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この記事の結論
- MEXCで出た利益は、日本に住んでいれば雑所得(総合課税)として確定申告が必要。税率は所得税5〜45%+住民税10%(復興特別所得税を含め最大55.945%)
- MEXCは日本の年間取引報告書を出さないため、自分で取引履歴をダウンロードして計算する。PCの「アカウントデータのエクスポート」なら2024年10月1日以降のデータを1回最大3年分まで出せる。アプリの入出金履歴は直近540日分、先物は直近18か月のうち365日分(アプリは360日分)までなので、1年分をまとめて出すならPCが確実
- 損益計算ツールのクリプタクト(Gtaxは2026年10月5日に統合を完了)に取り込むときは、ファイルの暗号化を外し、強制決済の損失は別に登録する
- 2027年1月か2028年1月に始まる20%の申告分離課税は国内の登録業者での売却が対象で、MEXCの取引は対象外(総合課税のまま)。所得税の申告が要らない20万円以下の利益でも、住民税の申告は必要
「MEXCで利益が出たけれど、確定申告はどうすればいいのか」「取引履歴はアプリでダウンロードできるのか」「海外取引所なら税務署にバレないのでは」と迷っている人に向けて、MEXCの税金の仕組みから、取引履歴のダウンロード、損益計算、確定申告書の作り方までを順番に解説します。
税金のルールは国税庁・財務省の資料、MEXCの操作はMEXC公式ガイド(2026年9月21日公開)、損益計算ツールの仕様はクリプタクト公式ヘルプ(2026年9月25日更新)で、2026年9月30日に確認しています。年収別の税額シミュレーションは仮想通貨の利益、税金はいくら?年収別・利益額別シミュレーション、分離課税の制度の詳細は仮想通貨の分離課税はいつから?で解説しています。
税制の確認日:2026年10月5日
税金のルールは、国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(情報)」(令和7年12月版)、タックスアンサー(令和8年4月1日現在法令等)、財務省「令和8年度 税制改正の解説」で2026年10月5日に確かめ直しました。本文の「(国税庁FAQ2-2)」などの番号は、このFAQの項目の番号です。MEXCの画面と書き出しの上限は2026年9月30日に確認した内容です。確かめ方は編集方針(税金の記事の確認のしかた)に書いています。

会社員の確定申告の流れ全体(20万円以下でも必要な住民税の申告、必要書類、e-Taxの書き方)は仮想通貨の確定申告のやり方にまとめています。これからMEXCを始める人は、MEXCの口座開設・登録方法に、登録・本人確認の手順と「取引を始めた月から履歴を書き出しておく」チェックリストを載せています。MEXCは日本の登録業者ではなく、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)警告を受けています。
- MEXCの利益に税金はかかる?税率はいくら?
- MEXCの利益は20%の分離課税になる?
- MEXCで確定申告が必要なのはいくらから?
- MEXCの取引履歴はどうやって出す?【2026年9月の公式手順】
- MEXCのアプリで取引履歴をダウンロードするには?
- エアドロップ・イベント報酬・資金調達料はどのファイルに入る?
- MEXCの税金はどう計算する?USDT建ての計算例
- MEXCの先物・Earn・エアドロップの税金は?
- MEXCの損益はクリプタクトでどう計算する?取り込みの注意点
- MEXCの確定申告のやり方は?5ステップで解説
- MEXCの取引履歴が出せない・古い履歴がないときは?
- MEXCの税金はバレない?申告しないとどうなる?
- これからMEXCを使う人が最初にやっておくこと
- よくある質問
- まとめ:MEXCの確定申告は「毎年1月の履歴保存」から
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MEXCの利益に税金はかかる?税率はいくら?
MEXCの利益にも税金はかかります。日本の居住者は、海外取引所で得た利益も含めて日本で課税されるためです。国税庁のFAQは、日本に住む人は全世界で得た所得が課税対象になると説明しています(国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」1-8)。
MEXCの利益は「雑所得」の総合課税
暗号資産の取引で出た利益は、原則として雑所得(その他雑所得)に区分されます(国税庁FAQ2-2)。雑所得は給与などと合計して税率が決まる「総合課税」です。
| 課税される所得(給与+MEXCの利益など) | 所得税の税率 | 住民税 | 合計の目安 |
|---|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 10% | 約15% |
| 195万円超〜330万円以下 | 10% | 10% | 約20% |
| 330万円超〜695万円以下 | 20% | 10% | 約30% |
| 695万円超〜900万円以下 | 23% | 10% | 約33% |
| 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 10% | 約43% |
| 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 10% | 約50% |
| 4,000万円超 | 45% | 10% | 約55%(復興特別所得税込み55.945%) |
出典:国税庁 No.2260 所得税の税率。所得税には、所得税額の2.1%の復興特別所得税が加わります。
たとえば課税所得700万円の会社員がMEXCで300万円の利益を出すと、追加の税金は約110万6,590円(所得税+復興特別所得税+住民税)になります。計算の過程は年収別の税額シミュレーションの「シミュレーション②」と同じです。
取引の多い人は「300万円」の基準も確認する
国税庁FAQ2-2は2025年12月に更新され、その年の暗号資産取引の「収入金額」(売却額などの合計)が300万円を超える場合の区分が書き加えられました。帳簿書類を保存していれば原則として事業所得、保存していなければ原則として「業務に係る雑所得」になります。
ここでいう収入金額は利益ではなく売った金額の合計です。MEXCで売買を繰り返す人は、利益が小さくても300万円を超えることがあります。区分が変わると記帳や申告書の書き方が変わるため、該当しそうな人は税務署か税理士に確認してください。
損失は給与と相殺できない
雑所得の損失は、給与所得など他の所得から差し引けません(国税庁FAQ2-11)。MEXCで100万円損をしても、給与の税金は1円も戻りません。また、今の制度では損失を翌年に繰り越すこともできません(雑所得の損失は損益通算の対象外で、純損失の繰越控除の対象にもならないため。国税庁 No.2250・No.2070)。
MEXCの利益は20%の分離課税になる?
