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ZEC(ジーキャッシュ)が1,000ドルを突破し、XMR(モネロ)は570ドル台、DASH(ダッシュ)も8月中旬から9月中旬までに約85%上昇(その後は反落)。2026年9月、「匿名通貨(プライバシーコイン)」が一気に注目を集めています。一方で、日本の国内取引所では2018年以降これらを買うことができず、「そもそも何が違うのか」「どうやって買うのか」が分かりにくい銘柄でもあります。
この記事では、ZEC・XMR・DASHの仕組みと成り立ち、日本で買えない理由、海外取引所(MEXC)やHyperliquidを使った買い方、そして必ず知っておくべきリスクまでを、初心者向けに整理します。
買い方だけ先に知りたい方は、本記事の「匿名通貨の買い方」までジャンプしてください。
ZEC・XMR・DASHの3銘柄は、海外取引所のMEXCで現物(USDT建て)を売買できます(2026年10月2日、MEXC公式APIで確認)。登録と本人確認の手順はMEXCの口座開設ガイドで解説しています。MEXCは日本の金融庁に登録していない海外の取引所で、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)の警告を受けています。2026年2月からは本人確認(KYC)をしないと入金・出金ができません。
- 匿名通貨(プライバシーコイン)とは?
- プライバシー技術をやさしく解説
- 匿名通貨が使われる理由──プライバシー自体は正当なニーズ
- ZEC・XMR・DASHの比較表
- Monero(XMR)──「プライバシーが標準」の元祖
- Zcash(ZEC)──ゼロ知識証明で「選べるプライバシー」
- Dash(DASH)──もともとは「決済用のデジタルキャッシュ」
- Midnight(NIGHT)は匿名通貨?──「選んで開示できる」プライバシーチェーン
- 匿名通貨の歩み(年表)
- なぜ今、匿名通貨が上がっているのか
- 目的別の選び方
- 日本では買える?──2018年の取扱い廃止と現状
- 海外では規制されている?EUの禁止ルールと取引所の上場廃止
- 匿名通貨の買い方(MEXCとHyperliquid)
- 詐欺・偽サイトに注意
- 匿名通貨のリスク
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
匿名通貨(プライバシーコイン)とは?
ビットコインなどの多くの暗号資産は、ブロックチェーン上のすべての取引が公開されています。「誰のアドレスから誰のアドレスへ、いくら送られたか」は、専用のツールがあれば誰でも追跡できます。名前は載っていなくても、取引所への入出金などをきっかけにアドレスと個人が結びつくことがあります。
匿名通貨(プライバシーコイン)は、この「公開台帳」の弱点を暗号技術で補い、送信者・受信者・金額といった情報を隠せるようにした暗号資産です。代表的な銘柄がMonero(XMR)、Zcash(ZEC)、Dash(DASH)の3つです。
ただし「完全に匿名で絶対に足がつかない」という意味ではありません。取引所で本人確認をして購入すれば、その入口と出口の記録は残ります。プライバシーコインは「ブロックチェーン上の追跡を難しくする」ものであり、違法行為を許容する仕組みではない点は最初に押さえておきましょう。
プライバシー技術をやさしく解説
専門用語が多い分野なので、身近なたとえで整理します。
- リング署名(Monero):「10人のうちの誰かが署名したことは証明できるが、誰かは分からない」状態を作る技術です。集団の中に本当の送信者を紛れ込ませるイメージです
- ステルスアドレス(Monero):郵便受けが毎回別の番地に変わるようなもので、同じ受取人への送金でも、外から見ると別々のアドレス宛てに見えます
- ゼロ知識証明・zk-SNARKs(Zcash):「パスワードを知っている」ことを、パスワードそのものを見せずに証明するような仕組みです。取引の正しさだけが検証され、中身は伏せられます
- CoinJoin(Dash):複数人の送金を1つの取引にまとめて混ぜ、誰の送金がどれか分かりにくくする方法です。財布の中身を他人と一度シャッフルするイメージです
どれも「取引の正しさ(二重払いをしていないか等)は全員が検証できる」一方で、「誰が誰にいくら送ったか」は見えにくくする、というバランスの取り方が共通しています。
匿名通貨が使われる理由──プライバシー自体は正当なニーズ
匿名通貨は犯罪との関連で語られがちですが、プライバシーの需要そのものは正当なものです。銀行口座の残高や取引履歴を他人に知られたくない、給与や取引先への支払いを競合に見られたくない、といったニーズは一般の個人や企業にも存在します。公開ブロックチェーンでは一度アドレスが特定されると過去の全取引を辿られてしまうため、「プライバシーは当たり前の権利」と考える人々が、これらのコインの開発・利用を支えてきました。
一方で、追跡が難しい性質は、マネーロンダリングなどに悪用されるリスクとも表裏一体です。各国の規制当局が警戒するのは、まさにこの点です。プライバシーと規制のバランスが、匿名通貨をめぐる最大の論点になっています。
ZEC・XMR・DASHの比較表
2026年9月22日時点(CoinMarketCap)の数値を基に、3銘柄を比較します(出典:Monero/Zcash/Dash。2026年9月25日時点のMEXC現物価格は、ZEC約1,552ドル、XMR約551ドル、DASH約62ドル)。
| 項目 | Monero(XMR) | Zcash(ZEC) | Dash(DASH) |
