仮想通貨取引所の手数料・評判・入金方法を徹底比較する攻略マップ

Hyperliquidで株を取引する方法|キオクシアを含む日本株・米国株など80銘柄の先物、手数料・最大レバレッジとリスク【2026年10月最新】

Hyperliquidで日本株・米国株の先物を24時間取引するイメージのイラスト PerpDEX・DeFi

本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます(広告ポリシー・評価の方法)

「Hyperliquidでキオクシアの株が取引できるらしい」「米国株も土日に売買できるって本当?」――分散型取引所(DEX)のHyperliquid(ハイパーリキッド)で、株の値動きを取引する人が増えています。

この記事では、Hyperliquidの公式APIと、株の市場を運営するtrade[XYZ]の公式ドキュメントをもとに、何の株が取引できるのか、手数料と最大レバレッジはいくらか、どうやって注文するのか、どこに落とし穴があるのかを整理します。数字はすべて2026年10月2日0時38分(日本時間)に取得した値です。投資を勧めるものではありません。

この記事の結論(2026年10月2日時点)

  • Hyperliquidで株を取引するには、HIP-3(外部の運営者が先物の市場を作れる仕組み)の「xyz」市場を使います。銘柄名の頭に「xyz:」が付きます。
  • xyzでは株式80銘柄を含む114市場が稼働中。日本関連はキオクシア(xyz:KIOXIA、最大10倍)・ソフトバンクグループ(xyz:SOFTBANK、最大10倍)・日経225(xyz:JP225、最大20倍)・iShares MSCI日本株ETF(xyz:EWJ、最大20倍)・ドル円(xyz:JPY、最大50倍)の5市場です。
  • 手数料は多くの株で成行0.009%・指値0.003%。資金調達率は1時間ごとに受け払いします。
  • 買えるのは株そのものではなく、値動きに連動する先物。配当・議決権はなく、株式分割のときはポジションが強制的に決済されます(キオクシアは9月28日に実施)。
  • Hyperliquidは日本の金融庁の登録業者ではありません。利用規約の制限地域に日本は入っていませんが、日本の利用者保護は受けられず、利用は自己責任です。
  • 試す人は、紹介コードHIDARIのリンクからHyperliquidを開くと、公式の紹介制度で取引手数料が4%割引になります(最初の取引量2,500万ドルまで)。公式ドキュメントでは、xyzのようなHIP-3の市場の手数料にも、通常の市場と同じく紹介による割引が反映されると説明されています。

Hyperliquidで取引できる株は?日本株・米国株の一覧

Hyperliquidで取引できる株は、HIP-3の「xyz」市場にある株式80銘柄(2026年10月9日時点)で、日本株ではキオクシアとソフトバンクグループの2銘柄が取引できます。どれも株そのものではなく、株価に連動する無期限先物(期限のない先物)です。

xyzの市場は、trade[XYZ](運営会社はXYZ Ltd)がHyperliquid上に作ったものです。Hyperliquid公式APIで取得した稼働中の市場は114で、内訳は次のとおりです。

分野 市場の数 主な銘柄
株式 80 米国株(エヌビディア・テスラ・アップル・マイクロン・サンディスクなど)、日本株2、韓国株4、香港・中国株7など
ETF 17 日本株ETF(EWJ)、韓国株ETF(EWY)、半導体ETF(SMH・SOXL)、米国債20年超(TLT)など
商品 9 金・銀・プラチナ・パラジウム・銅・WTI原油・ブレント原油・天然ガス・ディーゼル
株価指数 4 S&P500、XYZ100(米国の大型ハイテク100社)、日経225(JP225)、韓国200(KR200)
為替 3 ドル円(JPY)、ユーロドル(EUR)、ポンドドル(GBP)
上場前の株 1 Oura(OURA)

出典:Hyperliquid公式API(metaAndAssetCtxs、dex「xyz」、上場廃止の18市場を除く)、trade[XYZ]公式ドキュメント「Specification Index」。2026年10月9日(日本時間)取得。株式80には優先株1銘柄(STRC)を含む。

日本関連の5市場(キオクシア・ソフトバンクG・日経225など)

日本の株・指数・円に連動する市場は5つあります。日本の個別株はキオクシアとソフトバンクグループの2銘柄だけで、トヨタやソニーはxyzにはありません(MEXCにはあります。後述)。

銘柄名(画面の表示) 連動するもの 最大レバレッジ 証拠金モード 価格(ドル) 24時間取引高
xyz:KIOXIA キオクシアHD(東証:285A)1株 10倍 分離のみ 116.52 約517万ドル
xyz:SOFTBANK ソフトバンクグループ(東証:9984)1株 10倍 分離のみ 41.52 約56万ドル
xyz:JP225 日経225(円建ての指数の値) 20倍 分離のみ 67,717(指数の値) 約478万ドル
xyz:EWJ iShares MSCI 日本株ETF(米国上場)1口 20倍 分離のみ 97.17 約125万ドル
xyz:JPY ドル円(1ドルあたりの円) 50倍 分離のみ 157.34 約330万ドル

出典:Hyperliquid公式API(meta・metaAndAssetCtxs、dex「xyz」)、trade[XYZ]公式ドキュメント「Specification Index」。2026年10月2日0時38分(日本時間)取得。価格はマーク価格。「分離のみ」はクロスマージンが使えず、分離マージン(Isolated)だけで取引する市場。

キオクシアとソフトバンクGの価格は、東証の円の株価をその時のドル円でドルに換算した値です。xyz:KIOXIAの116.52ドルは、同じ時刻のxyz:JPY(157.34円)で換算すると約1万8,300円になります。日経225のxyz:JP225だけは円のままの指数の値で動き、損益はUSDCで受け払いします。

Hyperliquidの取引画面のKIOXIA-USDC。xyzのマークと最大10倍の表示、マーク価格116.64とオラクル価格116.68
Hyperliquidの取引画面では「KIOXIA-USDC」の横に運営者「xyz」と最大倍率「10x」が表示される(出典:app.hyperliquid.xyz/trade/xyz:KIOXIA、2026年10月2日撮影)

米国株の主な銘柄と最大レバレッジ

米国株は、時価総額の大きい7銘柄(エヌビディア・テスラ・アップル・マイクロソフト・メタ・アルファベット・アマゾン)が最大20倍、そのほかの多くは最大10倍です。株価指数ではS&P500が最大50倍、XYZ100が最大30倍です。

最大レバレッジ 主な銘柄(xyz:〇〇)
50倍 S&P500(SP500)、為替(JPY・EUR・GBP)
30倍 XYZ100
20倍 NVDA・TSLA・AAPL・MSFT・META・GOOGL・AMZN、コストコ(COST)、スペースX(SPCX)、日経225(JP225)、一部のETF(EWJ・SMH・TLTなど)
10倍 マイクロン(MU)、サンディスク(SNDK)、AMD、インテル(INTC)、パランティア(PLTR)、コインベース(COIN)、キオクシア、ソフトバンクGなど82市場
5倍 Oura(OURA、上場前の株)