なりません。20%の申告分離課税が始まっても、MEXCなど海外取引所での売却・交換は対象外で、今と同じ総合課税のままです。
分離課税を定める改正租税特別措置法(所得税法等の一部を改正する法律、令和8年法律第12号)は2026年3月31日に成立・公布されており、改正金融商品取引法(改正金商法)の施行日が属する年の翌年1月1日以後の売却から適用されます(財務省「令和8年度 税制改正の解説」)。改正金商法は2026年7月23日に公布され(令和8年法律第64号、衆議院「議案審議経過情報」)、暗号資産の部分は公布から1年以内の政令で定める日に施行されます。このため、分離課税の開始は2027年1月か2028年1月のどちらかです(2026年10月5日時点で政令は未公表。2026年8月12日に先に施行されたのは、無登録業への罰則の引上げなど一部の規定だけです。金融庁)。
| 取引 | 2026年分 | 分離課税の開始後 |
|---|---|---|
| 国内の登録業者で、登録業者が扱う銘柄を売却 | 総合課税 | ◎ 申告分離課税20.315%・損失3年繰越 |
| MEXCでの現物の売却・交換 | 総合課税 | × 総合課税のまま |
| MEXCの先物(無期限先物など) | 総合課税 | × 総合課税のまま |
| MEXCのEarn・ステーキング報酬、イベント報酬 | 総合課税 | × 総合課税のまま |
出典:財務省「令和8年度税制改正の大綱」23〜24ページ、財務省「令和8年度 税制改正の解説」。判定の詳しい条件は分離課税の対象・対象外一覧を参照してください。
分離課税の対象は「国内の暗号資産取引業者への売却」に限られるためです。MEXCは日本の登録業者ではなく、金融庁から無登録で暗号資産交換業を行っているとして2回(2023年3月・2024年11月)警告を受け、2025年6月20日には関東財務局からも店頭デリバティブ取引の勧誘について警告を受けています。分離課税が始まった後に、国内の利益とMEXCの損失を相殺することもできません。
取引業者が税務署に報告する新しい仕組みもMEXCは対象外
同じ税制改正の大綱には、国内の暗号資産取引業者が、顧客の氏名・住所・マイナンバーと取引の内容を書いた報告書を翌年1月31日までに税務署へ出す仕組みも書かれています。対象は分離課税と同じく国内の登録業者での取引で、始まるのは分離課税の適用開始の翌年からです(財務省「令和8年度税制改正の大綱」)。MEXCの取引はこの報告の対象ではありませんが、後で説明するCARF(暗号資産の国際的な情報交換)という別の仕組みがあります。
MEXCで確定申告が必要なのはいくらから?
給与を1か所から受けて年末調整を受けている会社員は、MEXCの利益を含む給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。(国税庁 No.1900。給与の収入金額が2,000万円以下の人が対象)
- 20万円は利益(所得)で判定します。MEXCに入金した額や売った額ではありません
- 国内取引所の利益、副業の雑所得なども合計して判定します
- 自営業、専業主婦(主夫)、学生、年金受給者などは判定の基準が違います。基礎控除などの金額は税金シミュレーションの記事で整理しています
20万円以下でも住民税の申告は必要
MEXCの利益が20万円以下で所得税の確定申告をしない会社員も、住民税の申告はお住まいの市区町村に出す必要があります。住民税には所得税のような「20万円以下なら申告しなくてよい」という決まりがなく、給与以外の所得は金額にかかわらず申告するためです(横浜市「給与以外に副収入がある場合の住民税の申告は」、名古屋市「給与所得者で副収入がある場合、市民税・県民税の申告は?」)。
| あなたの状況(給与1か所の会社員) | 所得税の確定申告 | 住民税の申告 |
|---|---|---|
| MEXCなどの利益が20万円超 | 必要(税務署) | 不要(確定申告で住民税も申告したことになる) |
| 利益が20万円以下で、ほかに確定申告する理由がない | 不要 | 必要(市区町村) |
| 利益が20万円以下で、医療費控除などのために確定申告する | 必要(20万円以下の利益も含めて書く) | 不要 |
| MEXCが損失だけ | 不要(損失は申告しても繰り越せない) | MEXCの分は申告するものがない |
出典:国税庁 No.1900、横浜市・名古屋市の住民税の案内。提出の時期と方法(窓口・郵送・電子申告)は、お住まいの市区町村の案内で確認してください。
たとえばMEXCの利益が15万円なら、所得税の確定申告は不要でも、住民税(所得割10%)として約1万5,000円が増えます。住民税の申告をしないと、利益が20万円以下でも申告漏れになります。
2026年分の申告スケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 2026年12月31日 | 2026年分の取引が締まる(日本時間で判定) |
| 2027年1月〜2月上旬 | MEXCの履歴をダウンロードし、損益を計算する |
| 2027年2月16日〜3月15日 | 確定申告書を提出する(e-Taxならスマホでも可)。住民税だけの人は市区町村へ |
| 2027年3月15日 | 所得税の納付期限 |
MEXCの取引履歴はどうやって出す?【2026年9月の公式手順】
MEXCの取引履歴は、PCのWeb版ヘルプセンターにある「アカウントデータのエクスポート」でまとめてダウンロードするのが最も確実です。現物・先物・資金の入出金・法定通貨・Earn・サブアカウントのデータを、ExcelまたはPDFで書き出せます。
以下はMEXC公式ガイド「MEXCのアカウントデータエクスポート機能の使い方」(2026年9月21日公開)の内容です。なお、MEXCは2026年2月から本人確認(KYC)が必須になっており、履歴のダウンロードにもログインが必要です。
書き出せるデータと制限
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | Web版のページ下部「ヘルプセンター」→「セルフサービス」→「アカウントデータのエクスポート」 |
| データの種類 | 先物(ポジション履歴・注文履歴・取引履歴・資金フロー・先物明細・コピートレード注文履歴)、現物、資金調達履歴(入出金など)、法定通貨、Earn、サブアカウント |
| 対象期間 | 2024年10月1日以降のデータ。1回で最大3年分 |
| 回数 | 現物・先物・資金調達履歴は、それぞれ月10回まで |
| 形式 | Excel(パスワードで暗号化も可)またはPDF |
| 受け取り | 「エクスポート履歴」からダウンロード。リンクの有効期限は7日間。「生成後にメールで送信」も選べる |
出典:MEXC公式ガイド「MEXCのアカウントデータエクスポート機能の使い方」(2026年9月21日公開、2026年9月30日確認)
計算ツールや国税庁の計算書に入れるなら、形式はExcelを選びます。PDFは保存用には向きますが、数字を計算に使えません。損益計算ツールに取り込む予定なら「暗号化」にはチェックを入れないでください(クリプタクトは暗号化されたファイルに対応していません。取り込み用のファイルの出し方は後の「クリプタクトでどう計算する?」で説明します)。

アカウントデータのエクスポートの手順(PC・Web版)
- MEXCの公式サイトにログインする
- ページ下部の「ヘルプセンター」をクリックする
- 「セルフサービス」→「アカウントデータのエクスポート」をクリックする
- エクスポートの理由(「税務申告に必要」など)を選び、「次へ」をクリックする
- データの種類(現物・先物・資金調達履歴・Earnなど)を選ぶ。先物は、ポジション履歴・注文履歴・資金フローなどの対象データも選ぶ
- 期間(例:2026年1月1日〜12月31日)と形式(Excel)を選ぶ。必要なら「生成後にメールで送信」にチェックする
- 「エクスポート」をクリックし、「エクスポート履歴」からファイルをダウンロードする

