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ハンター・バイデン氏、ミームコイン「LAPTOP」を9月9日発行へ──最大30%が条件付き焼却、便乗詐欺に注意

ハンター・バイデン氏、ミームコイン「LAPTOP」を9月9日発行へ──最大30%が条件付き焼却、便乗詐欺に注意 相場・ニュース

元米大統領ジョー・バイデン氏の息子で弁護士・実業家のハンター・バイデン氏が、ミームコイン「LAPTOP」を9月9日にイーサリアムのレイヤー2「Base」上で発行すると発表した。ウォール・ストリート・ジャーナルが最初に報じ、CNN・Forbes・CoinDeskなど複数の主要メディアが追随して報じている。供給枚数は10億枚で、創業者分の30%はロック後に段階的に放出される設計だ。

【10月9日追記】LAPTOPは9月9日(米東部時間8時)にBase上で発行されました。取引開始2分で1枚190.81ドル(Arkham集計、完全希薄化時価総額は約1,440億ドル相当)まで上がりましたが、流動性プールは約4.8万ドルしかなく、1時間で高値から約98%下落し(Gizmodo)、3時間後には1.90ドル(The Defiant)になりました。10月9日時点では約0.075ドル(CoinGecko)で、発行日の終値(約27.5ドル)からも99.7%下がっています。ハンター・バイデン氏は「プロジェクトは続ける」とし、財団のXアカウント停止中はMediumで発信するとしています。発行直後に買った人のほぼ全員が大きな損失を抱えた形です。以下は発行前(9月8日)に書いた内容です。

先に結論:本記事執筆時点(9月8日)で、LAPTOPはまだ購入できない。正式なコントラクトアドレス(CA、トークンごとに割り当てられる固有の住所のようなもの)が公表されておらず、ネット上に出回っている「公式CA」を名乗るアドレスは偽物の疑いが強いことを確認している。詳しくは後述する。

何が発表されたのか

ハンター・バイデン氏は公式X(旧Twitter、アカウント名「@HunterBiden」)で「$LAPTOP」という文字と「9月9日」の日付、そしてトランプ政権関係者やメディアが自身の「あのノートパソコン」(2020年の大統領選で物議を醸したハンター・バイデン氏のノートパソコン問題)に言及した場面をまとめた動画を投稿し、発行を予告した。トークンはCoinbaseが開発したレイヤー2ネットワーク「Base」上で発行される。

トークノミクスの詳細

「トークノミクス」とは、そのトークンの発行枚数・配分・放出ルールなど、経済的な設計全体を指す言葉だ。LAPTOPの主な内容は以下の通り。

  • 総供給量:10億枚(LAPTOP)
  • 創業者(ハンター・バイデン氏含む)分:30%を6カ月間「ロック」(売却できない状態)した後、2年かけて段階的に市場に放出(この段階放出を「ベスティング」と呼ぶ)
  • エアドロップ分:20%を、トランプ氏の関連ミームコイン「$TRUMP」で損失を出した投資家、ハンター・バイデン氏のSubstack購読者、Andrew Callaghan氏のメーリングリスト登録者に無償配布
  • 条件付き焼却:最大30%について、2028年米大統領選で民主党候補が勝利する/ビットコインが最高値を更新する/LAPTOPの時価総額がTRUMPを上回る、のいずれかが成立しない限り焼却されず、条件を満たさなかった分は慈善団体に寄付される設計

供給の一部を将来の政治的・市場的な出来事の成否に連動させる仕組みは、通常のミームコインにはあまり見られない特徴で、トークン自体が政治的なメッセージ性を帯びた設計になっている点が特徴的だ。

なぜ話題になっているのか

トランプ大統領の関連ミームコイン「$TRUMP」は2025年の発行直後に時価総額が急騰・急落した経緯があり、著名な政治家一族によるミームコイン発行というジャンル自体への注目度が高い。今回はその対立候補的な立場にあるバイデン家からの発行という点で、「TRUMPに対するLAPTOP」という政治的対立構図がそのままトークンの物語(ナラティブ)になっている。エアドロップ対象に「$TRUMPで損失を出した投資家」を明記している点も、この対立軸を強く意識した設計だ。

