仮想通貨取引所の手数料・評判・入金方法を徹底比較する攻略マップ

USDTは凍結される?TetherがTHORChainのUSDT約145万枚を凍結→3時間で解除|凍結の理由・自分のアドレスの確かめ方・凍結されたらやること【2026年10月最新】

USDTが発行元に凍結される仕組みのイメージ 詐欺・トラブル対処

本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます(広告ポリシー・評価の方法)

「USDTって凍結されるの?」「自分のウォレットのUSDTも止められる?」「凍結されたら戻ってくる?」。2026年10月9日、TRONチェーン上にあった分散型取引所THORChainのUSDTが、発行元のTether社に凍結され、約3時間後に解除されました。これを見て、手元のUSDTが心配になった人も多いはずです。

この記事では、TRONのブロックチェーンの記録、Tether社の利用規約、THORChain共同創業者のX投稿を2026年10月10日に確かめ、何が起きたのか、USDTはなぜ凍結できるのか、自分のアドレスの確かめ方、凍結されたらどうなるのか、今やることをまとめました。

この記事の結論(2026年10月10日時点)

  • USDTは、発行元のTether社がアドレス単位で凍結できます。凍結されたアドレスからは、USDTを1枚も送れなくなります。
  • 10月9日21時09分(日本時間)、TRON上のTHORChainの保管用アドレス(Vault)6つのうち4つ、約145万USDT(Khal氏の集計。編集部がチェーンの記録から逆算すると約143万)が予告なく凍結され、10月10日0時30分に解除されました(約3時間21分)。残高は失われていません。
  • Tether社は凍結の理由も解除の理由も公表していません。同じ時刻に凍結された別の31アドレスは、凍結されたままです。
  • ふつうの個人が凍結に巻き込まれやすいのは、詐欺や盗難の資金が混ざったUSDTを受け取ったときです。凍結の多くは解除されず、2025年は凍結額の半分以上が焼却(消去)されました。
  • 今やることは、知らない相手からUSDTを受け取らない、大きな残高を1つのアドレスに置かない、受け取る前に相手のアドレスを照会する、の3つです。
凍結されたものTHORChainのTRON用Vault 4つ(全6つのうち)、約145万USDT(TRON上のUSDTの約93%)
凍結した人USDTの発行元、Tether社
期間10月9日21:09〜10月10日0:30(日本時間)
理由公表されていない
ハッキング無し(THORChain側の流出は報告されていない)
一般の利用者への影響THORChainでTRONのスワップが約3時間止まった。他人のUSDTが凍結されたわけではない

USDTの凍結は、発行元のTether社が判断します。OKJはUSDTを扱っていません(OKJの公開API、2026年10月20日8時38分確認)。ステーブルコインではなく日本円で、ビットコインなどを売買したい人は、金融庁に登録された国内の取引所を使う方法があります。OKJ(オーケーコイン・ジャパン株式会社、関東財務局長 第00020号)は、金融庁の暗号資産交換業者登録一覧に載っている登録業者です(令和8年9月30日現在版、2026年10月20日確認)。OKJは、BTC・ETHなど17銘柄を取引所(板)で扱っています。「凍結を解除できる」「凍結されたUSDTを取り戻せる」と言われ、口座開設や送金を求められたら、下のボタンを押さず、先に警察相談専用電話(#9110)に相談してください。

ビットコインなどを国内の登録業者で売買するなら:OKJ

当サイトの紹介リンク特典:上のリンクからOKJに登録し、メールアドレスの登録から90日以内に2万円以上の取引(取引所・販売所・積立の約定)をすると、2,000円分のビットコインがもらえます(OKJ公式「お友達紹介プログラム」、2026年10月20日確認)。

【PR】リンク先はOKJ公式サイト(okj.com)の登録ページです。口座開設の手順はOKJの口座開設・始め方で解説しています。当サイトはOKJと紹介提携しており、このリンクから登録があると報酬を受け取ることがあります。暗号資産は価格が動き、元本を下回ることがあります。登録業者でも、値下がりや、システムの不具合・不正アクセスの心配がなくなるわけではありません。

何が起きた?THORChainのUSDT凍結の時系列(日本時間)

2026年10月9日21時09分(日本時間)、Tether社はTRONチェーン上のTHORChainのVault4つをUSDTのブラックリストに登録し、約3時間21分後の10月10日0時30分に4つとも外しました。Coin Map編集部は、TRONのブロックチェーンの記録(TronGridの公開API)で、登録と解除の時刻を秒単位で確かめました。