|---|---|---|---|
| 価格 | 約570ドル | 約1,492ドル | 約59.7ドル |
| 時価総額 | 約107億ドル(12位) | 約253億ドル(9位) | 約7.7億ドル(73位) |
| 供給量 | 約1,880万XMR(上限なし) | 約1,688万ZEC(上限2,100万) | 約1,284万DASH(上限約1,890万) |
| 登場 | 2014年 | 2016年 | 2014年(旧Darkcoin) |
| 主なプライバシー技術 | リング署名・ステルスアドレス | ゼロ知識証明(zk-SNARKs) | CoinJoin型ミキシング(旧称PrivateSend) |
| プライバシーの強制 | すべての取引で強制 | 任意(シールド取引を選択) | 任意 |
| 位置づけ | プライバシー特化・デジタル現金 | 選択的プライバシー・機関投資家にも注目 | 決済重視・プライバシーは付加機能 |
一般に、プライバシーの強さはXMR(全取引で強制)→ZEC(任意だが暗号学的には強力)→DASH(付加機能で比較的弱い)という順で語られます。
Monero(XMR)──「プライバシーが標準」の元祖
成り立ち
Moneroは2014年4月に誕生しました。CryptoNoteと呼ばれるプライバシー重視のプロトコルをベースにした派生プロジェクトで、名称は世界共通語エスペラント語で「コイン(貨幣)」を意味します。特定の企業が発行したものではなく、開発者コミュニティ主導で運営されている点が特徴です(Monero公式サイト)。
仕組みと特徴
- リング署名:本当の送信者を、他の過去の取引の署名者の中に紛れさせ、誰が送ったのかを特定しにくくします
- ステルスアドレス:取引ごとに使い捨てのアドレスが生成され、受信者を特定しにくくします
- 金額の秘匿:取引額もブロックチェーン上で隠されます
- プライバシーは強制:オフにする選択肢はなく、全取引が保護されます
- 供給量に上限がない:発行が徐々に減少した後も、1ブロックあたり0.6XMRの「テールエミッション」が続く設計です
プライバシーが標準でオフにできないため、規制当局からは最も警戒されやすい銘柄でもあります。2018年に日本の国内取引所が取扱いを廃止した際にも、XMRは真っ先に名前が挙がりました。
次の大型アップグレード「FCMP++」:Moneroでは、送金元を隠す仕組みを大きく変えるアップグレードFCMP++の開発が進んでいます。今のリング署名は「16個の候補のうちどれか1つが自分の送金元」と示す方式ですが、FCMP++ではブロックチェーン全体の1億5,000万個以上の候補の中から送金元を隠せるようになります。2026年9月25日には、FCMP++を試す公開テスト網(beta stressnet v3.0)用のソフトが公開され、10月5日にテストネットから分岐して試験が始まりました(10月7日のMonero研究会の会合で開発者が「分岐した」と報告。会合の記録)(開発チームのGitHub)。ただし、これは本番とは別の試験用ネットワークです。Monero公式ブログは2026年5月10日、FCMP++のハードフォークに合わせて一部の古い機能を廃止すると告知しましたが、本番(メインネット)のハードフォークの日付は決まっていません(Monero公式ブログ、2026年10月18日時点で日付の発表なし)。今の最新版は0.18.5系で、リング署名とステルスアドレスによる現在の仕組みが使われています。
Zcash(ZEC)──ゼロ知識証明で「選べるプライバシー」
成り立ち
Zcashは2016年10月に稼働を開始しました。ビットコインのコードをベースに、大学の研究チームが発表した「Zerocash」という論文の技術を実装したものです。開発の中心となったのはElectric Coin Company(ECC)で、創設者のズーコ・ウィルコックス氏が知られています(Zcash公式サイト)。
開発体制の変化:2026年1月、Electric Coin Company(ECC)でZcashとウォレットを開発してきたチームがECCを離れ、新会社Zcash Open Development Lab(ZODL)を立ち上げました(Zodl公式)。ZODLは2026年3月9日、Paradigm、a16z crypto、Coinbase Venturesなどから2,500万ドル超の資金を集めたと発表し、ウォレット「Zodl」の開発とZcash本体の開発を続けるとしています(Zcash Community Forum)。ウォレットの名前の変更(Zashi→Zodl)は、後の「買った後の保管方法」で説明しています。
仕組みと特徴
- ゼロ知識証明(zk-SNARKs):「取引が正しいこと」を、中身を明かさずに証明する暗号技術です
- 透明取引とシールド取引:通常のビットコインのように公開される取引と、金額・アドレスを隠すシールド取引を選べます
- プライバシーは任意:シールド取引を使うかどうかは利用者が選ぶため、透明(公開)アドレスのまま保有・送金されるZECも多くあります
- 供給上限は2,100万枚:ビットコインと同じ上限を持ち、半減期もあります
2026年に注目される理由
ZECは9月上旬に1,000ドルを突破し、9月27日には約1,650ドルまで上がって、一時は時価総額9位に入りました(CoinGecko、CoinMarketCap:Zcash)。2018年1月の高値(約900ドル)を大きく上回る水準です。10月9日は約1,190ドル・時価総額10位前後で、高値からは3割ほど下げています。
