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USDT(テザー)を日本のお店で直接払える場所は、2026年10月5日時点でほぼありません。ローソンがUSDTでの店頭決済を2026年8月に試しましたが、参加できたのは関係者だけでした。日本に住んでいる人がUSDTを使うなら、①USDTでチャージできる仮想通貨カードでVisa・Mastercardの加盟店で払う、②国内の取引所で円に換える、③そのまま送金する、の3つが現実的な方法です。
この記事では、金融庁の登録一覧と国内の取引所6社の公開データを確かめたうえで、なぜ日本のお店ではUSDTで払えないのかを説明し、3つの方法を手数料つきで比べます。訪日客向けに始まったBinance Pay×PayPayを日本居住者が使えるか、使ったときの税金もまとめました。
この記事の結論(2026年10月5日時点)
- お店で直接:一般の客がUSDTで払える日本のお店は、調べた範囲では見つからなかった。ローソンの実証(8月17日)は関係者限定
- 国内の取引所:USDTは扱っていない。ステーブルコインを扱える登録業者は2社(SBI VCトレード・コインチェック)で、取り扱いはUSDCなど。bitbank・bitFlyerなど6社の公開データにもUSDTのペアは無い
- 買い物に使うなら:USDTでチャージできるカード(MEXCグローバルカード・KAST・Tria・Bitget Walletなど)で、Visa・Mastercardの加盟店で払う。カードの還元率と手数料は仮想通貨カードの比較で比べている
- 円にするなら:海外の取引所でXRPに換えて国内の取引所へ送り、板で売る。1,000 USDTで手取りは約157,358円(為替との差は約0.3%)
- Binance Pay×PayPay:訪日客だけの機能で、日本の居住者は使えない(Binance・PayPayの両方が公式に明記)
あなたはどれ?目的別の答え
- 持っているUSDTでコンビニ・ネット通販・サブスクを払いたい → USDTでチャージできるカード
- USDTを日本円にして銀行に戻したい → USDTを円に換える方法
- PayPayで払いたい → Binance Pay×PayPayは使える?
USDTは日本のお店で使える?
日本のお店でUSDTをそのまま払える場面は、2026年10月5日時点でほぼありません。レジでUSDTを受け取り、お店に日本円を届けるには、USDTを扱える国内の登録業者が必要ですが、その業者がまだ無いためです。
Coin Map編集部が2026年10月5日に確かめた範囲は、次のとおりです。
| 確かめたもの | 分かったこと | 日本居住者がUSDTで払えるか |
|---|---|---|
| 金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」(8月27日現在) | 登録は2社。SBI VCトレード(USDC・RLUSD・JPYSC)とコインチェック(USDC)。USDTは無い | × |
| 国内の取引所6社の公開データ(bitbank・bitFlyer・GMOコイン・OKJ・コインチェック・BitTrade) | USDTを含む取引ペアは0件 | × |
| ローソンの実証(2026年8月17日、大崎の1店舗) | USDC・USDT・JPYCをMetaMaskで払う実験。参加は関係者に限定。本格導入の時期は未発表 | ×(一般の客は不可) |
| Binance Pay×PayPay(2026年9月30日〜) | USDTなどで全国のPayPay加盟店で払える。ただし訪日客だけ | × |
| USDTでチャージできる海外発行のカード | お店にはVisa・Mastercardのカードとして払い、お店は円で受け取る | ○(カード経由) |
出典:金融庁「電子決済手段等取引業者登録一覧」(令和8年8月27日現在)、各社の公開API、株式会社ネットスターズのプレスリリース(2026年8月3日)、Binance公式FAQ。すべて2026年10月5日3時台に確認
なぜ日本のお店ではUSDTで払えないの?