THORChain(ソーチェーン)は、ビットコインやイーサリアムなど異なるチェーンの資産を、ブリッジを使わずに交換できる分散型取引所(DEX)です。交換に使う資産は、チェーンごとの「Vault(ボールト)」と呼ばれる保管用アドレスに置かれています。今回止められたのは、このうちTRONのUSDTを置くVaultです。

日時(日本時間) できごと 出典
10月9日 21:09:39〜45TRONの3つのブロック(86958329〜86958331)で、計35のアドレスがUSDTのブラックリストに入る。うち4つがTHORChainのVaultTRONの記録(Tronscan、ブロック86958330)
その約27分後THORChainが、TRONでの取引・署名・流動性の追加と引き出しを停止研究者Khal氏のX
10月9日 22:36Khal氏が、凍結額約145万USDT、6つのうち4つのVault、ハッキングは無い、とXで報告Khal氏のX
10月9日 22:59THORChain共同創業者のChad Barraford氏が、凍結されたようだとXに投稿(2026年10月17日22時時点で約9.3万表示)Barraford氏のX
10月10日 0:30:33〜39THORChainのVault4つだけが、ブラックリストから外れる(ブロック86962347〜86962349)TRONの記録(Tronscan、ブロック86962347)
10月10日 0:35Barraford氏が、Tetherが凍結を解除したようだ、取引は近日中に再開とXに投稿Barraford氏のX
10月10日 0:58ごろTRONのスワップが再開(Khal氏の観察として報道)CryptoSlate
10月10日 11:464つのVaultは凍結されていない状態(isBlackListed=false)。同じ時刻に凍結された別のアドレスは凍結されたままCoin Map編集部がコントラクトを照会

出典:TronGrid公開API(USDTコントラクト TR7NHqjeKQxGTCi8q8ZY4pL8otSzgjLj6t のAddedBlackList・RemovedBlackListの記録、isBlackListedの照会)、THORChainノードAPI(Vaultのアドレス一覧)、各X投稿。すべて2026年10月10日11時台に確認。英語メディアの一部は凍結時刻を22時36分としていますが、これはKhal氏の投稿時刻で、ブロックの記録は21時09分です。

THORChain共同創業者は何と言った?

Barraford氏は凍結の約1時間50分後、次の趣旨をXに投稿しました(英語の原文を編集部が要約)。

USDTが、TRON上にあるTHORChainのUSDTのVaultをブラックリストに載せたようだ。業界で前例のないことで、この資産の安全性について、すべてのDeFiの仕組みに疑問を投げかけている。

Chad Barraford氏(THORChain共同創業者)のX、2026年10月9日22:59

THORChain共同創業者Chad Barraford氏の、USDT凍結についてのX投稿
THORChain共同創業者のBarraford氏が、TRON上のVaultのUSDTがブラックリストに載せられたと投稿した(出典:@CBarraford のX、2026年10月9日)

英語メディアのCrypto Briefingによると、Barraford氏は「Tetherから事前の連絡は無かった」と話しています。約1時間35分後、同氏は「Tetherが凍結を解除したようだ」と続報を投稿しました。

凍結の理由は?

Tether社は、THORChainのVaultを凍結した理由も、解除した理由も公表していません。2026年10月10日昼の時点で、Tether公式X(@tether)、CEOのPaolo Ardoino氏のX、THORChain公式Xのいずれにも、この件の説明はありませんでした。

手がかりとして、研究者のKhal氏は「同じ3つのブロックで約30の別のウォレットも凍結された。THORChainが標的だったとは思わない。巻き添えに見える」と書いています。ただしこれはKhal氏の見立てで、Tether社が認めたものではありません。ブロックの記録で確かめられるのは、35アドレスが同時に凍結され、10月10日11時40分までに外れたのはTHORChainの4つだけ、という事実です。

USDTはなぜ凍結できる?誰が・どんなときに

USDTが凍結できるのは、USDTの仕組み(スマートコントラクト)に、発行元のTether社だけが使える「ブラックリスト」の機能が組み込まれているからです。Tether社がアドレスをブラックリストに登録すると、そのアドレスからUSDTを送る取引はすべて失敗します。同じ機能はほかのトークンにもあり、2026年10月17日には、Cysic(CYS)がブリッジで不正に発行されたCYSのうち約280万枚を、この仕組みで凍結しました(Cysicのハッキング:凍結までの76分)。