背景の1つが、Grayscaleの「The Zcash ETF(ティッカー:ZCSH)」です。2017年から米国の店頭市場(OTCQX)で売買されていた投資信託が、2026年8月25日にETFとしてNYSE Arcaに上場し、ZECそのものを保有する米国のETFになりました。保管はCoinbase Custodyが担当します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前・ティッカー | The Zcash ETF(ZCSH)、運用はGrayscale |
| 上場 | 2026年8月25日、NYSE Arca(それまではOTCQXの投資信託) |
| 規模 | 約8.9億ドル(9月29日時点、799万口×1口あたり純資産111.41ドル) |
| 手数料(信託報酬) | 年2.5%(ビットコインの現物ETFは多くが年0.2〜0.25%) |
| 保管 | Coinbase Custody Trust Company |
| 最近の動き | 9月30日に1口を3口に分ける株式分割(投資額の合計は変わらない) |
出典:米SEC提出書類(Zcash ETF、CIK 0001720265)の目論見書(2026年8月25日)・8-K(2026年9月30日)。2026年10月2日確認。日本から米国のETFを買えるかは証券会社によって異なります。
ウィンクルボスのZcash現物ETF「WINK」とは?(2026年10月6日にSECへ申請)
Gemini創業者のウィンクルボス兄弟の会社「Winklevoss Asset Services」が、2026年10月6日(米国時間)、ZECそのものを持つ現物ETF「Winklevoss Zcash ETF」の登録届出書(FORM S-1)を米SECに出しました。Nasdaqにティッカー「WINK」で上場する予定で、手数料は年0.25%と、すでに上場しているGrayscaleのZCSH(年2.5%)の10分の1です。
| 項目 | Winklevoss Zcash ETF(WINK) | Grayscale The Zcash ETF(ZCSH) |
|---|---|---|
| 状態 | 申請中(2026年10月6日にS-1を提出。登録が発効するまで売り出せない) | 上場済み(2026年8月25日、NYSE Arca) |
| 上場先 | Nasdaq(予定) | NYSE Arca |
| 手数料(年) | 0.25% | 2.5% |
| ZECの保管 | Gemini Trust Company(スポンサーの関連会社) | Coinbase Custody Trust Company |
| そのほか | 口数の設定はZECそのものか現金で、交換(償還)はZECまたは現金で受け取れる。Cypherpunk Technologiesが「Zcash Ecosystem Partner」としてZcashの開発や投票に関する助言をする | 9月30日に1口を3口に分割 |
出典:米SEC「Winklevoss Zcash ETF FORM S-1」(2026年10月6日提出)、ZCSHは上の表と同じSEC提出書類。2026年10月9日確認。
注意したいのは、S-1の提出は「申請した」という段階で、上場が決まったわけではないことです。目論見書には、内容が変わる可能性があり、登録が発効するまで売り出せないと書かれています。上場日も決まっていません。また、日本から米国のETFを買えるかは証券会社によって異なります。2026年10月9日2時40分(日本時間)のZECは約1,138ドルで、24時間で約13%下がっていました(CoinGecko)。申請のニュースが出ても、値動きは一方向ではありません。
NU7アップグレードとは?11月5日(目標)に何が変わる?
NU7は、Zcashのブロックの間隔を75秒から25秒へ約3倍速くするネットワークの大型アップグレードで、メインネットでの有効化は2026年11月5日が目標です。ZEC保有者による投票(参加は約240万ZEC)では、ZEC保有量で加重した賛成が99.9%に達しました(CoinDesk、2026年9月16日)。
| 変わること | 内容 |
|---|---|
| ブロックの間隔 | 75秒→25秒。送金が承認されるまでの時間が短くなる |
| 新しく出るZECの量 | 1ブロックあたりの報酬を3分の1にするので、時間あたりの発行量は変わらない。約4年ごとの半減期の間隔も保つ |
| 手数料の扱い(NSM) | 取引手数料の約60%を一時的に流通から外し、2031年2月からブロックの報酬として戻す |
| 古い取引の形式 | 古いv4形式の取引を使えなくする。新しい取引の形式は入らない |
| ウォレットへの影響 | 大きな変更はない見込み。ノード・ブロックエクスプローラーなどは更新が必要 |
日程は、テストネットでの有効化(予定より早い10月4日(UTC)にブロック高4,465,026で有効化済み)→10月20日に本番の有効化を最終判断→11月5日にメインネットで有効化(目標)です。11月5日はあくまで目標で、10月20日の判断で変わる可能性があります。SECに出されたWINKのS-1も、「予定どおり、または有効化されるという保証はない」と書いています。取引所はネットワークのアップグレードの前後にZECの入金・出金を一時止めることがあるので、11月上旬にZECを送る予定がある人は、使っている取引所のお知らせを先に確かめてください(ZECの買い方はこの記事の後半)。
出典:Zcash Community Forum「NU7 Timeline」(2026年9月17日投稿、9月30日更新)、米SEC「Winklevoss Zcash ETF FORM S-1」のZcashネットワークの説明。2026年10月9日確認。