ファイルが大きすぎて生成できない場合は、期間を分けて書き出します(公式ガイドのFAQより)。確定申告には、現物・先物(注文履歴・資金フロー・ポジション履歴)・資金調達履歴・Earnをそろえると、売買・資金調達料・強制決済・報酬・入出金の漏れを防げます。
期間の上限は3年?365日?540日?(数字の整理)
MEXCの取引履歴の「期間の上限」は、どの画面からダウンロードするかで違います。画面ごとの上限は次の表のとおりです。MEXC公式ガイドと、ガイドに載っているアプリ画面の注記で確認できた上限をまとめました。
| ダウンロードする場所 | さかのぼれる期間 | 1回の上限 | 回数 | 形式 |
|---|---|---|---|---|
| PC:ヘルプセンター「アカウントデータのエクスポート」 | 2024年10月1日以降 | 最大3年分 | 種類ごとに月10回 | Excel・PDF |
| PC:先物の「注文と取引履歴」「資金フロー」 | 直近18か月(昨日まで) | そのうち任意の365日分・10万件 | 月10回 | Excel・PDFなど |
| PC:先物の「ポジション履歴」 | 決済時刻で「過去180日間」か「過去365日間」を選ぶ(一括エクスポートは直近18か月のうち任意の365日分) | 10万件 | 月10回 | 画面で選ぶ |
| アプリ:先物取引注文のエクスポート | 直近18か月(昨日まで) | そのうち任意の360日分・10万件 | 月10回 | Excel・PDF |
| アプリ:資金調達履歴(入金・出金・その他) | 昨日までの直近540日 | — | 月10回 | — |
| PC・アプリ:現物明細 | 画面に表示 | — | 月ごとの上限あり(画面に表示) | Excelなど |
出典:MEXC公式ガイド「アカウントデータエクスポート機能の使い方」「先物注文履歴と資金フローのPDFエクスポート方法」「先物ポジション履歴データをエクスポートする方法」「入出金履歴をエクスポートする方法」の本文と掲載画面(いずれも2026年9月21日公開、2026年9月30日確認)。「—」は公式ガイドに記載がないもの。
なお、クリプタクトのヘルプ(2026年9月25日更新)には「取引所側の仕様により過去540日分の取引履歴しかファイルで取得できない」と書かれています。一方、MEXC公式ガイドは「アカウントデータのエクスポート」について「2024年10月1日以降のデータ・1回最大3年分」としています。どちらの上限にかかっても困らないよう、毎年1月に前年分をダウンロードして保存してください。
1年前・過去の取引履歴は見られる?
2024年10月1日以降の取引なら、1年以上前の分もPCの「アカウントデータのエクスポート」でダウンロードできます。一方、画面上で見るだけの場合は範囲が狭く、先物の「ポジション履歴」は最大90日分、現物明細の入出金は初期表示が直近30日分です(それより前は「詳細を見る」から検索)。
2024年9月以前の取引は、MEXCのどの画面からもダウンロードできません。この場合の対処は、後の「取引履歴が出せない・古い履歴がないときは?」で説明します。
先物の画面・現物明細からの書き出し
取引画面から直接書き出す方法もあります。特定の銘柄や注文の種類だけを出したいときに便利ですが、1年分をまとめて取るならアカウントデータのエクスポートのほうが簡単です。
| 方法 | 場所(PC) | 含まれる主な記録 |
|---|---|---|
| 先物の注文・約定履歴 | 「注文履歴」→「先物取引」→「注文と取引履歴」→「注文履歴のエクスポート」 | 約定した注文。強制決済は含まれない(クリプタクトの確認) |
| 先物の資金フロー | 同じ画面の「資金フロー」タブ →「資金フローのエクスポート」 | 資金調達料など、先物口座のお金の出入り |
| 先物のポジション履歴 | 「注文履歴」→「先物取引」→「ポジション履歴」→「ポジション履歴のエクスポート」(Webのみ) | ポジションごとの実現損益。強制決済も含まれる |
| 現物明細 | 「ウォレット」→「現物」→「現物明細」→「エクスポート」 | 現物の売買と手数料、入出金、振替、イベント/セービング、少額資産のMX変換 |
出典:MEXC公式ガイド(上記4本と「現物明細の使い方」)、クリプタクト「MEXC Globalの取引履歴ファイルダウンロード方法」(2026年9月25日更新)。いずれも2026年9月30日確認。

ファイルは毎年1月に保存しておく
書き出せるのは2024年10月1日以降のデータで、期間の上限や仕様は今後も変わる可能性があります。MEXCのアカウントが使えなくなると、履歴を取り出せなくなります。毎年1月(できれば四半期ごと)に前年分を書き出し、パソコンとクラウドの両方に保存しておきましょう。税務署の問い合わせや修正申告にも、この保存ファイルが必要です。
MEXCのアプリで取引履歴をダウンロードするには?
MEXCのアプリでも、入出金・現物明細・先物の注文履歴はダウンロードできます。ただし期間と対象に制限があるため、確定申告用の1年分はPCの「アカウントデータのエクスポート」で出すのが確実です。アプリの手順を、MEXC公式ガイドの画面で説明します。
| データ | アプリでの出し方 | 確定申告で使うときの注意 |
|---|---|---|
| 入出金(資金調達履歴) | ○ 人型アイコン→取引履歴→入金/出金→資金調達履歴→エクスポート | 直近540日まで |
| 現物明細(売買・手数料・イベント報酬など) | ○ 資産→現物取引→明細アイコン→エクスポート→メールで送る | 月ごとの回数制限あり |
| 先物の注文履歴 | △ 人型アイコン→取引履歴→先物取引注文→注文と取引履歴→エクスポート | 画面のタイプは「指値注文」のみ。直近18か月のうち360日分 |
| 先物のポジション履歴 | × アプリ非対応(Webのみ) | 強制決済の記録はWebで出す |
| アカウントデータのエクスポート | 公式ガイドはWeb版(ヘルプセンター)の手順を案内 | スマホならブラウザでWeb版にログインする |
出典:MEXC公式ガイド「入出金履歴をエクスポートする方法」「先物注文履歴と資金フローのPDFエクスポート方法」「現物明細の使い方」「先物ポジション履歴データをエクスポートする方法」(2026年9月21日公開、2026年9月30日確認)
アプリの手順1:人型アイコン→「取引履歴」を開く
MEXCアプリにログインし、左上の人型アイコンをタップして「取引履歴」を開きます。「現物取引注文」「先物取引注文」「入金/出金」「ギフト」「イベント報酬」のメニューが並びます。

アプリの手順2:入出金は「資金調達履歴」タブからエクスポート
「入金/出金」を開くと「現物履歴」の画面になります。上の「資金調達履歴」タブを選び、右上のエクスポート(上向き矢印)アイコンをタップします。

「+新規エクスポート」をタップし、期間と履歴のタイプ(入金・出金・その他)を選んで「生成」をタップします。入金・出金・その他はタイプごとに別のファイルになるので、3回に分けて出します。画面の注記どおり、昨日までの直近540日が対象で、月10回までです。

アプリの手順3:現物明細は「メールで送る」で受け取る
下の「資産」→「現物取引」を開き、右上の明細アイコンをタップすると「現物履歴」の画面になります。右上のエクスポートアイコンから「+新規エクスポート」で生成し、一覧の「メールで送る」をタップすると、登録しているメールアドレスにファイルが届きます。今月の残り回数も同じ画面に出ます。

アプリの手順4:先物は「指値注文」だけ。成行注文はPCで出す
「取引履歴」→「先物取引注文」→「注文と取引履歴」を開き、右上のエクスポートアイコン→「+新規エクスポート」で期間・取引ペア・方向・形式(EXCELかPDF)を選んで「生成」をタップします。
アプリの先物エクスポートで選べるタイプは「指値注文」だけで、MEXC公式ガイドも「現在、指値注文のみエクスポートに対応」としています。成行注文で取引した人がアプリのファイルだけで計算すると、取引が抜けます。先物はPCの「アカウントデータのエクスポート」か、PCの先物画面から出してください。

エアドロップ・イベント報酬・資金調達料はどのファイルに入る?