出典:Hyperliquid公式API(meta、dex「xyz」の maxLeverage)。2026年10月2日0時38分(日本時間)取得。金・銀は最大25倍。

取引が多いのは株価指数と半導体・メモリーの銘柄です。直近24時間の取引高を比べると、日本関連の市場は、取引の多い上位の銘柄の数十分の1しかありません。取引高が少ない市場は板が薄く、成行注文で不利な価格になりやすい点に注意してください。

xyzの24時間取引高(100万ドル)

S&P500(SP500)

276.4

マイクロン(MU)

226.0

SKハイニックス(SKHX)

167.5

エヌビディア(NVDA)

149.3

サンディスク(SNDK)

106.9

テスラ(TSLA)

26.7

キオクシア(KIOXIA)

5.17

日経225(JP225)

4.78

ソフトバンクG(SOFTBANK)

0.56

出典:Hyperliquid公式API(metaAndAssetCtxs の dayNtlVlm、dex「xyz」)。2026年10月2日0時38分(日本時間)時点の直近24時間。取引高は日々変わります。

HIP-3とは?株の市場を作っているのは誰か

HIP-3とは、Hyperliquidの上に、外部の運営者が自分の先物の市場を作れる仕組みです。Hyperliquidの株の市場は、Hyperliquid本体ではなく、この仕組みで市場を作ったtrade[XYZ]などの運営者が出しています。

HIP-3の株の先物の仕組み。外部の価格をtrade[XYZ]が集めて送り、Hyperliquidが注文の照合と清算を行い、利用者はUSDCで注文する
HIP-3では、銘柄や参照価格を決めるのは運営者(xyz)、注文の照合や清算をするのはHyperliquid。利用者は株を持たず、値動きの差額をUSDCで受け払いする(出典:Hyperliquid公式ドキュメント「HIP-3」、trade[XYZ]公式ドキュメントをもとに作成)

Hyperliquid公式ドキュメントによると、HIP-3の運営者は次のことを担います。

  • 市場の設計:何に連動させるか、オラクル(参照する価格)をどう作るか、契約の仕様
  • 市場の運用:オラクル価格の送信、最大レバレッジの設定、必要なときの市場の精算(取引を止めて全ポジションをその時の価格で決済する)
  • 担保の預け入れ:市場を作るには50万HYPEのステーキングが必要。不正な運用をすると、Hyperliquidのバリデーター(検証者)の投票で没収されることがある

注文の照合、証拠金の計算、清算、資金調達率の受け払いは、暗号資産の先物と同じくHyperliquidの仕組み(HyperCore)がオンチェーンで行います。trade[XYZ]の公式ドキュメントも、同社の画面(trade.xyz)は利用者の資産を預からないと説明しています。

trade.xyzとHyperliquidの違いは?

trade.xyzは、xyzの市場を作った運営者のサイト(取引画面)で、Hyperliquidは市場が動いている取引所の本体です。xyzの株の市場は、Hyperliquidの公式画面からも、trade.xyzの画面からも、同じ市場として注文できます。どちらの画面で注文しても、使う残高(USDC)と板は同じです。ただし、画面ごとに利用規約が別にあります(後述)。

xyz以外にも株の市場はある?運営者の見分け方

HIP-3の運営者はxyzだけではありません。同じ銘柄名でも、頭の文字が違えば別の運営者の別の市場で、価格・板・ルールが違います。2026年10月2日時点で、株を扱う市場の状況は次のとおりです。

頭の文字 運営者 状態 株に関係する主な市場
xyz: trade[XYZ] ○ 114市場が稼働 本記事で扱う株・指数・ETF(日本株もここ)
para: Paragon ○ 29市場が稼働 ブロードコム(AVGO)、コーニング(GLW)など米国株、米国債利回り
io: EntropyIO ○ 8市場が稼働 サンディスク(SNDK)、ネビウス(NBIS)など
mkts: Markets by Kinetiq ○ 5市場が稼働 米国株価指数(US500・USTECH)など
km:・cash:・flx:・vntl: Kinetiq(旧)・dreamcash・Felix・Ventuals × 全市場が上場廃止 (取引できない)

出典:Hyperliquid公式API(perpDexs と各dexの metaAndAssetCtxs)。2026年10月2日0時38分(日本時間)取得。稼働数は上場廃止の市場を除いた数。

xyz以外の市場は取引高がxyzより大幅に少なく、運営者のドキュメントも別です。本記事の手数料・取引時間・リスクの説明は、すべてxyzの市場についてのものです。注文の前に、銘柄名の頭が「xyz」になっているかを必ず確かめてください。

日経225の先物はDEXで取引できる?Hyperliquidの「xyz:JP225」

日経225に連動する無期限先物は、Hyperliquidでは「xyz:JP225」の1市場だけが取引できます(2026年10月4日時点)。以前はKinetiqの「km:JPN225」と「mkts:JPN225」もありましたが、Hyperliquid公式APIではどちらも上場廃止になっていて、価格は56,942のまま止まっています。

銘柄名 運営者 状態 最大レバレッジ マーク価格 建玉
xyz:JP225 trade[XYZ] ○ 取引できる 20倍(分離のみ) 69,821 約394万ドル分
km:JPN225 Kinetiq(旧) × 上場廃止 - 56,942で停止 0
mkts:JPN225 Markets by Kinetiq × 上場廃止 - 56,942で停止 0

出典:Hyperliquid公式API(perpDexs と各dexの meta・metaAndAssetCtxs)。2026年10月4日17時22分(日本時間)取得。建玉は「建玉の枚数×マーク価格」で計算。

ほかのPerpDEXも、公開APIで確かめた範囲(edgeX・Aster・Lighter、2026年10月4日)では日経225の先物はありませんでした。edgeXとLighterにあるのはドル円です(edgeXの使い方はedgeXの始め方ガイド)。

xyz:JP225の仕組み:円の指数の値で動き、損益はUSDC

xyz:JP225は、日経225の円の指数の値を、為替の換算をせずにそのまま価格にしている先物です。損益は指数の値動きで決まり、USDCで受け払いします(trade[XYZ]の公式ドキュメントは「クオント」型と説明)。1単位を持つと、日経225が1ポイント(1円)動くたびに1USDCの損益になります。

試算:xyz:JP225を0.01単位買うと(価格69,821のとき)