Dash(DASH)──もともとは「決済用のデジタルキャッシュ」
成り立ち
Dashは2014年1月に「Xcoin」として登場し、その後「Darkcoin」と改名、2015年に現在のDash(Digital Cash)になりました。名前の変遷が示す通り、当初はプライバシーを売りにしていましたが、現在は「日常の決済に使える速いデジタル通貨」という色合いが強くなっています(Dash公式サイト)。
仕組みと特徴
- マスターノード:1,000DASHを担保に運営するノードが、ネットワークの機能を担う二層構造です
- CoinJoin(旧称PrivateSend):複数人の取引をまとめて1つの取引にし、誰の送金か分かりにくくするプライバシー機能です。2021年のDash Core 0.17で名前が「CoinJoin」に変わりました(機能は同じ。Dash Core 0.17 リリースノート)。ウォレットを開いた時点では止まっていて、利用者が設定でCoinJoinを開始したときだけ働きます(Dash公式ドキュメント「CoinJoin and InstantSend」)
- InstantSend:ほぼ即時に決済を確定できる機能です
- プライバシーは付加機能:XMRやZECと比べると秘匿性は弱いとされています
時価総額は約7.7億ドルとXMR・ZECより一桁小さい一方、8月中旬から9月中旬にかけて約85%上昇し(一時70ドル台)、その後は59ドル台まで押し戻されるなど値動きが大きく、売買が過熱する場面もあります。小型銘柄ならではの値動きの荒さには注意が必要です。(2026年9月25日時点のMEXC現物価格は約62ドル)
Midnight(NIGHT)は匿名通貨?──「選んで開示できる」プライバシーチェーン
結論から言うと、Midnight(ミッドナイト)は、すべての取引を隠すXMRのような匿名通貨とは設計が違い、「隠す情報」と「見せる情報」をアプリごとに選べるブロックチェーンです。カルダノの創設者チャールズ・ホスキンソン氏が2022年に立ち上げたプロジェクトで、カルダノの「パートナーチェーン」として開発されています(S.BLOXのプレスリリース)。トークンの名前はNIGHT(ナイト)です。
2026年10月2日16時42分(日本時間)、Midnight公式Xは、メインネットで誰でもスマートコントラクトを置けるようになったと発表しました。開発者は追加の審査なしにコントラクトを公開でき、コントラクトが別のコントラクトを自動で作ることもできます(Midnight公式X)。
XMR・ZECとはどこが違う?
Midnightの公式ドキュメントは、Midnightの「選択的開示(selective disclosure)」を、すべてが公開の従来のブロックチェーンとも、すべてが非公開の厳格なプライバシーチェーンとも違うものだと説明しています(Midnight公式ドキュメント「Explicit disclosure」)。
- 公開と非公開を分けて管理:Midnightの台帳は、公開のデータと非公開(シールド)のデータを分けて持ちます。ゼロ知識証明を使い、中身を見せずに「ルールどおりの取引か」だけをネットワークが確かめます
- 許可した相手にだけ見せられる:「閲覧鍵(viewing key)」を渡すと、監査人や規制当局など許可された相手だけが、特定の取引を読み取りできます(Midnight公式ドキュメント「How privacy blockchains work」)。XMRのビューキー(Monero公式)、ZECのビューイングキー(Zcash公式ドキュメント)にも似た仕組みがあり、Midnightはこれをアプリの設計に組み込んでいる点が違います
- 初期設定は非公開:アプリを作る言語「Compact」では、非公開のデータを公開の台帳に書き込むとき、開発者が「disclose(開示する)」と明示しないとプログラムが通りません。隠すのが標準で、見せるのは明示した例外だけという作りです
注意したいのは、トークンのNIGHT自体は「シールドされない(unshielded)」トークンで、NIGHTの送金はXMRのようには隠れないことです。手数料は、NIGHTを持っていると自動で生まれる「DUST」で払います。DUSTは非公開(シールド)で、他人に送ることはできません(Midnight公式ドキュメント「Dual-component tokenomics」)。
| 項目 | Monero(XMR) | Zcash(ZEC) | Midnight(NIGHT) |
|---|---|---|---|
| 何を隠すか | 送金者・受取人・金額をすべての取引で隠す | シールド取引を選んだときに隠す | アプリが「何を隠し、何を見せるか」を決める |
| プライバシーは強制? | 強制 | 任意 | 非公開が標準、開示は明示した場合だけ |
| 特定の相手への開示 | ビューキーを渡すと、受け取りを見せられる | ビューイングキーで、シールド取引を見せられる | 閲覧鍵に加え、アプリ側で何を公開するかを決められる |
| 通貨そのものの送金 | 常に秘匿 | 透明アドレス同士なら公開 | NIGHTの送金は公開(手数料用のDUSTは非公開) |
| 国内の取引所 | なし | なし | S.BLOX(2026年8月24日から、販売所)、OKJ(2026年10月13日から、取引所・販売所・積立) |
出典:Midnight公式ドキュメント、Monero公式、Zcash公式ドキュメント、S.BLOXのプレスリリース、JVCEA「取扱暗号資産」(2026年10月16日更新版、2026年10月17日確認)。「国内の取引所」の行は2026年10月17日時点、ほかの行は2026年10月3日時点。
NIGHTは日本で買える?