MEXCのイベント報酬や、キャンペーン・エアドロップで受け取ったトークンは、分類の名前から現物明細の「イベント/セービング」に記録されると考えられます(公式ガイドに内訳の記載はありません)。先物の資金調達料は、先物の「資金フロー」に記録されます。取引の種類ごとに、確定申告で使うファイルをまとめました。
| 取引・受け取り | 記録されるファイル(PC) | アプリで見る場所 |
|---|---|---|
| 現物の売買・手数料 | 現物明細「現物取引」、アカウントデータのエクスポート「現物」 | 資産→現物取引→明細 |
| イベント報酬・キャンペーン報酬・エアドロップ | 現物明細「イベント/セービング」(推定。なければ「その他」) | 取引履歴→イベント報酬 |
| Earn(セービング・ステーキング)の報酬 | 現物明細「イベント/セービング」(推定)、アカウントデータのエクスポート「Earn」 | 資産→現物取引→明細 |
| 少額資産のMX変換 | 現物明細「少額資産のMX変換」 | 資産→現物取引→明細 |
| 入金・出金・送金手数料 | 現物明細「入金/出金/送金」、アカウントデータのエクスポート「資金調達履歴」 | 取引履歴→入金/出金 |
| 先物の約定・手数料 | 先物「注文履歴」「取引履歴」 | 取引履歴→先物取引注文 |
| 先物の資金調達料 | 先物「資金フロー」 | (アプリのエクスポートは公式ガイドに記載なし) |
| 先物の強制決済 | 先物「ポジション履歴」 | ×(Webのみ) |
出典:MEXC公式ガイド「現物明細の使い方」(現物明細の分類:現物取引/入金/出金/送金/資産の振替/イベント/セービング/少額資産のMX変換/その他)、「アカウントデータエクスポート機能の使い方」、「入出金履歴をエクスポートする方法」の掲載画面(アプリの取引履歴メニュー)、クリプタクトのヘルプ。いずれも2026年9月30日確認。
アカウントデータのエクスポートには「イベント報酬」という独立した種類がなく、MEXCは公式ガイドのFAQで「その他のデータタイプのエクスポートには対応していない」としています。イベント報酬やエアドロップを受け取った年は、PCの現物明細で「イベント/セービング」の記録を確認してエクスポートし、受け取った日時・銘柄・数量を残してください。見当たらなければ「その他」も確認します。受け取った時の時価(円)は、その日時の価格から自分で計算します。
※アプリの入出金エクスポートにある「その他」に何が入るかは、MEXC公式ガイドに書かれていません。「先物ボーナス」の記録先も公式ガイドでは確認できませんでした。気になる場合はMEXCのサポートに確認してください。
MEXCの税金はどう計算する?USDT建ての計算例
MEXCの利益は「売った時の日本円の価値」から「その分を買った時の日本円の価値(取得価額)」と手数料を引いて計算します。USDTで売買していても、取引のたびに日本円に換算します。
税金がかかるタイミングは4つ
| MEXCでの行動 | 税金の計算 | 国税庁の根拠 |
|---|---|---|
| BTCをUSDTや日本円に売る | ◎ 利益(損失)が確定 | FAQ1-1 |
| BTCでETHなど別の銘柄を買う(交換) | ◎ 手放したBTCの利益が確定 | FAQ1-3 |
| 暗号資産で買い物・カード決済 | ◎ 支払った暗号資産の利益が確定 | FAQ1-2 |
| Earn・ステーキングの報酬を受け取る | ◎ 受け取った時の時価が所得 | FAQ1-7 |
| 国内取引所からMEXCに送金するだけ | × 税金はかからない(売っていない) | FAQ1-1(売却した時に所得が生じる) |
| USDTで買ったBTCを持っているだけ | × 値上がりしても売るまで税金はかからない | FAQ2-1(収入の時期は売却等の引渡しの日) |
日本円に戻していなくても、BTCをUSDTや他の銘柄に替えた時点で利益が確定します。「USDTのまま置いておけば税金はかからない」は誤りです。
取得価額の計算は「総平均法」か「移動平均法」
同じ銘柄を何回かに分けて買った場合、1枚あたりの取得価額は総平均法か移動平均法で計算します。届出をしていなければ総平均法です(国税庁FAQ2-5)。
| 方法 | 計算のしかた | 向いている人 | 手続き |
|---|---|---|---|
| 総平均法 | 1年間に買った総額(前年からの繰越分を含む)÷ 総数量で、1年に1回だけ平均単価を出す | 取引が多い人、計算を簡単にしたい人 | 届出不要(何もしなければこちら) |
| 移動平均法 | 買うたびに「持っている分の簿価÷数量」で平均単価を更新する | 年の途中の損益を正確に把握したい人 | 初めて取得した年分の申告期限までに「評価方法の届出書」を提出 |
出典:国税庁FAQ2-4・2-5・2-6。方法を変えるには、変える年の3月15日までに変更承認申請書を出す必要があり、原則3年は変更できません。
計算例:USDTでBTCを売買した会社員(2026年分)
MEXCで次の取引をしたとします(手数料は省略、1USDTの円換算は取引時点の値の例)。
| 日付 | 取引 | USDT | 1USDTの円換算 | 日本円の価値 |
|---|---|---|---|---|
| 2月10日 | 0.2BTCを買う | 16,000 USDT | 150円 | 2,400,000円 |
| 6月15日 | 0.1BTCを買う | 9,000 USDT | 145円 | 1,305,000円 |
| 11月20日 | 0.15BTCを売る | 15,000 USDT | 152円 | 2,280,000円 |
| 12月10日 | 0.05BTCを買う | 6,000 USDT | 150円 | 900,000円 |

総平均法の場合
- 1年間に買った総額:2,400,000+1,305,000+900,000=4,605,000円(0.35BTC)
- 平均単価:4,605,000円÷0.35BTC=約13,157,143円
- 年末に残る0.2BTCの評価額:約2,631,429円 → 売った分の原価:4,605,000−2,631,429=1,973,571円
- 利益:2,280,000−1,973,571=306,429円
移動平均法の場合
- 6月15日時点の平均単価:(2,400,000+1,305,000)÷0.3BTC=12,350,000円
- 11月20日に売った0.15BTCの原価:12,350,000×0.15=1,852,500円
- 利益:2,280,000−1,852,500=427,500円
同じ取引でも、計算方法で利益が約12万円変わります。この例では売った後の12月に高い値段で買い増したため、総平均法のほうが利益が小さくなりました。値動きの順番しだいで逆にもなるので、税金が安くなるほうを毎年選ぶことはできず、決めた方法を続けて使います。
課税所得500万円(所得税20%)の会社員なら、総平均法の306,429円に対する税金は所得税61,285円+復興特別所得税1,286円+住民税30,642円で約9万3,000円です。20万円を超えているので確定申告が必要です。
※USDT自体も円に対して値動きするため、厳密にはUSDTの取得価額との差額も問題になります。取引が多い人は、下の計算ツールや税理士への相談を検討してください。
手数料は取得価額か必要経費に入れる
- 買う時の手数料:取得価額に足す(国税庁FAQ1-5)
- 売る時の手数料:必要経費になる(国税庁FAQ2-3)
- MEXCで手数料をMXトークンや受け取る銘柄で払っている場合は、支払った時点の円換算額で記録する
MEXCの先物・Earn・エアドロップの税金は?