ビットコインのように誰にも止められない通貨と違い、USDTは「Tether社が発行し、1USDT=1米ドルの価値を約束する」デジタル通貨です。発行元がいる以上、発行元が止める仕組みも持っています。TRON版とイーサリアム版のUSDTには、次の3つの機能があります。

機能(関数の名前) 何が起きるか
addBlackList(凍結)そのアドレスからUSDTを送れなくなる。残高はアドレスに残る
removeBlackList(解除)また送れるようになる。今回のTHORChainはこれ
destroyBlackFunds(焼却)凍結中のアドレスの残高を消す。残高は戻らない

出典:BlockSec「USDT Blacklist 2026: Who’s On It, How Tether Decides」(2026年7月26日公開、2026年10月17日確認)。3つの機能を使えるのはTether社の管理アドレスだけ。

Tether社はどんなときに凍結する?

Tether社の利用規約(2026年2月26日更新)は、法令で必要なとき、またはTether社が「単独の裁量で賢明と判断したとき」に、保有者のUSDTを凍結できると定めています。凍結を事前に知らせる決まりも、解除を申し立てる手続きの定めもありません。

セキュリティ企業BlockSecは、Tether社の凍結を次の3つに分けて整理しています。

凍結のきっかけ 内容 個人が当たる可能性
①捜査機関などの要請警察などからの依頼。裁判所の命令がなくても応じることがある詐欺・盗難の資金が通ったアドレス
②制裁リスト米国財務省(OFAC)・EU・国連の制裁対象。発表から数時間で凍結されることが多い制裁対象の取引所・人と取引したアドレス
③Tether社自身の検知詐欺・フィッシング・盗難の資金の流れを監視して凍結。件数ではこれが最も多い詐欺に関わるアドレスと直接やり取りしたアドレス

出典:BlockSec「USDT Blacklist 2026: Who’s On It, How Tether Decides」(2026年7月26日公開、2026年10月17日確認)、Tether利用規約(2026年2月26日更新)。Tether社はアドレスごとの凍結理由を公表していません。

どれくらい凍結されている?

BlockSecの集計では、2026年7月26日時点で凍結されているUSDTは約56.9億ドル、アドレスは9,597にのぼります。2026年上半期だけで約2,463アドレス・約16.6億ドルが新たに凍結されました。

チェーン 凍結額 アドレス数
TRON約37.1億ドル6,901
イーサリアム約19.8億ドル2,696
合計約56.9億ドル9,597

出典:BlockSec「USDT Blacklist 2026: Who’s On It, How Tether Decides」(2026年7月26日時点の累計。2026年10月17日に、ページの説明文の「$5.69B・9,597アドレス」が表と同じことを確認)

凍結額の約3分の2がTRONに集中しています。TRONのUSDTは送金手数料が安く、海外取引所への送金でもよく使われています。TRON(TRC20)のUSDTを使う人ほど、凍結の仕組みを知っておく意味があります。

個人が巻き込まれやすいのは?

ふつうの個人がUSDTの凍結に巻き込まれやすいのは、詐欺や盗難で動いた資金に近いところでUSDTを受け取ったときです。Tether社の検知(③)は資金の流れを見ているため、自分が詐欺をしていなくても、受け取ったアドレスが疑われることがあります。

場面 なぜ危ない?
SNSやチャットで知り合った人と、USDTを直接売り買いする(個人間の相対取引)相手のUSDTが詐欺の被害金のことがある。受け取ったアドレスが資金の流れの中に入る
相場より安いUSDTの「両替」「買い取り」を持ちかけられる盗んだUSDTを早く手放したい人が使う手口。安さには理由がある
金融庁に登録していない業者・投資サイトから出金を受ける運営元のアドレス自体が凍結の対象になることがある
知らないアドレスから少額のUSDTが届く(いわゆる「ダスト」)届いたUSDTは動かさず放置する。動かすと、知らないアドレスとのやり取りが記録に増える

無登録の業者の見分け方は仮想通貨の詐欺・出金停止・金融庁警告の一覧にまとめています。

自分のUSDTは大丈夫?凍結されているかの確かめ方

自分のアドレスが凍結されているかは、USDTのコントラクトの「isBlackListed」にアドレスを入れて照会すれば、誰でも無料で数秒で確かめられます。結果が「true」なら凍結中、「false」なら凍結されていません。ログインもウォレットの接続も要りません。