NIGHTは、金融庁に登録した国内の暗号資産交換業者S.BLOX(ソニーグループ、関東財務局長第00016号)で買えます。S.BLOXは2026年8月24日にNIGHTの取扱いを始め、「国内初」と発表しました(S.BLOXのプレスリリース)。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)の取扱暗号資産一覧の最新版(2026年10月16日更新)では、NIGHTを扱う会員はS.BLOXとOKJ(オーケーコイン・ジャパン)の2社です(JVCEA「取扱暗号資産」、2026年10月17日確認)。2018年に国内から姿を消したXMR・ZEC・DASHとは、ここが大きく違います。
OKJ(関東財務局長第00020号)も、2026年10月13日(火)にNIGHTの取扱いを始めました(OKJの公開APIで、NIGHT/JPYが取引できる状態「live」になっていることを2026年10月17日に確認)。OKJは取引所(板)・販売所・積立・入出庫に対応し、板取引でのNIGHTの提供は「2026年10月10日時点で国内初」としています(OKJのプレスリリース)。S.BLOXは販売所のみです。OKJでの買い方と、エアドロップのNIGHTの受け取り方はNIGHT(ミッドナイト)仮想通貨の買い方で解説しています。
NIGHTはカルダノのチェーン上とMidnightのチェーン上に1対1で対応する形で存在します(JVCEAの概要説明書)。NIGHTを取引所から送るときは、送り先がどちらのチェーンのNIGHTに対応しているかを必ず確かめ、分からなければ送らないでください。
海外では、MEXCにもNIGHT/USDTの現物があります(2026年10月3日、MEXC公式APIで確認)。MEXCは日本の金融庁に登録していない海外の取引所で、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)の警告を受けています。2026年2月からは本人確認(KYC)をしないと入金・出金ができません。国内の登録業者で買える銘柄なので、まずは国内で検討するのが安全です。
匿名通貨の歩み(年表)
- 2014年1月:Dashの前身「Xcoin」が登場(のちにDarkcoin、2015年にDashへ改名)
- 2014年4月:Monero(XMR)が誕生。CryptoNote技術をベースにプライバシー重視のコインとしてスタート
- 2016年10月:Zcash(ZEC)が稼働開始。ゼロ知識証明を実用化した暗号資産として注目される
- 2018年6月:日本でCoincheckがMonero・Zcash・Dash・Augurの取扱いを廃止(コインチェック「一部仮想通貨の取り扱い廃止のお知らせ」)
- 2026年8月:S.BLOXが、選んで開示できるプライバシーチェーンMidnightのNIGHTを国内で初めて取扱い開始
- 2026年9月:ZECが1,000ドルを突破し時価総額9位に。DASH・XMRも同時期に急伸し、匿名通貨全体に資金が流入(その後は利益確定売りで反落する場面も)
- 2026年10月2日:Midnightのメインネットで、誰でもスマートコントラクトを置けるようになる
- 2026年10月4日(UTC):NU7がテストネットで有効化(ブロック高4,465,026)。11月5日のメインネットでの有効化が目標とされている
- 2026年10月6日:ウィンクルボス兄弟の会社が、Zcashの現物ETF「WINK」(手数料年0.25%、Nasdaq予定)の登録届出書を米SECに提出
約10年前に生まれた技術が、規制の逆風を受けながらも生き残り、2026年に改めて評価されている——というのが現在地です。
なぜ今、匿名通貨が上がっているのか
報道によれば、プライバシーコイン全体の時価総額は1年で約71億ドルから約336億ドルへ拡大し、直近30日だけで約9割増えたとされています(Bitcoin Foundation News。最新の合計はCoinGecko「Privacy Coins」で確認できます)。ZEC・XMR・DASHがほぼ同時期にブレイクアウトしたことから、「プライバシーコインへの資金ローテーション」が起きているという見方が広がっています。
ただし、値動きは一方向ではありません。XMRは9月20日に一時8〜11%下落する場面がありました(利益確定と薄い流動性が重なったとされます。KuCoin News)。急騰後の反動が大きいのが匿名通貨の特徴でもあります。
10月中旬のXMR:XMRは2026年10月18日14時01分(日本時間)時点で594.94ドル(約9万4,000円)、24時間で+6.3%、7日で+13.0%でした。日足では10月10日の519.38ドルが10月の安値で、そこから約15%戻しています(CoinGecko API、2026年10月18日14時03分取得。上昇率はCoin Map計算:594.94÷519.38)。同じ時期に確認できる動きは2つあります。1つ目は、分散型の交換所THORChainが10月15日に、XMRに対応するための変更を含むv3.21.0を公開したことです(THORChainのリリースノート)。ノードの投票で採用されれば10月23日ごろに有効になる見込みですが、THORChainでのXMRの交換はまだ始まっていません(THORChain公式ブログ、10月15日。一部の修正は次のv3.21.1に回る可能性があるとしています)。2つ目は、上で書いたFCMP++の試験網が10月5日に動き出したことです。どちらも値上がりの理由とは確かめられていません。本番のハードフォークの日付も、2026年10月18日時点でMonero公式ブログに発表はありません。
目的別の選び方
- プライバシー性能を最重視したい:全取引で秘匿が強制されるXMR
- 値動きと話題性、機関投資家の関心を重視したい:時価総額が大きく、ETF関連の動きもあるZEC
- 小型銘柄の値動きを取りにいきたい(上級者向け):時価総額が小さく変動の大きいDASH(リスクも大きい)
- レバレッジ取引を試したい(上級者向け):HyperliquidでZEC先物(損失リスクは非常に大きい)