  • ポジションの大きさ:69,821×0.01=約698ドル分
  • 日経225が1,000円上がると:1,000×0.01=10ドルの利益(下がれば10ドルの損失)
  • 最大の20倍で建てた場合の証拠金:698÷20=約35ドル。20倍は約5%の逆行で清算に近づく
項目 xyz:JP225(2026年10月4日)
手数料 成行0.009%・指値0.003%(グロースモードの対象)
資金調達率 1時間ごと。10月4日17時は-0.0081%(ショートがロングに払う)
注文できる最小の単位 0.00001単位(実際の最小額は注文パネルの表示で確認)
外部の価格を使う時間 平日は、東証の現物の指数(9時〜11時30分、12時30分〜15時30分)と、機関投資家の先物の気配(ほぼ24時間・平日)を組み合わせる
Hyperliquidの中の売買だけで価格が決まる時間 平日の6時〜7時、土曜6時〜月曜7時(日本時間)、休場日
その時間の値幅の制限 外部の価格から±5%まで。引き直しは0回(キオクシアのように上限が広がらない)

出典:trade[XYZ]公式ドキュメント「Equity Indices(Japan)」「Specification Index」「Discovery Bounds」、Hyperliquid公式API(growthMode・funding・szDecimals)。2026年10月4日確認。時刻は公式ドキュメントの表記で、米国の夏時間の切り替えでずれることがあります。

土日は、金曜の外部の価格から±5%の範囲でしか動きません。週末に大きなニュースが出ると、月曜の朝に外部の価格へ戻るとき、価格が一気に動くことがあります。週末にポジションを持ち越すときは、この差を前提に倍率を下げてください。

日経225の先物はどこで取引する?DEX・海外取引所・国内の証券会社の違い

比べる点 Hyperliquid(xyz:JP225) MEXC(JP225_USDT) 国内の証券会社(大阪取引所の日経225先物)
種類 分散型取引所(DEX)の無期限先物 海外の暗号資産取引所の無期限先物(2026年4月23日に取引開始) 取引所に上場した期限のある先物(ミニ・マイクロなど)
最大レバレッジ 20倍 50倍(公式API) 証拠金は取引所のルールで決まる
本人確認 不要(ウォレットを接続) 必要(2026年2月から、KYCなしでは入出金不可) 必要
日本の登録 なし(日本の利用者保護の対象外) なし。金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)警告 あり(金融商品取引業者)
税金(日本の個人) 一般に雑所得(総合課税) 一般に雑所得(総合課税) 申告分離課税(20.315%)、損失の繰越あり

出典:Hyperliquid公式API、MEXC公式API(contract/detail、JP225_USDT、2026年10月4日17時取得)、金融庁・関東財務局の警告(無登録業者の一覧)。国内の証券会社の条件は各社・日本取引所グループの公式情報で確認してください。

税金の扱いと日本の保護を重く見るなら、国内の証券会社の日経225先物が向いています。暗号資産のUSDCのまま、24時間・本人確認なしで日経225の値動きを取引したい人が、Hyperliquidのxyz:JP225の対象です。MEXCの始め方はMEXCの口座開設ガイド、Hyperliquidの準備(ウォレットとUSDCの入金)は、下の「やり方」の節で説明しています。

紹介コードHIDARIでHyperliquidを始める(手数料4%オフ)

※Hyperliquidは日本の金融庁の登録業者ではありません。レバレッジ取引は証拠金を失うおそれがあります。

Hyperliquidの取引画面のJP225-USDC。運営者xyzのマークと最大20倍の表示
Hyperliquidの取引画面では「JP225-USDC」の横に運営者「xyz」と最大倍率「20x」が表示される(出典:app.hyperliquid.xyz/trade/xyz:JP225、2026年10月4日撮影)

Hyperliquidで株を取引するやり方は?(入金→銘柄選び→注文)

Hyperliquidで株の先物を取引する手順は、USDCを入金し、銘柄検索で「xyz:」の付いた株を選び、暗号資産の先物と同じ注文パネルで注文するだけです。口座開設や本人確認(KYC)はありません。ウォレットの作成とUSDCの入金がまだの人は、先にHyperliquidの始め方(登録・入金・注文・出金を画面付きで解説)を済ませてください。

STEP1:USDCを入金する

Hyperliquidの株の先物の証拠金はUSDCです(xyzの市場の担保はUSDC)。日本円から直接は入金できないため、国内の取引所で暗号資産を買って海外の取引所でUSDCに換え、Arbitrumのネットワークで自分のウォレットへ送ってからHyperliquidに入金する流れが一般的です。送る前に、送り先の入金画面で同じネットワーク(Arbitrum)が選べるかを必ず確認し、選べなければ送らないでください。詳しい手順はHyperliquidの始め方で説明しています。

STEP2:口座のモードを確認する

Hyperliquid公式ドキュメントは、ほとんどの人に「Unified account(統合口座)」を勧めています。Unifiedなら、USDCの残高ひとつが、暗号資産の先物とxyzの株の先物の両方の証拠金になります。取引画面の右上に「Unified」と表示されていれば、追加の操作はいりません。「Standard(手動)」にしている場合は、市場(DEX)ごとに残高が分かれるため、xyzの市場へUSDCを移してから注文します。

STEP3:銘柄を選ぶ(「xyz:」の付いた株)

取引画面の左上の銘柄名をクリックし、検索欄に「KIOXIA」「NVDA」などと入れます。候補の中から「xyz」のマークが付いた銘柄を選びます。キオクシアなら画面上は「KIOXIA-USDC」と表示され、横に「xyz」「10x」と出ます(上の画像)。直接 app.hyperliquid.xyz/trade/xyz:KIOXIA を開いても同じ画面になります。

株の市場を開くと、画面の上に「この市場はxyzが独自に作った市場です。流動性の低さ、値動きの大きさ、清算リスクの高さに注意してください」という趣旨の注意書きが表示されます。

STEP4:証拠金モードとレバレッジを決める

注文パネル上部の「Isolated/Cross」と倍率のボタンで設定します。キオクシア・ソフトバンクG・日経225・EWJ・ドル円は分離マージン(Isolated)のみです。分離マージンでは、そのポジションに入れた証拠金だけが損失の上限になり、ほかのポジションに影響しません。初めてなら倍率は3倍以下にしてください(理由はリスクの章で数字で示します)。

STEP5:注文する

「Market(成行)」か「Limit(指値)」を選び、「Buy / Long(上がると利益)」か「Sell / Short(下がると利益)」を選んで、数量を入れます。数量は「株数」で数えます。xyz:KIOXIAは1単位=キオクシア1株分の値動きで、116.52ドルのとき1単位は約117ドル分のポジションです。100ドルの証拠金・3倍なら、約300ドル分=約2.6単位になります。

注文パネルの下に、清算価格・注文の金額・必要な証拠金・手数料が表示されます。キオクシアの手数料は「0.0090% / 0.0030%」と表示され、通常の暗号資産の先物の料率(0.0450% / 0.0150%)に取り消し線が引かれています。

