です。これはEthena公式ドキュメントの権利確定ルールから計算した数で、Ethenaは正確な数を公表していません。このほかチーム分が約9,375万ENAの解除と、約30.3億ENAを持つStablecoinXのロックアップ解除(ロック中の数は非開示)があります。

Q. StablecoinXのENAは10月5日から自由に売れますか?

自由には売れません。SECに提出された書面では、StablecoinXのENAのロックアップは10月5日に恒久的に外れますが、売却・譲渡には引き続きEthena財団の書面での同意が必要です。売却の前には5営業日以上前に財団へ通知し、財団はその価格で先に買い取ることができます。

Q. 10月5日のあともENAのアンロックはありますか?

あります。次は2026年11月5日のチーム(コア貢献者)分の約9,375万ENA(流通量の約0.7%)です。投資家向けの毎月のアンロックは10月5日でなくなりましたが、チーム(コア貢献者)のアンロックは毎月5日に約9,375万ENAずつ、2028年3月まで続きます。財団・エコシステム向けの割り当ても解除が続きます(Ethenaの提案に添えられたBlockworks Advisoryの分析では、10月の前倒し前の時点で月に約2.67億ENAの解除が2028年4月まで続く計算でした)。

Q. 10月5日のアンロックのあと、ENAの価格はどうなりましたか?

バイナンスのENA/USDTの日足で、解除前日(10月4日)の終値0.2414ドルから、1週間後(10月12日)は0.2059ドル(-14.7%)、2週間後(10月19日)は0.1893ドル(-21.6%)でした。同じ2週間にビットコインは-5.3%、イーサリアムは-11.7%で、USDeの流通量も減っていたため、アンロックだけが理由とは言えません(2026年10月20日確認)。

Q. ENAが下落していたのはなぜですか?

理由を1つに決めることはできませんが、ENAが下がっていた時期には、2025年10月10日の相場全体の急落、USDeの流通量の減少(約150億ドル→2026年8月には40億ドル前後)、毎月のアンロックが重なっていました。ENAは2026年7月1日に終値0.0714ドルの最安値をつけたあと、8月27日の財団の発表の前後から上昇し、10月1日は約0.25ドルでした。10月5日のアンロックのあとは下がり、10月19日の終値は約0.189ドルです(バイナンスの日足)。

Q. ENAは日本の取引所で買えますか?

買えません。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の取扱暗号資産の一覧(2026年9月30日時点)にENAは載っていません。ENAを取引するには、MEXCなどの海外の取引所か、Hyperliquid(先物のみ)などのDEXを使うことになります。

Q. MEXCでENAを取引する手数料はいくらですか?

2026年10月1日時点の公式APIで、ENA/USDTの現物はメイカー0%・テイカー0.05%、ENA/USDTの無期限先物はメイカー・テイカーとも0%(手数料0の対象)でした。手数料0の対象は予告なく変わるため、注文画面で確認してください。

Q. ENAの今後はどうなりますか?

この記事では価格の予想はしません。決まっている予定は、2026年11月5日から2028年3月まで毎月続くチームのアンロック(約9,375万ENAずつ)と、USDeの流通量が75億ドルに達したときに始まるENAの買い戻し(10月19日の流通量は約46.9億ドル)です。財団とLabsの基本枠組み契約は、2026年10月20日時点でまだ公開されていません。

まとめ

  • 【10月20日更新】10月5日を境にCoinGeckoの流通量は約101億→約134億ENA。ENAは解除後1週間で-14.7%、2週間で-21.6%(同じ期間にBTC・ETHも下落)。次の解除は11月5日のチーム分約9,375万ENA
  • ENAの10月の大型アンロックは2026年10月5日。投資家向けの残り約14.1億ENA(流通量の約14%、公式ルールから計算)が一度に解除される
  • 同じ日に約30.3億ENAを持つStablecoinXのロックアップも外れる(ロック中の数は非開示)。売却には財団の同意と事前通知が必要
  • 投資家の毎月のアンロックは10月5日でなくなり、チームの毎月のアンロックは2028年3月まで続く
  • これまで19回のアンロックの前後の値動きには一定の傾向がない(解除後1週間で上昇8回・下落11回、表は主な8回)。今回は毎月の解除の8倍以上の規模
  • ENAは国内の取引所では買えない。MEXCなら現物・先物とも取引できる

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本記事のデータは2026年10月2日(日本時間)時点です。ENAの価格・流通量・取引所の手数料は変わります。この記事は投資を勧めるものではありません。暗号資産の取引はご自身の判断で行ってください。

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