いずれの場合も、1銘柄に資金を集中させず、余剰資金の範囲で分散して検討するのが基本です。
日本では買える?──2018年の取扱い廃止と現状
結論から言うと、2026年10月時点で、国内の暗号資産取引所でXMR・ZEC・DASHを買える状況は確認できません。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が公表している国内の取扱暗号資産一覧(2026年10月16日更新版、2026年10月17日確認)にも、3銘柄は載っていません(JVCEA「取扱暗号資産」)。
経緯としては、2018年に金融庁が匿名性の高い暗号資産について、マネーロンダリング対策や本人確認・取引記録の保存が難しいことなどへの懸念を示しました。これを受けて、当時のCoincheck(コインチェック)はMonero、Zcash、Dash、Augurの4種類の取扱いを2018年6月18日に廃止しています(コインチェック公式のお知らせ)。以降、すべての取引を隠すタイプの匿名通貨を国内取引所が新たに扱った例はありません。一方、「選んで開示できる」設計のMidnight(NIGHT)は、2026年8月からS.BLOXが国内で扱っています(Midnight(NIGHT)の節を参照)。
そのため、日本の個人がXMR・ZEC・DASHを入手するには、海外の取引所や分散型プラットフォームを使うのが現実的な選択肢になります。海外取引所ごとの手数料・本人確認・日本語対応の違いは、海外仮想通貨取引所おすすめランキング(6つの比較表)で比べられます。
海外では規制されている?EUの禁止ルールと取引所の上場廃止
海外でも匿名通貨への規制は強まっています。EUでは2027年7月10日から、暗号資産の取引所などの事業者が匿名通貨を扱うことが禁止されます。大手取引所の一部は、それより前から、地域を限って、または全地域で取扱いをやめています。
EUのマネーロンダリング対策規則(AMLR、規則(EU)2024/1624)の第79条は、銀行や暗号資産サービス事業者に対し、取引を匿名化する口座や、匿名性を高める暗号資産(anonymity-enhancing coins)を通じた取引の扱いを禁じています。この規則は「匿名性を高める暗号資産」を、送金の情報を匿名にする機能を持つ暗号資産と定め、その機能が常に働くもの(XMRのようなもの)だけでなく、任意で使えるもの(ZEC・DASHのようなもの)も含めています(第2条)。
規制の対象は事業者で、個人が自分のウォレットで保有することを禁じる規定ではありません。規則の前文も、ウォレットのソフトを提供するだけの事業者は、利用者の資産にアクセスできない限り対象外としています。ただし、取引所で売買できる場所が減れば、流動性が下がって価格が動きやすくなります。
| 国・取引所 | 内容 | 時期 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 国内の登録業者でXMR・ZEC・DASHを扱うところはない(コインチェックが2018年6月18日に取扱いを廃止) | 2018年〜 | JVCEA/コインチェック |
| EU(27か国) | 暗号資産サービス事業者が匿名通貨を扱うことを禁止。プライバシー機能が任意の通貨も対象。個人の保有は規制の対象外 | 2027年7月10日から適用 | EUR-Lex(規則(EU)2024/1624) |
| Kraken(欧州経済領域) | XMRの取引と入金を停止。2024年12月31日までに出金されなかったXMRはBTCに換えて返還 | 2024年10月31日 | Kraken公式 |
| Binance(全地域) | XMRを上場廃止 | 2024年2月20日 | Binance公式 |
このように、海外の取引所でも、規制の変更をきっかけに取扱いが突然終わることがあります。海外取引所で買う場合は、取引所からのお知らせを定期的に確認し、上場廃止が告知されたら出金期限までに売却するか自分のウォレットへ移してください。
匿名通貨の買い方(MEXCとHyperliquid)
まず知っておくべき注意点
MEXCは日本の金融庁に登録されていない取引所で、金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月20日、無登録で店頭デリバティブ取引を勧誘する者として)警告を受けています(金融庁、関東財務局)。MEXCは2026年2月5日から本人確認(初級KYC以上)が必須で、本人確認をしていないと入金・出金ができません(MEXC公式告知)。公式アプリは2025年2月に日本のApp Store・Google Playから削除されましたが、公式の手順(iPhoneはAltStore PAL、Androidは公式サイトのAPK)で今も入手できます(MEXC公式:アプリのダウンロードFAQ)。一般には、利用者個人が直ちに罰せられるわけではないとされていますが、日本の資金決済法上の利用者保護は受けられません。トラブル時に日本の窓口や法律による保護が期待できない点は、必ず理解したうえで、自己責任で判断してください。
方法①:MEXCで現物を買う(XMR・ZEC・DASH)
MEXCではXMR、ZECなど主要なプライバシーコインの現物取引ペアが用意されています。2026年9月25日にMEXC公式APIで確認したところ、XMR/USDT・XMR/USDC・ZEC/USDT・DASH/USDTがいずれも取引可能でした(MEXC公式API)。
- 口座を開設する:メールアドレスで登録し、本人確認(初級KYC以上)を済ませます。2026年2月5日から必須になり、本人確認をしないと入金・出金ができません
- 二段階認証を設定する:不正アクセス対策として必須です
- 入金する:国内取引所で購入したビットコインなどをMEXCへ送金します(国内取引所ごとに送金先の制限やトラベルルールの確認があるため、事前に必ず確認してください)
- USDTに交換する:MEXC内でビットコインなどをUSDTに交換します