MEXCの先物・Earn・キャンペーン報酬も、すべて雑所得として現物の損益と合計して申告します。種類ごとの扱いは次のとおりです。
| MEXCのサービス | 所得になるタイミング | 金額 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 先物(USDT-M無期限先物など) | ポジションを決済した時 | 決済損益−手数料±資金調達料 | 国税庁FAQ2-12(暗号資産の証拠金取引は総合課税) |
| Earn(セービング・ステーキング) | 報酬を受け取った時 | 受け取った時の時価 | 国税庁FAQ1-7 |
| 取引所のキャンペーン・イベントで無償で受け取った暗号資産 | 受け取った時 | 受け取った時の時価 | 国税庁FAQ2-9(国内業者の年間取引報告書で、無償の交付は時価で記載される) |
| 受け取った報酬を後で売った時 | 売った時 | 売値−受け取った時の時価 | 国税庁FAQ1-5(取得価額は取得時の時価) |
先物の損失と現物の利益は相殺できる
MEXCの先物も現物も、同じ雑所得(その他雑所得)として1年分をまとめて計算します。先物で30万円の損失、現物で50万円の利益なら、雑所得は20万円です。ただし、雑所得全体で損失になっても、給与とは相殺できません。
一方、FX(外国為替証拠金取引)は申告分離課税なので、MEXCの先物の損益とは相殺できません(国税庁FAQ2-12)。レバレッジ取引のリスクは仮想通貨のレバレッジ取引は何倍まで安全か?で解説しています。
資金調達料はどう記帳する?数字つきの例
MEXCの資金調達料(ファンディングレート)は、受け取った分を収入、支払った分を必要経費として、発生した時点の円換算額で先物の損益に含めて計算する方法が考えられます。国税庁のFAQには資金調達料そのものの記載はありませんが、暗号資産の証拠金取引の所得は雑所得(FAQ2-12)で、資金調達料は先物のポジションを持つことで発生するお金の出入りだからです。扱いに迷う場合は、税務署で確認してください。
MEXCの無期限先物では、資金調達料は原則8時間ごと(協定世界時0時・8時・16時=日本時間9時・17時・翌1時)に、その時点でポジションを持っている人の間でやり取りされます。計算式は「ポジションの名目価値×資金調達率」で、資金調達率がプラスならロングが支払い、ショートが受け取ります(MEXC公式ガイド「MEXC先物の資金調達率」。銘柄によって決済の間隔が違う場合があります)。
たとえば1USDT=150円のときに、次のような資金調達料が発生したとします。
| 日時(日本時間) | ポジション | 名目価値×資金調達率 | USDT | 円換算(150円) | 記帳 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3月2日 9:00 | BTCUSDT ロング | 20,000 USDT×+0.01% | −2 USDT | −300円 | 必要経費 |
| 3月2日 17:00 | BTCUSDT ロング | 20,000 USDT×+0.01% | −2 USDT | −300円 | 必要経費 |
| 3月5日 1:00 | ETHUSDT ショート | 10,000 USDT×+0.01% | +1 USDT | +150円 | 収入 |
この3回を合計すると、先物の損益は−450円(支払い600円−受け取り150円)です。1年間でロングを多く持っていて、支払いの合計が180 USDT、受け取りの合計が60 USDTなら、1USDT=150円として差し引き1万8,000円の必要経費になり、決済損益からこの分が差し引かれます。
- 1回ごとの金額は小さくても、8時間ごとに発生するので1年で数百〜数千件になる。先物の「資金フロー」ファイルを必ずダウンロードする
- 受け取ったUSDTは、受け取った時の円換算額(例:1 USDT=150円)がそのUSDTの取得価額になる
- 損益計算ツールでは、資金調達料の件数がそのまま取引件数に数えられることがあり、料金プランの件数上限に影響する
強制決済(ロスカット)の損失も忘れずに入れる
先物が強制決済された場合、その損失も雑所得の計算に入ります。MEXCの先物「注文と取引履歴」のファイルには、強制決済の記録が載っていません(クリプタクトのヘルプ、2026年9月25日更新)。強制決済の損失は「ポジション履歴」で確認し、計算ツールには別に登録します。
エアドロップは受け取り方で判断が分かれる
国税庁のFAQには「エアドロップ」という名前の項目はありません。MEXCのイベント報酬のように、取引所から無償で受け取り、その時点で取引価格がある暗号資産は、上の表のとおり受け取った時の時価で考えるのが国税庁FAQに沿った扱いです。
一方、受け取った時点で取引価格がないトークンは、国税庁FAQ1-6(分岐で取得した暗号資産は取得価額0円、売った時に所得)の考え方が参考になりますが、個別の判断になります。金額が大きい場合は、申告前に税務署か税理士に確認してください。

MEXCの損益はクリプタクトでどう計算する?取り込みの注意点
MEXCの損益は、ダウンロードしたExcelファイルを損益計算ツールのクリプタクトに取り込んで計算するのが手間の少ない方法です。もう1つの有名なツールだったGtaxは、2026年10月5日にクリプタクトへの統合を完了しました(クリプタクト「Gtaxの統合完了のお知らせ」)。Gtaxの利用者は手続きをしなくても、損益結果・取引データ・ログイン情報・利用中のプランを引き継いだままクリプタクトを使えます。これから始める人は、最初からクリプタクトを使えば移行の手間がありません。
MEXC Globalは、クリプタクトのファイル取り込みとAPI連携の両方に対応しています(クリプタクト公式ヘルプ「API連携で対応している取引所」、2026年10月11日確認)。取り込んで件数と損益を確かめるなら、【CRYPTACT(クリプタクト)】
の無料プランから試せます【PR】。無料プランは取引が50件を超えると損益の計算結果が表示されないため、件数が多い人は有料プラン(年6,600円〜、税込)が必要です(クリプタクト公式「料金プラン」、2026年10月11日確認)。
計算の道具は3種類
| 道具 | 費用 | 向いている人 | MEXCでの注意点 |