TRON(TRC20)のUSDTの場合:Tronscan

  1. TronscanでUSDTのコントラクトのページ(TR7NHqjeKQxGTCi8q8ZY4pL8otSzgjLj6t)を開く
  2. 「Contract」タブの「Read Contract」を押す
  3. 一覧から「isBlackListed」を探して開く
  4. 入力欄に、調べたいアドレス(Tで始まるもの)を貼る
  5. 「Query」を押す。true=凍結中、false=凍結されていない

イーサリアム(ERC20)のUSDTの場合:Etherscan

  1. EtherscanでUSDTのコントラクト(0xdAC17F958D2ee523a2206206994597C13D831ec7)を開く
  2. 「Contract」→「Read Contract」を押す
  3. 「isBlackListed」に、調べたいアドレス(0xで始まるもの)を入れて「Query」を押す

コントラクトのアドレスは、必ずTronscan・Etherscanの検索で「Tether USD」の公式表示があるものを使います。名前の似た偽のトークンがあるためです。照会は読み取りだけなので、ウォレットの接続や署名を求められたら、そのページは閉じてください。

受け取る前に「相手のアドレス」も照会する

この照会は、自分のアドレスだけでなく、これからUSDTを受け取る相手のアドレスにも使えます。相手がtrueなら、そのアドレスからはそもそも送れません。「送ったのに届かない」「凍結を解除する手数料を払って」と言われたら、詐欺を疑ってください。

ただし、照会でわかるのは「今、凍結されているか」だけです。false でも、詐欺に使われていないという証明にはなりません。過去の凍結・解除の履歴まで見たいときは、BlockSecなどの民間の照会ツールもあります(2026年10月10日時点、登録不要)。

取引所に預けているUSDTは?

取引所に預けたUSDTは、取引所のアドレスにまとめて保管されています。Tether社の凍結はアドレス単位の仕組みなので、取引所の口座の中のあなたの残高だけをTether社が止めるものではありません。一方で、取引所は自社の規約にもとづき、不審な入金があった口座を自分で止めることがあります。取引所による口座の凍結は海外取引所の利用履歴で国内口座が凍結される可能性で解説しています。

EUではUSDTの取扱いが止まる?日本の利用者への影響は

EUの金融当局ESMA(欧州証券市場監督機構)は2026年10月8日、EUの暗号資産の規制「MiCA」の認可を受けた業者は、MiCAに対応していないステーブルコインのサービスを、EUの顧客に提供するのをやめるべきだとする意見書を出しました。取引の場の提供、交換、注文の執行、保管(カストディ)、送金、助言、運用など、すべてのサービスが対象です。EU各国の当局は、残っている取扱いを、意見書の公表から3か月以内(10月8日から数えて2027年1月8日まで)に解消させるよう求められています。

意見書は、銘柄の名前を挙げていません。ただ、USDTの発行元のTether社は、ESMAが公開しているMiCAの登録簿(電子マネートークンの発行者の一覧、2026年10月7日更新)に載っていません。USDTは「MiCAに対応していないステーブルコイン」の代表で、英語メディアはPayPalのPYUSDも対象に挙げています。USDCの発行元のCircle社は、この登録簿に載っています。

USDTを持っている人 ESMAの意見書による影響
EUに住み、EUの認可業者の口座でUSDTを持っている 新しく買うことはできなくなる方向です。業者側の対応期限の目安は2027年1月8日です。売る・ほかの資産に換える・自分のウォレットへ出すなどの対応が要ります。期限までのあいだも、認められうるのは「売る・換える・出金・送金・保管」だけで、時間を区切ったものとされています
日本に住み、国内の登録業者を使っている 直接の影響はありません。金融庁の「電子決済手段等取引業者登録一覧」(2026年8月27日現在、10月11日に確認)にUSDTを扱う業者は無く、国内の登録業者ではもともとUSDTを売買できません
日本に住み、自分のウォレットや海外の取引所でUSDTを持っている 直接の影響はありません。意見書が求めているのは「EUの認可業者が、EUの顧客に向けたサービスをやめること」で、日本の居住者のUSDTを止めることや、USDTそのものの価値については何も定めていません