- 現物で購入する:現物市場で「XMR/USDT」「ZEC/USDT」「DASH/USDT」などの銘柄を検索し、指値または成行で購入します
登録から本人確認・入金・出金までの画面付きの手順は、MEXCの口座開設・登録方法を画像付きで解説にまとめています。まだMEXCの口座がない方は、以下から登録できます。
当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。
方法②:HyperliquidでZECを取引する(永久先物)
分散型取引所Hyperliquidでは、ZECの永久先物(Perp)が取引されています。現物ではなく先物のため、レバレッジをかけた売買が可能ですが、その分、損失が拡大するリスクもあります。2026年9月25日にHyperliquid公式APIで確認したところ、ZEC(最大10倍)に加え、XMR・DASH(いずれも最大5倍)の永久先物も上場していました(Hyperliquid公式API(info/meta))。レバレッジをかけるほど、少しの値動きでロスカットになりやすくなります。
- ウォレット(MetaMaskなど)を用意する
- Hyperliquidにウォレットを接続し、USDCを入金する
- ZECの市場を選び、ポジションサイズとレバレッジを設定して注文する
Hyperliquid自体の仕組みや始め方は、Hyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方・始め方で詳しく説明しています。ZECなどの建玉(まだ決済されていないポジションの総額)や清算、ファンディングレートの見方はTradingViewでHyperliquidの建玉・清算・ファンディングレートを見る方法、Hyperliquid以外のPerpDEXとの比較はPerpDEXおすすめランキングで解説しています。
なお、Hyperliquidも日本の金融庁に登録された事業者ではありません。先物は証拠金を失うリスクが大きいため、仕組みを理解するまでは現物で少額にとどめる方が損失を限定しやすくなります。
MEXCとHyperliquidの違いを表にまとめます(2026年9月25日時点、各社公式情報)。
| 項目 | MEXC(現物) | Hyperliquid(永久先物) |
|---|---|---|
| 取引の種類 | 現物(コインそのものを保有) | 先物(価格の差額だけをやり取り。コインは受け取れない) |
| 買える匿名通貨 | XMR・ZEC・DASH | ZEC(最大10倍)・XMR・DASH(最大5倍) |
| 本人確認 | 必須(2026年2月5日から初級KYC以上) | 不要(ウォレット接続で利用) |
| 入金方法 | 国内取引所などから暗号資産を送金 | ArbitrumのUSDCを入金 |
| 自分のウォレットへの出金 | できる(ZEC・XMR・DASHを出金可能) | できない(先物のため) |
| 金融庁の登録 | なし(金融庁2回・関東財務局1回の警告あり) | なし |
| 向いている人 | コインを保有・自分で保管したい人 | 値動きの売買だけをしたい上級者 |
コインを実際に持ちたい、あるいはZcash NFTなどに使いたい場合は、現物を買えるMEXCが選択肢になります。
買った後の保管方法
取引所に置いたままにすると、ハッキングや出金停止のリスクにさらされます。長期保有するなら、各コイン専用のウォレットで自己管理する方法もあります。たとえばZcashには「Zodl」(2026年2月に「Zashi」から改名されたウォレット。Zodl公式)などがあり、MoneroとDashにもそれぞれ専用のウォレットが提供されています。なお、ウォレットの選び方はプロジェクトごとに推奨が異なる場合があるため、利用前に必ず公式情報を確認してください。ただし、シードフレーズ(復元フレーズ)を紛失すると資産を取り戻せなくなるため、紙に書き写して安全な場所に保管してください。長く持つ場合は、量子コンピュータが将来、仮想通貨の署名に使われる楕円曲線暗号を破るリスクも議論されており、ビットコインを例にした現状と今できる備えは量子コンピュータでビットコインはどうなる?で解説しています。
詐欺・偽サイトに注意
匿名通貨は話題になるほど、それに便乗した詐欺も増えます。次の点は必ず守ってください。
- シードフレーズは誰にも教えない:公式サポートを名乗ってシードフレーズを聞いてくる相手は、100%詐欺です
- 登録は公式サイトから:偽の取引所・ウォレットサイトが検索広告やSNSで拡散されることがあります。URLを必ず確認し、ブックマークから開く習慣をつけましょう
- 「必ず儲かる」誘いは無視:SNSのDMや「配信者の紹介」を名乗る投資グループへの勧誘は典型的な手口です
- 怪しいリポジトリ・アプリを実行しない:ウォレット情報を狙うマルウェアの被害が報告されています(詳しくは北朝鮮ハッカー「WaterPlum」が暗号資産ウォレット7千件窃取の記事を参照)
匿名通貨のリスク
- 価格変動が非常に大きい:短期間で数十%上昇・下落することがあり、急騰後の反動には特に注意が必要です
- 流動性が薄い:特にDASHなど小型銘柄は、売買が偏ると価格が大きく動きます
- 取扱い廃止・規制強化のリスク:日本と同様に、匿名通貨を規制する動きは世界的にあり、取引所が突然取扱いを止める可能性もあります。EUは2027年7月10日から事業者による取扱いを禁止します(上の「海外では規制されている?」の表を参照)
- 無登録業者を使うリスク:MEXCやHyperliquidは日本の登録業者ではなく、トラブル時の補償や救済は期待できません。海外取引所との送金履歴が、国内取引所での追加確認のきっかけになることもあります(海外取引所の利用履歴で国内口座が凍結される可能性)
- 匿名性の過信:入出金の履歴から個人が特定される可能性は残ります。また、後述のFAQの通り、利益が出れば税金の申告義務があります
- レバレッジ取引の損失リスク:Hyperliquidの先物取引では、証拠金を超える損失に近い状況(強制ロスカット)が起こり得ます
よくある質問(FAQ)