|---|---|---|---|
| 国税庁「暗号資産の計算書」(Excel) | 無料 | 取引が年数十件程度の人 | USDT建ての取引は1件ずつ円換算して入力する |
| クリプタクト(ファイル取り込み) | 無料〜有料(件数で決まる) | 取引が多い人、先物やEarnもある人 | 暗号化ファイル非対応、強制決済は別登録、手数料の通貨を確認 |
| クリプタクト(API連携) | 同上 | ファイルを毎回出すのが面倒な人 | APIキーは「読み取り専用」で作る。ファイルと重複しないよう注意 |
国税庁の計算書は国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について」で「総平均法用」「移動平均法用」の2種類をダウンロードできます。MEXC GlobalはクリプタクトのAPI連携対応取引所(40社、2026年9月25日更新)にも入っています。

クリプタクトに取り込む手順
- MEXCのPC版で、クリプタクトが案内している画面からファイルをExcel形式・暗号化なしでダウンロードする。現物は「注文履歴」→「現物取引」→「取引履歴」→「エクスポート」、先物は「注文と取引履歴」→「注文履歴のエクスポート」、出金は「ウォレット」→「資金調達履歴」
- クリプタクトにログインし、取引履歴のアップロード画面で取引所の一覧から「MEXC Global」を選ぶ
- ファイルの種類に合ったアップロードボックスに、取引日時の古い順にアップロードする
- 強制決済の損失など、ファイルに載っていない取引を「カスタムファイル」に書いてアップロードする
- 国内取引所・ウォレットの履歴も取り込み、年末の保有数量がMEXCの資産画面と一致するか照合する
アカウントデータのエクスポートで出したファイルが取り込めるかは、クリプタクトのヘルプに記載がありません。取り込めなければ上の画面から出し直してください。
出典:クリプタクト「MEXC Globalの取引履歴ファイルダウンロード方法」(2026年9月25日更新、2026年9月30日確認)
つまずきやすい5つの注意点
| つまずき | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「原因不明の理由によりこのファイルを処理することができませんでした」と出る | MEXCで「ファイルを暗号化する」にチェックを入れて出した | チェックを外してもう一度エクスポートする |
| 先物の損益がMEXCの画面より良く見える | 「注文と取引履歴」のファイルに強制決済が載っていない | 強制決済の損失をカスタムファイル(デリバティブ取引の損益)で登録する |
| 手数料の通貨が違う | 現物ファイルに手数料の通貨名がない。先物ファイルはMXで払ってもUSDTと書かれる場合がある | 取り込み後に手数料の通貨を確認し、画面で直す |
| 2024年9月以前の取引が出てこない | MEXCのファイルでは出せない期間 | 自分の記録からカスタムファイルに書く |
| 保有数量が合わない | イベント報酬・少額資産のMX変換・送金手数料の取り込み漏れ | 現物明細の「イベント/セービング」「少額資産のMX変換」「その他」を確認して追加する |
出典:クリプタクトのヘルプ(上記)、MEXC公式ガイド「現物明細の使い方」。いずれも2026年9月30日確認。
API連携を使う場合は、APIキーに出金の権限を付けないでください。MEXCでは2026年9月に、残っていたAPIキーを悪用された不正送金が報告されています(MEXCで約34万ドルが不正送金、原因は「残っていたAPIキー」)。使わなくなったAPIキーは削除しておきましょう。
クリプタクトの料金は?件数で選ぶ
| プラン | 年額(税込) | 損益計算できる取引件数 |
|---|---|---|
| Free | 0円 | 50件まで表示(取り込みは10万件まで) |
| Basic | 6,600円 | 300件 |
| Prime | 22,000円 | 2,000件 |
| Pro | 38,500円 | 1万件 |
| Pro+/Pro Unlimited | 55,000円/77,000円 | 5万件/無制限 |
出典:クリプタクト公式「料金プラン」(2026年9月30日確認)。先物の資金調達料で件数が増える人は、無料プランで取り込んで件数を確認してからプランを選ぶと無駄がありません。
MEXCの確定申告のやり方は?5ステップで解説
MEXCの確定申告は「履歴をダウンロードする→円で損益を出す→作成コーナーで雑所得として入力→提出・納税→書類を保存」の5ステップです。
- 1年分(1月1日〜12月31日)の履歴を集める:MEXCはアカウントデータのエクスポートで現物・先物・資金調達履歴・Earnを書き出し、現物明細の「イベント/セービング」も出す。国内取引所の年間取引報告書(コインチェックの現物のように報告書が出ない取引所は取引履歴のCSV)、ウォレットの記録もそろえる
- 損益を計算する:国税庁の計算書か損益計算サービスで、銘柄ごとの利益、先物の損益(資金調達料・強制決済を含む)、報酬の時価を出す
- 確定申告書を作る:確定申告書等作成コーナーで「雑所得(その他)」を選び、種目に「暗号資産」、収入金額(売却額・報酬の時価など)と必要経費(取得価額・手数料など)を入力する
- 提出・納税する:e-Taxならマイナンバーカードとスマホで提出できる。期限は2027年3月15日(2026年分)
- 書類を保存する:MEXCのダウンロードファイル、計算書、円換算に使ったレートの記録を保存する

入力で迷いやすい3つのポイント
- 収入金額は「利益」ではない:作成コーナーの収入金額には売却額などの合計、必要経費には原価と手数料を入れる。国税庁の計算書の「収入金額計」「必要経費計」をそのまま使える
- 国内とMEXCは合算する:同じ銘柄を国内とMEXCの両方で持っている場合、総平均法の平均単価は取引所ごとではなく銘柄ごとに出す(国税庁FAQ2-4は「暗号資産の種類ごと」に計算するとしている)
- 日付は日本時間で区切る:ダウンロードしたファイルの日時がどのタイムゾーンで記録されているか確認し、12月31日深夜の取引がどちらの年になるかを日本時間で判定する
MEXCの取引履歴が出せない・古い履歴がないときは?