Hyperliquidの注文パネルでxyz:KIOXIAの手数料が0.0090%と0.0030%と表示され、通常の0.0450%と0.0150%に取り消し線が引かれている
注文パネルの「Fees」で、キオクシアの成行手数料が0.0090%(指値0.0030%)と確認できる(出典:app.hyperliquid.xyz/trade/xyz:KIOXIA、2026年10月2日撮影、ウォレット未接続の画面)

STEP6:決済する

画面下部の「Positions」タブから、ポジションの「Close」で決済します。利益・損失はUSDCで確定します。決済したUSDCを日本円に戻す方法はHyperliquidの出金方法を参照してください。

Hyperliquidをこれから始めるなら:紹介コード「HIDARI」で手数料4%オフ

下のリンクから始めると、紹介コードが自動で入り、取引手数料が4%割引になります(公式ドキュメントでは取引高2,500万ドルまで)。公式ドキュメントに後から入力できる期限は書かれていませんが、取引高が多いと入力できない場合があるため、最初の取引の前に設定してください。

紹介コードHIDARIでHyperliquidを始める

※Hyperliquidは日本の金融庁の登録業者ではありません。日本の法律による利用者保護の対象外で、レバレッジ取引は証拠金を失うおそれがあります。紹介コードの条件はHyperliquidの招待コード(紹介コード)の解説を参照。

株の手数料・資金調達率・最大レバレッジはいくら?

xyzの株の手数料は、ほとんどの銘柄で成行(テイカー)0.009%・指値(メイカー)0.003%で、通常の暗号資産の先物(0.045%・0.015%)の5分の1です。これは運営者が「グロースモード」(手数料を9割下げる設定)を使っているためです。

区分 成行(テイカー) 指値(メイカー) 対象
グロースモードの市場 0.009% 0.003% xyzの110市場のうち105市場(キオクシア・ソフトバンクG・日経225・米国株の大半)
HIP-3の標準料率 0.090% 0.030% 金(GOLD)、ストラテジー(MSTR)、ハイパーリキッド・ストラテジーズ(PURRDAT)、STRC、ビットマイン(BMNR)の5市場
参考:暗号資産の先物 0.045% 0.015% BTC・ETHなど

※直近14日の取引高が500万ドル以下の基本料率。紹介コード(4%割引)やHYPEのステーキング割引はHIP-3の市場にも適用される。出典:trade[XYZ]公式ドキュメント「Fees」、Hyperliquid公式ドキュメント「Fees」、Hyperliquid公式API(各市場のgrowthMode・deployerFeeScale)。2026年10月2日確認。

グロースモードにならない5市場は、公式ドキュメントの条件(金は金のトークンPAXGの市場と重なる、暗号資産を主に持つ会社の株は暗号資産の市場と重なる)に当たるものです。標準料率はHIP-3の決まりで暗号資産の先物の2倍になり、その半分が運営者(xyz)、半分がHyperliquid側に入ります。

手数料の試算:1,000ドル分を往復すると?

銘柄 成行で建てて成行で決済 紹介コード4%割引の後
キオクシア(グロースモード) 0.18ドル 約0.17ドル
金(標準料率) 1.80ドル 約1.73ドル
参考:BTCの先物 0.90ドル 約0.86ドル

計算:1,000ドル×料率×2回(建てる・決済する)。資金調達率は含まない。

暗号資産の先物を含むHyperliquid全体の手数料(入金・出金・紹介コードとHYPEの割引・他社との比較)は、Hyperliquidの手数料はいくら?にまとめています。

資金調達率(ファンディングレート)は1時間ごと

資金調達率とは、先物の価格を元の株価に近づけるために、ロング(買い)とショート(売り)の間で受け払いする料金です。Hyperliquidでは1時間ごとに受け払いします。プラスならロングが払い、マイナスならショートが払います。xyzは2025年12月19日から計算式に0.5をかけており、何も偏りがないときの基準は1時間0.000625%(年率で約5.5%)です。

銘柄 最大レバレッジ 成行手数料 資金調達率(1時間) 払う側
キオクシア(KIOXIA) 10倍 0.009% -0.0174% ショート
ソフトバンクG(SOFTBANK) 10倍 0.009% +0.0199% ロング
日経225(JP225) 20倍 0.009% -0.0022% ショート
日本株ETF(EWJ) 20倍 0.009% +0.0028% ロング
テスラ(TSLA) 20倍 0.009% +0.0024% ロング
エヌビディア(NVDA) 20倍 0.009% +0.0008% ロング
S&P500(SP500) 50倍 0.009% +0.0006% ロング
金(GOLD) 25倍 0.090% +0.0006% ロング

出典:Hyperliquid公式API(metaAndAssetCtxs の funding、dex「xyz」)。2026年10月2日0時38分(日本時間)時点の1時間あたりの値。資金調達率は1時間ごとに変わります。

キオクシアの資金調達率は、日本株の中でも大きく動きます。直近7日(168回)の記録では、1時間あたり最低-0.0231%から最高+0.0522%まで動き、平均は+0.0029%でした。1,000ドル分のロングを1日(24回)持った場合の目安は次のとおりです。

10月2日0時の率(-0.0174%)

約4.17ドル受け取る

7日平均(+0.0029%)

約0.70ドル払う

7日の最高(+0.0522%)

約12.52ドル払う

計算:1,000ドル×1時間の率×24回。出典:Hyperliquid公式API(fundingHistory、xyz:KIOXIA、2026年9月25日〜10月2日の168回)。実際の受け払いは、ポジションの数量×オラクル価格で計算されます。

数日〜数週間持つなら、手数料より資金調達率の方が大きな費用になりえます。資金調達率の推移はTradingViewでHyperliquidのファンディングレートを見る方法で確認できます。

株の先物ならではのリスクは?

Hyperliquidの株の先物には、暗号資産の先物にはないリスクが5つあります:取引所が閉まっている時間の価格、株式分割などによる強制決済、大きな値動きと清算、薄い板、そして運営者の権限と日本の保護がないことです。どれも公式ドキュメントに書かれている仕組みから来るものです。

① 東証が閉まっている時間は、Hyperliquidの中の売買で価格が決まる

xyzの株の市場は土日も含めて24時間注文できますが、外部の価格(東証や米国の株価)が使えるのは決まった時間だけです。それ以外の時間は、Hyperliquidの板の売買をもとに、オラクル価格が少しずつ動く「内部の価格」になります。

銘柄 外部の価格を使う時間(日本時間) 内部で価格が決まる時間(日本時間)
キオクシア・ソフトバンクG 平日 8:20〜16:30、17:00〜23:59 16:30〜17:00、23:59〜翌8:20、土日、日本の取引所の休日
日経225(JP225) 月曜7:00〜土曜6:00(毎朝6:00〜7:00を除く) 平日の毎朝6:00〜7:00、土曜6:00〜月曜7:00、休日
米国株(TSLA・NVDAなど) 月曜9:00〜土曜9:00 土曜9:00〜月曜9:00、米国の休日