出典:ESMA「Opinion on the provision of crypto asset services in relation to non-MiCA-compliant asset-referenced tokens and e-money tokens」(2026年10月8日)、ESMA「Interim MiCA Register」(電子マネートークンの発行者、2026年10月7日更新)、金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」(令和8年8月27日現在)。2026年10月11日確認

日本に住んでいる人への直接の影響はありません。ただし、海外の取引所やウォレットのサービスが、EU向けの対応にあわせて扱いを変えることはありえます。使っているサービスからUSDTの扱いについてお知らせが来たら、その内容と期限を確かめてください。なお、この意見書は、この記事で解説したTether社の凍結(ブラックリスト)の仕組みとは別の話です。

「EUでUSDTが禁止される」「今すぐ別のコインに換えないと無価値になる」と言って、特定の業者やコインへの乗り換えを勧める話には乗らないでください。規制の話題に便乗した勧誘は、金融庁も電子決済手段の注意点として挙げています。USDTをやめて日本円で持っておきたい人は、日本円の出金先として金融庁に登録した国内の取引所の口座が必要です。口座が無い人はOKJ(金融庁登録の国内取引所)の口座開設の手順を参考にしてください。

凍結されたらどうなる?解除はできる?

USDTが凍結されると、そのアドレスからは1枚も送れなくなり、解除されるのはごく一部です。BlockSecの集計では、2025年に凍結されたアドレスのうち解除されたのは3.6%で、解除までの日数の中央値は18.2日でした。凍結額の55.6%は焼却されています。

項目 凍結される前 凍結された後
USDTを送るできるできない
USDTを受け取るできる届いてしまう(届いた分も送れない)
残高の表示見える見える(焼却されるまで)
他のトークン(TRX・USDCなど)動かせるUSDTの凍結とは別なので、そのまま動かせる

出典:TRONの記録(凍結中に13件の入金が成立)とKhal氏のX(2026年10月9日)。THORChainの凍結中も、凍結されたVaultに13件・約1.4万ドル分の入金が届いていました。

凍結されたアドレスには、USDTを送らないでください。受け取り自体は止まらないため、送ったUSDTも一緒に動かせなくなります。

焼却されると残高は戻らない

THORChainと同じ10月9日の23時55分ごろ(日本時間)には、TRON上で以前から凍結されていた別の10アドレスの残高、合計約123万USDTが焼却されました(TRONの記録(TronGrid公開API、DestroyedBlackFunds)で確認。2026年10月17日に、10月9日23時55分39秒〜23時56分30秒の10件・合計約123.3万USDTを再確認)。焼却された残高は戻りません。BlockSecによると、Tether社は焼却した分と同じ額のUSDTを新たに発行し、裁判所などが決めた被害者のアドレスへ送ることがあります。凍結は、被害金を被害者に戻す手段にもなっています。

凍結を解除してもらうには

Tether社の利用規約には、凍結の解除を申し立てる手続きの定めがありません。BlockSecが挙げている現実的な道は次の2つです。

  1. Tether社に直接申し立てる:Tether社のサポート窓口(cs.tether.to)から連絡し、本人確認書類と、USDTを手に入れた経緯がわかる記録(取引所の購入履歴・送金のTxID・相手とのやり取り)を出す。判断はTether社の裁量で、数週間〜数か月かかる
  2. 弁護士を通して法的に争う:Tether社は2025年1月にエルサルバドルへ移転しており、海外の訴訟になる。費用と時間がかかる

Tether社には「トークンの回収」の窓口もありますが、これは間違ったアドレスにUSDTを送った人のためのもので、凍結の解除の窓口ではありません(最低1,000ドル、手数料は最大10%か1,000ドルの高いほう)。

「凍結を解除できます」は詐欺

Tether社のブラックリストを変えられるのはTether社だけです。「手数料を先に払えば凍結を解除する」「ブラックリストから外せる」と言う業者・個人は詐欺です。凍結された人を狙う二次被害の手口は仮想通貨詐欺の「返金できます」は二次被害の入口で解説しています。

今やること(チェックリスト)