Q. 匿名通貨を持つこと自体は違法ですか?
個人が匿名通貨を保有・売買すること自体を直接禁じる日本の法律は、現時点で確認できません。ただし、国内取引所は取り扱っておらず、海外の無登録業者を使う場合は法的な保護が受けられません。詐欺・マネーロンダリングなど違法な目的での利用は当然禁止です。
Q. 一番プライバシーが強いのはどれ?
一般には、全取引でプライバシーが強制されるXMRが最も強いとされます。ZECはシールド取引を選べば暗号学的に強力ですが、任意のため実際の秘匿率は低めです。DASHは付加機能のため相対的に弱いとされています。
Q. Midnight(NIGHT)も匿名通貨ですか?
Midnightは、XMRのようにすべての取引を隠す匿名通貨とは設計が違います。アプリごとに隠す情報と見せる情報を選べ、閲覧鍵で監査人などにだけ開示できる「選択的開示」のブロックチェーンです。トークンのNIGHT自体の送金は公開されます。NIGHTは国内の登録業者S.BLOX(2026年8月24日から、販売所)と、OKJ(2026年10月13日17時から、取引所・販売所・積立)で買えます(2026年10月17日時点。JVCEA「取扱暗号資産」の2026年10月16日更新版で確認)。
Q. 最初はいくらから始めればいい?
値動きが激しいため、失っても生活に影響しない範囲の少額から始めるのが基本です。特に、急騰した直後に高値で飛びつくのは避け、分割して購入することを検討してください。
Q. 税金はどうなりますか?
暗号資産の売却・交換で利益が出た場合は、原則として申告が必要です(国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」)。海外取引所での取引も対象で、利益別の税額は仮想通貨の利益、税金はいくら?年収別・利益額別シミュレーション、今後の分離課税の対象外になる取引は仮想通貨の分離課税はいつから?で解説しています。
Q. ZECの今後の注目点は?
ZECの今後の注目点は3つです。1つ目はNU7アップグレードで、10月20日に本番の有効化を最終判断し、11月5日のメインネットでの有効化を目指しています。2つ目はETFで、GrayscaleのZCSH(上場済み・年2.5%)への資金の流れと、2026年10月6日に申請されたウィンクルボスのWINK(年0.25%)が上場できるかです。3つ目はシールド取引(中身を隠す送金)の利用率の変化です。
まとめ
- 匿名通貨はXMR・ZEC・DASHの3銘柄が代表格。プライバシー技術と強度がそれぞれ異なる
- XMRは全取引でプライバシー強制、ZECはゼロ知識証明で任意、DASHは決済重視でプライバシーは付加機能
- 2026年9月はZECが1,000ドル突破、DASHも8月中旬から9月中旬にかけて約85%上昇(その後は反落)と、匿名通貨全体に資金が流入
- 日本では2018年にCoincheckが取扱いを廃止して以降、国内取引所では買えない
- 「選んで開示できる」設計のMidnight(NIGHT)は匿名通貨とは別物で、国内の登録業者S.BLOXで買える(2026年8月から)
- 買う場合はMEXC(現物、本人確認必須)やHyperliquid(ZEC・XMR・DASHの先物)が選択肢だが、いずれも日本の金融庁に登録のない業者で自己責任
- 価格変動・流動性・規制・無登録業者のリスクを理解し、少額から検討する
購入を検討する場合も、まずは失っても生活に困らない少額の現物にとどめてください。
本記事の価格・上場状況は2026年9月25日時点(ZECのETF・NU7の日程・ZECの価格は2026年10月9日に米SEC提出書類・Zcash Community Forum・CoinGeckoで再確認)(本文で別の日付を示したものはその日付時点)、規制・開発の情報は2026年10月3日時点の各社公式サイト・公式API・公的文書で確認しています。
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