※米国株と日経225の時間は米国の夏時間(2026年11月1日まで)の場合。冬時間は1時間遅くなる。次の日本の休場日は11月3日(文化の日)。出典:trade[XYZ]公式ドキュメント「Stocks(Japan・US)」「Equity Indices(Japan)」「Specification Index」「Holiday Closures」(2026年10月2日確認。休場日は10月15日に再確認)。

内部の価格の時間は、値動きに上限(ディスカバリーバウンド)があります。キオクシアとソフトバンクGの上限は基準価格から±10%で、上限の近くまで動くと基準が引き直され、引き直しは上下それぞれ2回までです。計算すると、東証が閉まっている間に動ける幅は最大で約+33%(1.1の3乗)/約-27%(0.9の3乗)です。

月曜の朝や連休明けに外部の価格に戻ったとき、内部の価格との差が一気に埋まり、そこで清算されることがあります。公式ドキュメントでは、清算価格が上限の外にある間は清算されないとされていますが、外部の価格が戻った時点で清算価格を超えていれば、その時に清算されます。週末や休日をまたぐときは、倍率を下げるかポジションを小さくしてください。

【2026年10月17日追記】実例:米国の取引所が閉まっている間に、テスラ(xyz:TSLA)の取引高が約16倍に

2026年10月16日10時台(日本時間)、Hyperliquidのテスラの無期限先物「xyz:TSLA」の1時間の取引高は約4,550万ドルで、前の1時間(約280万ドル)の約16倍になりました。米国東部時間では10月15日21時台で、ナスダックなどの通常取引も時間外取引(20時まで)も終わっていた時間です。

CoinDeskは、イーロン・マスク氏が10月15日に「空飛ぶRoadster」の試作機を披露したあと、株式市場が閉まっている間にHyperliquidのテスラの先物の取引が急増したと報じています(CoinDesk「Elon Musk’s flying Roadster reveal sent Tesla crypto trading into overdrive while stock markets were closed」2026年10月16日。2026年10月17日確認)。報道の数字と、当サイトがHyperliquidの公開APIで確かめた数字を並べます。

項目 CoinDeskの報道(10月16日6時48分、米国東部時間) Hyperliquid公式APIで確認(10月17日14時46分、日本時間)
1時間の取引高 280万ドル→4,700万ドル(約1,580%増) 10月16日9時台 約275万ドル→10時台 約4,553万ドル(約16.6倍)
価格 約4.9%上がって約378ドル 9時台の終値364.57ドル→18時台に高値382.55ドル(+4.9%)
1日の取引高 24時間で1億5,900万ドル(Binanceの2億7,900万ドルに次ぐ)、建玉9,900万ドル(取引所の中で最大)。日足が9時間の時点で、上場以来2番目に多い日 10月16日(UTCの1日)は約2億7,170万ドルで、2025年11月13日の上場以来339日で最大(2位の2026年7月23日 約1億2,900万ドルの約2.1倍)
その後 ― 10月17日14時47分の直近24時間の取引高 約1億8,308万ドル、建玉 約7,258万ドル
最大レバレッジ 20倍 20倍
ほかの取引所 Binanceのテスラの先物の24時間取引高は2億7,900万ドル(RootDataの集計) (確認していない)

出典:Hyperliquid公式API(candleSnapshot の xyz:TSLA 1時間足・日足と、metaAndAssetCtxs の dayNtlVlm・openInterest・maxLeverage、dex「xyz」)。2026年10月17日14時46〜47分(日本時間)取得。時刻は日本時間。1時間・1日の取引高は「枚数×(高値+安値+終値)÷3」で当サイトが計算した概算、建玉は「建玉の枚数205,659.6×マーク価格352.9ドル」。CoinDeskの数字は報道によるもの。

Hyperliquidのxyz:TSLAの1時間足。10月16日10時台に取引高が約4,550万ドルに急増し、価格は18時台に382.55ドルまで上がったあと、米国の取引開始後に下げて10月17日4時台に349.36ドルをつけた
米国の取引所が閉まっていた10月16日10時台(日本時間)に取引高が急増し、夜間の高値から翌朝にかけて約8.7%下げた。出典:Hyperliquid公式API(candleSnapshot、xyz:TSLA)、2026年10月17日14時46分取得

この時間の価格は何で決まっていたか:trade[XYZ]公式ドキュメント「US」によると、米国株の外部の価格は、日曜20時5分〜金曜20時(米国東部時間)の平日24時間、プレ・通常・アフターの各取引をまとめて作られ、夜(20時5分〜翌4時)は夜間取引のBlue Ocean ATS(BOATS)の価格を使います(2026年10月17日確認)。10月16日10時台(日本時間)は、この夜間の時間帯でした。米国株の先物は平日の夜も外部の価格で動き、通常取引より取引が少ない時間に、ニュースで大きく動くことがあります。

夜間に上がった分は、米国の通常取引が始まると消えました。10月16日22時30分(日本時間)に米国の通常取引が始まるとxyz:TSLAは下げに転じ、10月17日4時台には349.36ドルまで下げました。夜間の高値382.55ドルからは約8.7%安、急増の前(364.57ドル)と比べても約4.2%安です。

この動きで、どの倍率なら清算の水準に届いたかを計算しました。10月16日18時台の終値380.10ドルでロング(買い)を持った場合です。

倍率 清算価格の目安 10月17日4時台の安値349.36ドルで
20倍(最大) 約370.4ドル(約2.6%下) × 届いた(10月16日22時台に363.30ドルまで下げた時点で)
10倍 約350.9ドル(約7.7%下) × 届いた
5倍 約311.9ドル(約17.9%下) ○ 届かなかった
3倍 約259.9ドル(約31.6%下) ○ 届かなかった

計算の前提:Hyperliquid公式ドキュメント「Liquidations」の清算価格の式(liq_price = price − side × margin_available ÷ position_size ÷ (1 − l × side))と、維持証拠金は最大レバレッジでの必要証拠金の半分(xyz:TSLAは最大20倍なので2.5%)を使った当サイトの試算。分離マージン、建玉が小さい段階、手数料・資金調達率は含めない。価格はHyperliquid公式APIの1時間足(2026年10月17日14時46分取得)。

CoinDeskによると、テスラは10月21日に7〜9月期の決算を発表する予定です。決算やイベントの発表が米国の取引時間の外になると、同じように夜間に大きく動き、通常取引が始まってから逆に動くことがあります。米国株の先物を夜に持つときは、倍率を低くし、損切りの注文を先に置いてください。倍率ごとの清算の目安はレバレッジは何倍まで安全か(3・5・10・25倍の試算)でも解説しています。