今すぐ買うべきではない理由:出回っているCAは偽物の疑いが強い

本記事執筆時点(9月8日)で、ハンター・バイデン氏本人または公式チームからLAPTOPの正式なコントラクトアドレス(CA)は公表されていない。CoinDesk等の一次報道にもCAの記載はない。

それにもかかわらず、ネット上には「LAPTOP公式CA」を名乗るアドレスが既に複数出回っている。本記事の検証時点でその一つをブロックチェーン情報サイト「BaseScan」で確認したところ、コントラクト自体が100日以上前に作成されたものであることが判明した。9月9日に新規発行されるという報道と明らかに矛盾しており、既存の無関係なコントラクトに後から似た名前・シンボルを付けただけの偽トークンである可能性が高い。

SNSで見かけたCAをそのまま信じて購入するのは絶対に避けてほしい。9月9日の発行後、ハンター・バイデン氏の公式X(@HunterBiden)で発表される一次情報のみを信頼し、BaseScan上でコントラクトの作成日時が発行日と一致しているかも必ず確認すること。

著名人ミームコインに手を出す前に知っておきたいリスク

著名人・政治家関連のミームコインは、発行直後の投機的な資金流入で価格が急騰しやすい一方、初期保有者(インサイダー)による売り抜けで急落するケースがこれまでも繰り返されてきた。$TRUMPも発行直後に急騰した後、大きく値を下げた経緯がある。LAPTOPも創業者分30%がロックされているとはいえ、ロック解除後の売り圧力には注意が必要だ。

  • 購入前に必ず公式X(@HunterBiden)・公式発表で示された正規のコントラクトアドレスを確認する(発行直後は同名・類似名の偽トークンが乱立しやすい)
  • トークノミクス上、創業者分のロック解除(6カ月後から2年かけて放出)のタイミングでの売り圧力増加リスクを念頭に置く
  • 「著名人が発行した」こと自体は、そのトークンの長期的な価値やプロジェクトとしての実態を保証するものではない
  • 投機目的で参加する場合も、失っても生活に影響のない範囲の金額にとどめる

発行に備えた準備:MetaMaskとBaseチェーンの追加方法

繰り返しになるが、9月8日時点でLAPTOPはまだ購入できない。ここから先は、9月9日の正式発行に備えて事前にできる準備であり、今すぐ急いで行う必要はない。LAPTOPはBase上で発行されるため、購入にはBaseに対応したウォレットが必要になる。ここでは代表的なウォレット「MetaMask」を例に、準備の手順を解説する。

1. MetaMaskウォレットを作成する

  • MetaMask公式サイト(metamask.io)またはブラウザの公式ストアからのみ拡張機能・アプリをインストールする(検索結果やSNS広告経由の偽サイトに注意)
  • 「ウォレットを新規作成」を選択し、パスワードを設定する
  • 表示される12個の英単語(シークレットリカバリーフレーズ)を紙に書き留めて安全な場所に保管する。スマホの写真やクラウド、他人への共有は絶対にしない。このフレーズが漏れると資産を全て抜き取られる
  • 確認画面でフレーズを正しい順に選び直せばウォレット作成は完了

2. Baseチェーンを追加する

MetaMaskのネットワーク一覧に「Base」が表示されていない場合は、以下の情報で手動追加する(MetaMask内の「ネットワークを追加」→「人気のネットワーク」からBaseを選ぶ方法が最も簡単)。

  • ネットワーク名:Base
  • RPC URL:https://mainnet.base.org
  • チェーンID:8453
  • 通貨記号:ETH
  • ブロックエクスプローラーURL:https://basescan.org

Baseでの取引にはガス代としてETH(Base版)が必要になる。国内外の取引所からBaseネットワーク宛に直接送金できる取引所を使うか、イーサリアムメインネットからBaseへブリッジする方法で用意する。

まとめ:ハンター・バイデン氏は9月9日、Base上でミームコイン「LAPTOP」を発行すると発表した。10億枚供給・条件付き焼却という凝ったトークノミクスと、「$TRUMPとの政治的対立構図」というナラティブが話題を呼んでいる。ただし9月8日時点で正式なコントラクトアドレスは未公表で、出回っている「公式CA」候補は偽物の疑いが強い。ウォレットの準備だけ済ませておき、購入は9月9日の発行後、公式X(@HunterBiden)の一次情報を確認してから検討してほしい。続報があり次第、本記事を更新する。

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