2024年9月以前の履歴が出せない、ファイルが生成できない、といった場合でも、別の記録から取得価額を確認する方法があります。原因ごとに、次の順で確認してください。
| 困っていること | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ファイルが生成されない | データ量が大きすぎる | 期間を半年・四半期に分けて書き出す(公式ガイドのFAQ) |
| 今月はもう書き出せない | 種類ごとに月10回の上限 | 翌月まで待つ。1回で1年分をまとめて選ぶ |
| ダウンロードリンクが開けない | 7日間の有効期限切れ | もう一度エクスポートする |
| アプリで1年以上前の入出金が出ない | アプリの入出金は直近540日まで | PCの「アカウントデータのエクスポート」で出す |
| アプリの先物ファイルに成行注文がない | アプリの先物エクスポートは指値注文のみ | PCで先物の履歴を出す |
| 2024年9月以前の取引が出ない | 対応は2024年10月1日以降のデータのみ | 下の「古い履歴がない場合」へ |
| アプリでアカウントデータのエクスポートが見つからない | 公式ガイドはWeb版ヘルプセンターの手順を案内している | パソコンかスマホのブラウザでWeb版にログインする |
古い履歴がない場合の3つの方法
- 自分の記録を探す:以前にダウンロードしたファイル、スクリーンショット、メールで届いた取引通知を集める
- 送金元の記録から逆算する:国内取引所からMEXCへ送った暗号資産は、国内取引所の履歴に送金日と数量が残っている。国内取引所で買った時の価格が取得価額の手がかりになる。銀行口座の入出金も使える(国税庁FAQ2-7)
- 売却価額の5%を取得価額にする:どうしても分からない場合、売却価額の5%を取得価額とすることが認められている(国税庁FAQ2-7)。500万円で売った場合は取得価額25万円とみなされ、利益は475万円になるため、実際の取得価額が分かるならそちらを使う
それでも分からない場合は、MEXCのサポートに問い合わせるか、税務署の相談窓口で「どの記録で計算すればよいか」を相談してください。申告後に正しい金額が分かったら、修正申告か更正の請求で直せます(国税庁FAQ2-7)。
MEXCの税金はバレない?申告しないとどうなる?
「海外取引所だから税務署にバレない」という考えは通用しなくなっています。国内取引所の記録、各国の税務当局どうしの情報交換(CARF)など、MEXCの取引が把握されうる仕組みがあるためです。会社員の場合に、会社へ届く住民税の通知から知られるかどうかは、会社員の仮想通貨の税金(会社に知られるのはなぜ?)で解説しています。
1. 国内取引所の記録にMEXCへの送金が残る
MEXCに入金するには、多くの人が国内取引所で買った暗号資産を送金します。国内の多くの業者が発行する年間取引報告書には、売却以外で口座から払い出した「移出数量」を書く欄があります(国税庁FAQ2-9)。国内取引所から海外への送金の流れは、国内側の記録に残ります。
2. KSK2の稼働で何が変わった?
国税庁は2026年9月24日に、国税の基幹システムを新しいシステム(KSK2)に更改しました(国税庁「国税システムの更改について」)。ただし、国税庁の公表資料には「AIで暗号資産の取引を分析する」といった記載はありません。国税庁がCoinPostの取材(2026年10月9日掲載)に答えたKSK2の変化は、税目ごとに分かれていたデータベースを統合し、同じ納税者の情報を税目をまたいで一元管理・検索できるようにした点です。KSK2で何が変わり、何が確認できないのかは仮想通貨の税務調査は少額でも来る?KSK2で何が変わったかで詳しく解説しています。
3. CARF(暗号資産の国際的な情報交換)でMEXCの取引はいつ届く?
各国の税務当局が暗号資産の取引情報を自動で交換する「暗号資産等報告枠組み(CARF)」が始まっています。日本では2026年1月1日から国内制度が始まり、2027年に初めての情報交換を行います(国税庁CARFコーナー)。
日本に住む人が海外の取引所でした取引の情報が日本に届く時期は、その取引所がある国・地域がいつ交換を始めるかで決まります。OECDの約束リスト(2026年9月14日更新)は次のとおりです。
| 初回の情報交換 | 主な国・地域 | 対象になる取引の年(見込み) |
|---|---|---|
| 2027年まで(46) | 日本、EU各国、英国、ケイマン諸島、韓国 など | 2026年分から |
| 2028年まで(27) | セーシェル、英領バージン諸島、パナマ、シンガポール、香港、アラブ首長国連邦、スイス、オーストラリア、カナダ など | 2027年分から |
| 2029年まで(4) | 米国、アルゼンチン、アゼルバイジャン、メキシコ | 2028年分から |
出典:OECD「Jurisdictions committed to implement the CARF」(2026年9月14日更新)、国税庁CARFコーナー。「対象になる取引の年」は、日本の制度(2026年1月からの取引を2027年に報告)と同じく初回交換の前年の取引から報告される場合の見込み。
MEXCについては、セーシェル金融サービス庁が2026年5月26日、同国で登記された「MX Global Ltd」がMEXCを運営していると特定し、同国の暗号資産事業者法の認可を受けずに営業しているとして執行措置に入ると公表しました(セーシェル金融サービス庁)。セーシェルは2028年に初回の情報交換を行う予定です。ただし、セーシェルのCARFでMEXCの取引が実際に報告されるかどうかは、現時点では確定していません。情報が届くかどうかにかかわらず、利益が出た人には申告の義務があります。
4. 申告しなかった場合のペナルティ
| ケース | 無申告加算税 |
|---|---|
| 税務署の調査の通知前に、自分で期限後申告した | 納める税金の5% |
| 調査の後に申告した(50万円までの部分) | 15% |
| 同(50万円超300万円までの部分) | 20% |
| 同(300万円超の部分) | 30% |
出典:国税庁 No.2024 確定申告を忘れたとき(2024年1月1日以後に法定申告期限が来るもの)。このほか、納付が遅れた日数に応じて延滞税がかかります。
申告を忘れていた年がある場合は、税務署から連絡が来る前に自分で期限後申告するほうが、加算税は小さく済みます。過去の年分は、MEXCの履歴がダウンロードできるうちに計算しておきましょう。海外取引所の利用と国内口座の関係は海外取引所の利用履歴で国内口座凍結の可能性?も参考にしてください。
これからMEXCを使う人が最初にやっておくこと
MEXCを使い始める人は、口座開設の時点で税金の準備もしておくと、確定申告で困りません。
- 国内取引所で買ってMEXCへ送る場合は、国内取引所の購入履歴と送金履歴を保存する
- 毎年1月に、PCの「アカウントデータのエクスポート」で前年分をExcel(暗号化なし)で書き出す
- 先物をする人は、資金フローとポジション履歴も毎年保存する
- 計算方法(総平均法か移動平均法か)を最初に決める。移動平均法にするなら届出を出す
これからMEXCを使う人へ
MEXCは2026年2月から本人確認(KYC)が必須です(MEXCの本人確認のやり方)。日本の金融庁に登録された業者ではなく、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月20日)警告を受けている点を理解したうえで利用してください。登録手順はMEXCの口座開設・登録方法を画像付きで解説で説明しています。
当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。
取引所ごとの手数料や本人確認の違いは海外仮想通貨取引所おすすめランキングで比較しています。
よくある質問
Q1. 国内取引所からMEXCに送金しただけで税金はかかりますか?