決算で大きく動いた例に、ナイキがあります(ナイキ株自体はHyperliquidでは扱っていません)。ナイキは2026年10月1日(米国時間)の決算発表で、今期(2027年5月期)の売上が1桁台後半の減収になる見通しを示しました(ナイキの決算資料(SEC)、2026年10月17日確認)。発表は米国の通常取引が終わったあとで、株価は時間外の取引で下がりました。経緯とその後の値動きは「ナイキ株価が暴落した理由は?」で解説しています。

【2026年10月18日追記】実例:米国が休場の土曜、半導体株の先物で10分間に約5,160万ドルが清算

米国の株式市場が閉まっている土曜(米国時間10月17日)、日本時間10月18日(日)6時22分〜6時32分の10分間に、半導体株と半導体ファンドに連動する先物で約5,160万ドルが強制清算されたと報じられました。CoinDeskによると、売りはBinanceの株の先物から始まり、1秒もたたずにHyperliquid(trade[XYZ]の株の先物)に広がりました。清算の約3,800万ドルは買い(ロング)で、銘柄別ではSOXL(半導体株の3倍の値動きをするファンド)が約1,270万ドル、SanDiskとSK Hynixが約1,080万ドルずつです(集計はCoinGlass。CoinDesk「Chip-stock bets lost $52 million in 10 minutes with Wall Street shut」2026年10月18日16時13分(日本時間)。2026年10月18日確認)。Binance・Hyperliquid・trade[XYZ]の公式Xには、2026年10月18日17時時点でこの清算についての声明は出ていません。

当サイトがHyperliquidの公開APIで同じ10分間の1分足を確かめると、trade[XYZ]の4銘柄はいずれも6〜7%下げていました。

銘柄(最大レバレッジ) 6時21分の始値 6時32分までの安値 下げ幅
xyz:SOXL(10倍) 93.15ドル 86.736ドル 約6.9%
xyz:SKHX(SK Hynix、10倍) 913.72ドル 854.69ドル 約6.5%
xyz:MU(Micron、10倍) 873.28ドル 816.79ドル 約6.5%
xyz:SNDK(SanDisk、10倍) 1,292.7ドル 1,214.9ドル 約6.0%

出典:Hyperliquid公式API(candleSnapshot の1分足と metaAndAssetCtxs の maxLeverage、dex「xyz」)。2026年10月18日16時58分(日本時間)取得。時刻は日本時間(10月18日)。下げ幅は当サイトの計算。

なぜ土曜に大きく動くのか:trade[XYZ]公式ドキュメント「US」では、米国株の外部の価格を使うのは日曜20時5分〜金曜20時(米国東部時間)だけで、土曜は外部の価格がありません。「Oracle Price」によると、その間のオラクル価格は最後の外部の価格から始まり、Hyperliquidの板の売買をもとに少しずつ動き、外部の価格が戻ると次の更新でその値に戻ります(いずれも2026年10月18日確認)。つまり休場中は、本物の株価ではなく、先物を取引している人どうしの売り買いだけで価格が決まります。値動きには上限(ディスカバリーバウンド)があり、表のSOXL・SNDK・MUはいずれも基準価格から±10%、引き直しは1回です(xyz:SKHXは一覧に記載がなく、SK Hynixの別の市場SKHYNIX・SKHYは同じ±10%・1回。trade[XYZ]公式「Specification Index」、2026年10月18日確認)。ただし、その範囲の中では大口の売りを止める外部の価格がありません。

10倍で買っていた場合、清算までの距離は約5.3%です。上のテスラの例と同じ清算価格の式(Hyperliquid公式「Liquidations」。維持証拠金は最大10倍の必要証拠金の半分の5%)で計算すると、6時21分に10倍でロングを持っていれば、6〜7%の下げで清算の水準に届きました(表の下げ幅は約定価格ベース。実際の清算はマーク価格で判定されます。5倍なら約15.8%で、届いていません。手数料・資金調達率は含めない当サイトの試算)。週末に株の先物を持つときは倍率を下げてください。倍率ごとの清算の目安はレバレッジは何倍まで安全か(3・5・10・25倍の試算)で解説しています。

② 株式分割などで、ポジションが強制的に決済される(キオクシアの例)

株の先物では、株式分割などの「企業の行動」があると、市場がいったん止まり、全ポジションが決済されます。キオクシアは2026年9月28日に、1株を3株にする株式分割にあわせて、xyz:KIOXIAの全ポジションが強制決済されました。

trade[XYZ]公式ドキュメントのページ「2026-09-28: Kioxia Stock Split」。キオクシアの1株を3株にする分割に伴うポジションの決済と注文の取り消し、取引再開の案内
trade[XYZ]は、キオクシアの3分割に伴うポジションの決済・注文の取り消し・取引再開の手順を公式ドキュメントで告知していた(出典:docs.trade.xyz「2026-09-28: Kioxia Stock Split」、2026年10月2日撮影)

trade[XYZ]の告知と、キオクシアの適時開示(2026年7月31日「株式分割及び定款の一部変更に関するお知らせ」)によると、流れは次のとおりでした。

  1. 9月28日15:30(日本時間):東証の終値で決済価格を決め、xyz:KIOXIAは決済の注文だけ受け付ける状態に
  2. 15:35〜15:40:取引を停止し、全ポジションを決済。利確・損切り(TP/SL)を含むすべての注文を取り消し
  3. 16:30ごろ:分割後の基準(決済価格÷3)で取引を再開。続けて持つには、新しく注文し直す
  4. キオクシアの株式分割は、基準日が9月30日、効力発生日が10月1日(1株→3株)

強制決済に手数料はかかりませんが、持ち続けるつもりの人も、損益はその時点でUSDCで確定します。再開後に同じポジションを持つには、自分で注文し直す必要があります。

xyz:KIOXIAの2026年9月の日足終値の推移。9月27日の357.00ドルから9月28日の114.12ドルに下がっているが、これは1株を3株にする分割によるもので、分割を考えると約4%の下落
xyz:KIOXIAの日足は9月28日に約3分の1になっているが、株式分割によるもので、357.00÷3=119.00ドルと比べた実際の値動きは約4%安(出典:Hyperliquid公式API candleSnapshot、2026年10月2日0時台取得)

チャートだけを見ると「9月28日に約68%暴落した」ように見えますが、実際の値動きは分割前の価格を3で割った値と比べる必要があります。過去のチャートの高値・安値は、9月28日より前と後で基準が違うことを覚えておいてください。

③ 値動きが大きく、10倍では数%の逆行で清算に近づく

xyzの公式ドキュメントでは、清算の基準になる維持証拠金は「最大レバレッジで必要な証拠金の半分」です。最大10倍のキオクシアなら維持証拠金は5%なので、10倍で建てると約5%、3倍なら約28%逆に動いたところで清算に近づきます(手数料・資金調達率を除いた概算)。

xyz:KIOXIAの日足(2026年6月25日〜10月1日、分割の日を除く97日)を数えると、終値が前日比で±5%以上動いた日が43日、±10%以上動いた日が21日ありました。1日で最も下げたのは7月16日の約-17.0%です。つまり10倍のロングかショートのどちらかが清算の水準に近づく日が、97日中43日あったことになります。倍率の目安はレバレッジは何倍まで安全か(3・5・10・25倍の試算)も参考にしてください。