USDTを持っている人が今日からできるのは、受け取り方を変えることと、置き方を分けることの2つです。どれも費用はかかりません。

  1. 知らない相手からUSDTを受け取らない:SNSの個人間取引、相場より安い「両替」、金融庁に登録していない業者からの出金は避ける。USDTは国内の登録業者で買えないので、手に入れるなら取引所の公式の売買を使う(USDTの買い方)
  2. 受け取る前に、相手のアドレスをisBlackListedで照会する:trueなら取引しない
  3. 大きな残高を1つのアドレスに置かない:今回のTHORChainのように、凍結はアドレス単位で起きる。使う分だけをTRONのUSDTで持ち、残りは別のアドレスや別の資産に分ける
  4. 入手の記録を残す:取引所の購入履歴、送金のTxID、相手とのやり取りを保存しておく。万一凍結されたとき、Tether社に出せる材料はこれだけ
  5. 凍結されたアドレスには送らない:送ったUSDTも動かせなくなる。「凍結を解除する」業者には連絡しない

手元のUSDTを日本円に戻したい、またはカードで使いたい人は、USDTは日本のどこで使える?円に換える方法で手順を説明しています。USDTでチャージできるカードの手数料と日本での対応は仮想通貨クレジットカード比較で比べています。

よくある質問

Q. 取引所に預けたUSDTも凍結される?

A. Tether社の凍結はアドレス単位なので、取引所の口座の中にあるあなたの残高だけを、Tether社が直接止める仕組みではありません。ただし、取引所が自社の規約にもとづいて口座を止めることはあります。不審な相手からの入金は、取引所の口座でも避けてください。

Q. USDCも凍結される?

A. 凍結されることがあります。USDCの発行元のCircle社は、違法な活動などに関わると判断したアドレスをブロックし、USDCを凍結できると公式に定めています。ブロックされたアドレスとUSDCをやり取りすると、自分の資金が凍結されることもあると書かれています。発行元がいるステーブルコインには、発行元が止める仕組みがあると考えておくのが安全です。

Q. 日本の登録業者で扱っているステーブルコインは?

A. 金融庁の「電子決済手段等取引業者登録一覧」(2026年8月27日現在)に載っているのは2社で、扱う銘柄は次のとおりです。USDTを扱う業者は載っていません。

登録業者 扱う電子決済手段 USDT
SBI VCトレードUSDC・RLUSD・JPYSC×
コインチェックUSDC×

出典:金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」(令和8年8月27日現在)。2026年10月10日に確認。

コインチェックの登録の詳細はコインチェック、USDC取扱いへ「電子決済手段等取引業」登録完了で解説しています。日本円建てのJPYCは、資金移動業者のJPYC株式会社が発行するもので、JPYCとは?発行・償還のやり方にまとめています。

Q. 今回、THORChainの利用者のお金は無くなった?

A. 無くなっていません。凍結されたVaultの残高は約3時間後の解除でそのまま動かせるようになり、ハッキングや流出は報告されていません。凍結中、TRONでのスワップと一部の支払いが止まり、Khal氏によると約36.3万ドル分の支払いが待ちになっていました。

Q. 自分のウォレットのUSDTが凍結される可能性は高い?

A. 取引所で買ったUSDTを自分で持っているだけなら、凍結の対象になる場面はほとんどありません。凍結の多くは、制裁対象・詐欺・盗難の資金の流れに関わるアドレスです。ただし、Tether社はアドレスごとの理由を公表せず、今回のように予告なく止めることもあります。「絶対に凍結されない」とは言えないので、大きな残高を1つのアドレスに置かないことが備えになります。

Q. 凍結を解除できるという業者に頼んでもいい?

A. 頼まないでください。ブラックリストを変えられるのはTether社だけです。先に手数料を求める業者は詐欺で、被害がさらに増えます。

まとめ

  • USDTは、発行元のTether社がアドレス単位で凍結できる。凍結されたアドレスからは送れない
  • 2026年10月9日21時09分、THORChainのTRON用Vault4つ(約145万USDT)が凍結され、10月10日0時30分に解除された。理由は公表されていない
  • 凍結は「捜査機関の要請」「制裁リスト」「Tether社の検知」で起き、解除されるのは2025年でアドレスの3.6%だけ
  • 自分のアドレスはTronscan・Etherscanの isBlackListed で無料で確かめられる
  • 知らない相手から受け取らない、相手を照会する、大きな残高を分ける、入手の記録を残す

本記事のデータは2026年10月10日12時(日本時間)時点のものです(EUの規制の節は2026年10月11日時点)。Tether社・THORChainから説明が出たら、この記事に追記します。

関連記事

出典

タイトルとURLをコピーしました