かかりません。自分の口座間で暗号資産を送っただけでは売却にならないためです。ただし送金手数料として支払った暗号資産の扱いや、送金前に買った時の取得価額の記録は、後の計算で必要になるので保存してください。
Q2. MEXCで損失が出た年も確定申告は必要ですか?
他に申告が必要な所得がなければ、MEXCの損失だけで申告する必要はありません。今の総合課税では暗号資産の損失を翌年に繰り越せないため、申告しても損失は持ち越せません(国税庁FAQ2-11、No.2250・No.2070)。ただし国内取引所など他の暗号資産で利益がある場合は、同じ雑所得として合算して申告します。
Q3. 利益が20万円以下なら何もしなくていいですか?
会社員で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告はお住まいの市区町村に必要です(横浜市・名古屋市の案内)。また、医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下の利益も含めて申告します(国税庁 No.1900)。
Q4. USDTのまま持っていれば税金はかかりませんか?
かかります。BTCなどをUSDTに替えた時点で、手放した暗号資産の利益が確定します(国税庁FAQ1-3の暗号資産同士の交換と同じ考え方)。日本円に出金したかどうかは関係ありません。
Q5. MEXCで2024年10月より前の取引履歴は出せますか?
出せません。MEXC公式ガイド(2026年9月21日公開)では、アカウントデータのエクスポートは2024年10月1日以降のデータに対応しています。それ以前の取引は、自分で保存したファイルや送金元の記録から確認し、どうしても分からない場合は売却価額の5%を取得価額にできます(国税庁FAQ2-7)。
Q6. MEXCの取引履歴はアプリだけでダウンロードできますか?
入出金・現物明細・先物の指値注文はアプリでもダウンロードできますが、アプリの入出金は直近540日まで、先物は指値注文だけで、強制決済が載るポジション履歴は出せません。確定申告用には、スマホのブラウザでもよいのでWeb版の「アカウントデータのエクスポート」を使ってください。
Q7. 分離課税が始まったら、MEXCの利益も20%になりますか?
なりません。分離課税の対象は国内の暗号資産取引業者への売却で、MEXCなど海外取引所の売却・交換・先物は総合課税のままです(財務省「令和8年度 税制改正の解説」)。分離課税の開始は、改正金商法の施行日しだいで2027年1月か2028年1月です。
Q8. MEXCのファイルをクリプタクトに入れるとエラーになります
MEXCでエクスポートするときに「ファイルを暗号化する」にチェックを入れていると、クリプタクトは処理できません。チェックを外してもう一度ダウンロードしてください。また、ファイルは取引日時の古い順にアップロードします(クリプタクトのヘルプ)。
Q9. Gtaxを使っていましたが、今後はどうなりますか?
Gtaxは2026年10月5日にクリプタクトへの統合を完了しました。移行の手続きは不要で、損益結果・取引データ・ログイン情報・利用中のプランはそのまま引き継がれます(クリプタクト「Gtaxの統合完了のお知らせ」、2026年10月5日)。これまでのGtaxのログイン情報でクリプタクトにログインし、MEXCの取引が取り込まれているかを確かめてください。
Q10. 確定申告を税理士に頼むことはできますか?
できます。依頼する前に、MEXCからダウンロードしたExcelファイル(現物・先物・資金調達履歴・Earn、現物明細のイベント/セービング)と国内取引所の年間取引報告書(報告書が出ない取引所は取引履歴のCSV)をそろえておくと、費用や時間を抑えやすくなります。海外取引所の取引に対応しているかは、依頼前に確認してください。依頼する前に一般的な扱いだけ確かめたい人は、国税庁の電話相談センターや税理士会の無料相談も使えます(記事末尾の「迷ったときの無料の相談先」)。
まとめ:MEXCの確定申告は「毎年1月の履歴保存」から
- MEXCの利益は雑所得(総合課税)。会社員は給与以外の所得が20万円を超えたら確定申告が必要。20万円以下でも住民税の申告は必要
- 2027年1月か2028年1月に始まる20%の分離課税は、MEXCの取引には適用されない
- 履歴はPCのヘルプセンター「アカウントデータのエクスポート」で、2024年10月1日以降のデータを1回最大3年分、Excelでダウンロードする。アプリは入出金が540日まで、先物は指値注文だけ
- イベント報酬・エアドロップは現物明細の「イベント/セービング」(なければ「その他」)、資金調達料は先物の「資金フロー」、強制決済は「ポジション履歴」で確認する
- USDTで売買しても、取引のたびに日本円に換算して計算する。届出がなければ総平均法
- クリプタクト(Gtaxは10月5日に統合を完了)に取り込むときは、暗号化を外し、古い順にアップロードし、強制決済は別に登録する
- 「海外だからバレない」は通用しない。MEXCの運営会社があるセーシェルは2028年にCARFの初回交換を予定。申告漏れに気づいたら、調査の前に自分で期限後申告する
本記事のデータは2026年9月30日時点のものです。MEXCの画面やダウンロードの条件は変わることがあり、分離課税の施行日を定める政令が出たら追記します。税制の部分(分離課税の状況・税率)は2026年10月5日に国税庁・財務省・金融庁の資料で確かめ直しました。Gtaxの統合の完了は2026年10月9日にクリプタクトのお知らせで確認しました。税額は個人の状況で変わります。
迷ったときの無料の相談先(2026年10月5日確認)
国税庁の電話相談センターは0570-00-5901(国税相談専用ダイヤル。音声案内で所得税は「1」、平日8時30分〜17時)です。税理士に無料で聞くなら、各地の税理士会の無料相談会や、日本税務研究センターの電話の税務相談室(税理士が回答。一般的な質問が対象)があります。住民税は、お住まいの市区町村の税務担当に聞きます。窓口ごとの受付時間とリンクは仮想通貨の確定申告のやり方(税金の相談先)にまとめています。
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主な出典(2026年9月30日確認):国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和7年12月)」/国税庁 No.1900/国税庁 No.2024/国税庁CARFコーナー/財務省「令和8年度税制改正の大綱」/財務省「令和8年度 税制改正の解説」/MEXC公式ガイド「アカウントデータエクスポート機能の使い方」/クリプタクト「MEXC Globalの取引履歴ファイルダウンロード方法」/OECD CARF約束リスト