出典:Hyperliquid公式API(candleSnapshot、xyz:KIOXIA、日足・UTC)。2026年10月2日取得。

④ 板が薄く、建玉に上限がある

前の章のとおり、日本関連の市場は取引高が上位の銘柄の数十分の1です。成行で大きな数量を注文すると、表示価格より不利な価格で約定します。また、trade[XYZ]の公式ドキュメントによると、xyzの市場は銘柄ごとに建玉(未決済のポジションの合計)の上限があり、上限に達すると新しいポジションは持てず、決済だけになります。

⑤ 運営者に市場を止める権限がある・日本の保護がない

  • 運営者の権限:HIP-3の運営者は、取引を止めて全ポジションをその時のマーク価格で決済できます(Hyperliquid公式ドキュメント「HIP-3」)。キオクシアの分割のときに使われたのもこの仕組みです。
  • オラクルへの依存:価格はtrade[XYZ]のシステム(リレイヤー)が集めて送るものです。マーク価格・オラクル価格の1回の更新は±0.5%以内に抑えられていますが、データ元の障害の影響は受けます。
  • 日本の規制:Hyperliquidもtrade[XYZ]も、日本の金融庁の登録業者ではありません。Hyperliquidの利用規約(2026年6月15日版)で利用できないのは米国・カナダのオンタリオ州・制裁対象地域などの居住者、trade[XYZ]の利用規約(2026年9月6日版)では米国・カナダ・英国・制裁対象地域などの居住者で、どちらも日本は入っていません(2026年10月2日確認)。ただし、日本の法律による利用者保護や紛争解決の窓口はなく、利用は自己責任です。規約は予告なく変わるため、使う前に最新の規約を確認してください。
  • 税金:利益はUSDCで確定します。日本の個人の場合、海外の業者やDEXでの先物の利益は一般に雑所得(総合課税)として扱われ、日本の証券口座の株のような申告分離課税(20.315%)にはなりません。取引履歴の出し方はHyperliquidの確定申告と取引履歴のダウンロード方法で解説しています。個別の扱いは税務署か税理士に確認してください。

MEXCやトークン化株とは何が違う?

日本株の先物を本人確認なしで自分のウォレットから取引したいならHyperliquid、日本株の銘柄数・最大倍率を重視するならMEXCが向いています。同じキオクシアの先物でも、条件はかなり違います。

比べる点 Hyperliquid(xyz) MEXCの株式先物 トークン化株(xStocksなど) 日本の証券口座
持つもの 株価に連動する先物 株価に連動する先物 株が裏付けのトークン ◎ 本物の株
本人確認(KYC) ◎ 不要(ウォレットだけ) △ 必須(2026年2月から) 買う場所による △ 必須
日本の個別株の先物 △ 2銘柄(キオクシア・ソフトバンクG) ◎ 東証上場企業の29銘柄(トヨタ・ソニー・東京エレクトロン・任天堂・三菱UFJなど) ― 米国株が中心 ◎ 全上場銘柄(現物)
キオクシアの最大レバレッジ 10倍 20倍 ― 信用取引で約3.3倍
キオクシアの手数料(成行) ◎ 0.009% ○ テイカー0.02%(メイカー0%。2026年10月18日の公式API。10月2日は0%) ― 証券会社による
資金調達率の受け払い 1時間ごと 8時間ごと なし なし(信用は金利)
キオクシアの24時間取引高 ○ 約517万ドル △ 約91万USDT ― ◎ 東証
証拠金 USDC USDT(一部USDC) USDTなど 日本円
資産の管理 自分のウォレット 取引所に預ける 取引所かウォレット ◎ 分別管理
配当・株主の権利 × なし × 株主の権利はない(米国株の先物は配当相当額の調整あり) △ 商品による ◎ あり
日本の保護 × なし × なし(金融庁などの警告あり) × なし ◎ あり

出典:Hyperliquid公式API(2026年10月2日0時38分)、MEXC公式の先物API(contract/detail・ticker・funding_rate、KIOXIASTOCK_USDT、2026年10月2日0時42分)、MEXC公式告知(2026年2月5日、本人確認の必須化)。トークン化株の詳細はトークン化株の買い方を参照。

MEXCでは、トヨタ・ソニー・東京エレクトロン・任天堂・キオクシア・ソフトバンクGなど、東証に上場する企業の株の先物が29銘柄あり、29銘柄とも最大20倍です(2026年10月2日の公式API。米ナスダック上場のPayPayは除く)。手数料は10月2日には0%でしたが、2026年10月18日のMEXC公式APIでは、日本株を含む株の先物の大半がメイカー0%/テイカー0.02%でした。対象と料率は時期で入れ替わるので、公式の手数料ページか注文画面で確認してください。金・原油・米国株も同じ口座で取引できます。手順はMEXCで金・原油・米国株を取引する方法で解説しています。

一方で、MEXCは日本の金融庁の登録業者ではなく、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月、店頭デリバティブ取引の勧誘)警告を受けています。株式先物はまさに店頭デリバティブにあたる商品です。2026年2月からは本人確認(初級KYC以上)をしないと入出金できません。詳しくはMEXCは日本で違法?金融庁・関東財務局の警告と利用者の扱いを確認してください。

日本株の先物を多くの銘柄で比べたいなら:MEXC

MEXCの登録ページを開く

当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。

※MEXCは日本の金融庁に登録されていない海外の業者で、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)警告を受けています。2026年2月から本人確認(初級KYC以上)が必須で、本人確認をしないと入出金できません。先物・レバレッジ取引は証拠金を失うおそれがあります。

目的別:どれを選べばいい?