日本の居住者が国内でUSDTで払う仕組みには、国内の登録業者が欠かせません。日本では、米ドルなどの法定通貨と連動するステーブルコインは、資金決済法の「電子決済手段」という区分になり、売買や送金を仲介するには電子決済手段等取引業の登録が要ります。海外で発行されたUSDTを日本の業者が扱うには、発行者への監督や裏付け資産の監査などの条件も満たす必要があります(詳しい条件はUSDTの買い方|国内取引所で買えない理由で解説)。
この登録を受けた業者は、2026年8月27日時点で2社だけで、どちらもUSDTを扱っていません。お店がUSDTを受け取っても、国内で円に換えてくれる登録業者がいないため、日本のお店がUSDTを決済手段として常に受け付けるのは難しいのが現状です。
ローソンでUSDTが使えるようになった?
使えるようにはなっていません。ローソンのUSDT決済は2026年8月の実証実験で、参加したのは関係者だけでした。決済サービスのネットスターズが2026年8月3日に発表したもので、8月17日にローソンゲートシティ大崎アトリウム店で、USDC・USDT・JPYCの3種類をMetaMaskで払う流れを、店のPOSレジと連携して試しました。

USDTはSolana・Morph・Polygonの3つのチェーンで試しています。8月6日には高輪ゲートウェイシティ店で、JPYC(日本円のステーブルコイン)を使った第1弾も行われました。どちらも本格導入の時期は発表されていません(2026年10月5日時点)。
国内発行のステーブルコインカードは?Slash CardはUSDCだけ
国内でステーブルコインを使うカードとしては、SLASH VISION・アイキタス・オリコの3社がSlash Cardを2026年4月20日に発行し始めました(オリコのプレスリリース)。4月の発表では一般の申し込みは「8月をめど」とされていましたが、2026年10月15日に事前登録制が終わり、18歳以上の日本在住者なら誰でも「Slash App」から申し込めるようになりました(SLASH VISIONのプレスリリース、2026年10月15日確認)。ただし、カードにチャージできると書かれているのはSolanaのUSDCだけで、USDTの記載はありません(Slash Card公式ヘルプ、2026年10月15日確認)。USDTを持っている人がこのカードで払うには、先にUSDCへ換える必要があります。支払いごとに事務手数料2.2%がかかり、還元は今はありません(Slash Card公式ヘルプ「Slash Cardの決済手数料について」、2026年10月15日確認)。発行費用・作り方は「Slash Card(スラッシュカード)の手数料・作り方」で解説しています。
日本でUSDTを使う3つの方法を比べると?
日本に住む人がUSDTを使う方法は、カードで払う・円に換える・送金するの3つです。買い物に使う予定があるならカード、銀行口座に戻したいなら円に換える、海外の相手にドルの価値で渡したいなら送金、と目的で選びます。
| 比べる点 | ①カードで払う | ②円に換える | ③送金する |
|---|---|---|---|
| 使えるところ | ◎ Visa・Mastercardの加盟店(コンビニ・通販・サブスク) | ◎ 円になればどこでも | △ USDTを受け取れる相手だけ |
| 費用の目安 | ○ 円払いで約1〜2%(カードによる)。還元で戻る分もある | ◎ 1,000 USDTで約0.3%(板で売った場合) | ◎ チェーンの手数料だけ(数十円〜数百円) |
| 準備 | △ カードの申し込みと本人確認 | ○ 海外と国内の取引所の口座 | ○ 相手のアドレスとネットワーク |
| 運営者 | △ 海外の事業者(日本の登録なし) | ○ 最後は国内の登録業者 | − 自分で管理 |
| 税金 | 払った時点で損益 | XRPに換えた時点・売った時点で損益 | 渡した内容による |
費用はCoin Mapの試算(2026年10月5日3時台の公開価格と、各社公式の手数料)。評価:◎とても良い/○良い/△注意
毎月の買い物に使う
→ ①カード。払うたびに円へ換える手間がなく、還元も付く
家賃・税金・口座振替に使う
→ ②円に換える。チャージ式のカードは口座振替や一部の継続払いが通らないことがある
海外の家族・取引先に渡す
→ ③送金。相手の入金画面のネットワークに合わせて送る
USDTをそのまま送金するときの注意は?