キオクシアやソフトバンクGを長く持ちたい

日本の証券口座(NISAも使える)。配当・株主の権利・日本の保護がそろう

取引所に口座を作らず、夜や週末も短期で取引したい

Hyperliquid(xyz)。自分でウォレットを管理できる人向け

トヨタ・ソニーなど日本株をもっと多く取引したい

MEXCの株式先物。本人確認が必須で、警告を受けている業者であることを理解した上で

Hyperliquidを含むDEXの比較はPerpDEXおすすめランキングで、流動性・安全性・手数料を点数で比べています。

よくある質問

Q. Hyperliquidで日本株は買えますか?

Hyperliquidで日本株そのものは買えませんが、キオクシア(xyz:KIOXIA)とソフトバンクグループ(xyz:SOFTBANK)の株価に連動する先物は取引できます(2026年10月2日時点)。日経225(xyz:JP225)と、米国上場の日本株ETF(xyz:EWJ)の先物もあります。日経225の市場はxyz:JP225だけで、km:JPN225・mkts:JPN225は上場廃止です(2026年10月4日確認)。

Q. 日経225の先物を取引できるDEXはありますか?

Hyperliquidの「xyz:JP225」で、日経225に連動する無期限先物を取引できます(最大20倍、2026年10月4日時点)。Hyperliquidにあった「km:JPN225」「mkts:JPN225」は上場廃止で取引できません。edgeX・Aster・Lighterの公開APIで確かめた範囲では、日経225の先物はありませんでした。

Q. xyz:JP225の損益は円ですか?ドルですか?

xyz:JP225の価格は円の日経225の値そのままですが、損益はUSDCで受け払いします。1単位を持つと、日経225が1円(1ポイント)動くたびに1USDCの損益になります。0.01単位なら、日経225が1,000円上がると10USDCの利益です。

Q. 土日の日経225(xyz:JP225)の価格は何で決まりますか?

土曜6時〜月曜7時(日本時間)は、Hyperliquidの中の売買だけで価格が決まります。ただし金曜の外部の価格から±5%の範囲でしか動けず、上限が広がる仕組み(引き直し)もありません。月曜の朝に外部の価格に戻るとき、価格が大きく動くことがあります。

Q. キオクシアはHyperliquidでどの銘柄名ですか?

キオクシアの銘柄名は「xyz:KIOXIA」で、取引画面では「KIOXIA-USDC」の横に「xyz」と「10x」が表示されます。最大レバレッジは10倍、分離マージンのみ、成行手数料は0.009%です。

Q. キオクシアの価格が9月28日に3分の1になったのはなぜですか?

キオクシアが1株を3株にする株式分割(基準日9月30日・効力発生日10月1日)を行い、trade[XYZ]が9月28日に分割後の基準へ切り替えたためです。xyz:KIOXIAの全ポジションは東証の終値で決済され、TP/SLを含む注文は取り消されました。分割を考えると、9月27日から28日の実際の値動きは約4%安でした。

Q. 土日や夜も取引できますか?

xyzの株の市場は土日も含めて24時間取引できます。ただし、外部の価格が使えない時間(日本株は東証などの時間外、米国株は日本時間の土曜9時〜月曜9時(米国の夏時間のとき)と米国の休日)は、Hyperliquidの中の売買で価格が決まり、値動きに上限(キオクシアは±10%、2回まで引き直し)があります。月曜の朝などに外部の価格へ戻るとき、価格が大きく動くことがあります。米国株は平日の夜も米国の夜間取引の価格で動き、2026年10月16日にはテスラの1時間の取引高が約16倍になったあと、米国の通常取引が始まってから夜間の高値より約8.7%下げました(テスラの実例、Hyperliquid公式APIで2026年10月17日確認)。

Q. 配当や株主優待はもらえますか?

もらえません。Hyperliquidの株の市場は株価に連動する先物で、株主名簿には載らず、配当・議決権・株主優待はありません。代わりに1時間ごとに資金調達率の受け払いがあります。

Q. 日本から使っても違法ではありませんか?

Hyperliquidとtrade[XYZ]の利用規約の制限地域に日本は入っていません(2026年10月2日確認)。ただし、どちらも日本の金融庁の登録業者ではなく、日本の法律による利用者保護や紛争解決の窓口はありません。利用は自己責任になります。

Q. 最低いくらから取引できますか?

Hyperliquidの株の先物は、1株より小さい単位で注文できます。キオクシアは0.001単位刻みで注文でき、116.52ドルのとき1単位は約117ドル分です。ただし取引所の最小注文金額があるため、実際の最小額は注文パネルの表示で確認してください。

Q. Hyperliquidの「株価」はありますか?

Hyperliquid(プロトコル)自体は株式を上場しておらず、価格が付いているのはトークンのHYPEです。HYPEを保有する米国の上場企業「Hyperliquid Strategies」(ナスダック:PURR)はあり、その株価に連動する先物がxyz:PURRDATとして取引されています(グロースモード対象外で成行手数料0.09%)。

Q. trade.xyzとHyperliquidは別のサービスですか?

trade.xyzはxyzの株の市場を作った運営者(XYZ Ltd)の取引画面で、市場そのものはHyperliquidの上で動いています。Hyperliquidの公式画面からも同じ市場で注文でき、残高と板は共通です。画面ごとに利用規約が別にあります。

Q. 税金はどうなりますか?

日本の個人の場合、Hyperliquidでの株の先物の利益は一般に雑所得(総合課税)として扱われ、証券口座の株の申告分離課税(20.315%)にはなりません。株式分割などで強制決済されたときも損益が確定します。個別の扱いは税務署か税理士に確認してください。

まとめ:Hyperliquidの株は「24時間動く株の先物」

まとめ(2026年10月2日時点)

  • Hyperliquidで株を取引するには、HIP-3の「xyz」市場(trade[XYZ]が運営)を使う。株式80銘柄を含む114市場が稼働中
  • 日本関連はキオクシア・ソフトバンクG(最大10倍)、日経225・日本株ETF(最大20倍)、ドル円(最大50倍)。成行手数料は多くの銘柄で0.009%、資金調達率は1時間ごと
  • 株そのものではないため配当・議決権はない。東証が閉まっている時間は内部の価格になり、株式分割では強制決済される(キオクシアは9月28日)
  • キオクシアは97日中43日で終値が前日比±5%以上動いた。10倍は約5%の逆行で清算に近づくため、初めては3倍以下に
  • 【10月17日追記】米国株は平日の夜も動く。テスラは10月16日、米国の取引所が閉まっている間に1時間の取引高が約16倍になり、翌日にかけて夜間の高値から約8.7%下げた(20倍・10倍のロングは清算の水準に届いた)
  • Hyperliquidは日本の金融庁の登録業者ではなく、日本の保護はない。利用は自己責任

Hyperliquidをまだ使っていない人は、Hyperliquidの始め方でウォレットの準備と入金を済ませてから、少額・低い倍率でxyzの市場を試してください。

紹介コードHIDARIでHyperliquidを始める(手数料4%オフ)

※Hyperliquidは日本の金融庁の登録業者ではありません。レバレッジ取引は証拠金を失うおそれがあります。

関連記事

本記事のデータは2026年10月2日0時38分(日本時間)時点のHyperliquid公式API、同日0時42分時点のMEXC公式API、同日に確認したtrade[XYZ]公式ドキュメント・各社の利用規約にもとづきます(テスラの10月16日の実例は、2026年10月17日14時46〜47分取得のHyperliquid公式APIと、同日に確認したtrade[XYZ]公式ドキュメント・CoinDeskの報道にもとづきます)。銘柄・最大レバレッジ・手数料・資金調達率は変わることがあります。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買や投資を勧めるものではありません。

タイトルとURLをコピーしました