USDTは、送り先がUSDTを受け取れるアドレス(海外の取引所やウォレット)なら、そのまま送れます。送るネットワーク(Tron・Ethereum・Solanaなど)が相手の入金画面と違うと、届かず取り戻せないことがあります。送り先の入金画面で同じネットワークが選べるかを確かめ、選べなければ送らないでください。初めての相手には少額で試します。
一方、日本の取引所にはUSDTを送れません。国内の取引所はUSDTを扱っていないため、送ると反映されず、資産を失うおそれがあります。円に戻したいときは、次の章の方法でXRPなどに換えてから送ります。
USDTでチャージできるカードはどれ?日本居住者が作れる5枚
持っているUSDTを日本のお店で使うなら、USDTでチャージできる仮想通貨カードがいちばん近い方法です。お店ではVisa・Mastercardのカードとして払い、お店は円で受け取ります。Apple Pay・Google Payに登録できるカードなら、コンビニのタッチ決済にも使えます。
日本居住者が申し込めると確かめたカードのうち、USDTでチャージできる5枚は次のとおりです。
| カード | USDTの入れ方 | 円払いの手数料 | 還元率 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|
| MEXCグローバルカード | MEXCの口座のUSDTを振り替える(上級KYCが必要) | △ 為替の上乗せ0%+決済手数料は通常1%(MEXC Japan公式Xの資料(2026年10月8日)では10月30日まで0%。公式ヘルプの手数料表は1%のまま) | ◎ 4〜10%(USDT) | MEXCに登録 |
| KAST | USDT・USDCを10以上のチェーンから入金 | △ 公式ヘルプ0.5〜1.75%、規約上の上限2%(米ドルの支払いは0%) | △ 1.5%(ドル建て) | KASTを開く |
| Tria | USDT・USDCを対応9チェーンから(チェーンごとに選べるトークンは入金画面で確認)(最低10ドル) | △ 0%〜最大3%(表記が分かれる) | ○ 1.5〜6%(月の上限あり) | Triaを開く |
| Bitget Wallet Card | USDT・USDC・ETH・SOLなどでチャージ | △ 合計1.75〜1.9% | ○ 2〜3% | Bitget Walletを開く |
| BingXカード | BingXの口座のUSDT | △ 決済手数料1.5% | ○ 2〜3%(月の上限4〜100ドル) | BingXに登録 |
出典:MEXC公式ブログ、KAST公式ヘルプ「What Are the Fees and Conditions for KAST Cards and Accounts?」(2026年9月1日更新)、Tria公式ヘルプ(2026年7月10日更新)、Bitget Wallet公式のカードページ、BingX公式ヘルプ「BingX Card Benefits and Fees」(2026年7月23日更新)(いずれも2026年10月9日確認)。手数料・還元率は各社の公式情報(2026年9月24日〜10月5日確認)。条件は変わることがあります
当サイトの招待リンク特典:上記リンクからMEXCに登録すると、現物・先物・予測取引の取引手数料の20%がキャッシュバックされます(2026年9月時点)。
当サイトはMEXC・KAST・Tria・Bitget Wallet・BingXと紹介提携しており、表のリンクから登録があると報酬を受け取ることがあります。表のカードはすべて海外の事業者のサービスで、日本の暗号資産交換業の登録を受けていません。

MEXCグローバルカードを作る前に
- MEXCは日本の金融庁に登録された業者ではありません。金融庁から2回(2023年3月・2024年11月)、関東財務局から1回(2025年6月)、無登録で営業しているとして警告を受けています
- 2026年2月から、本人確認(KYC)をしないと入出金・取引ができません。カードの申し込みには上級KYCが必要です
- MEXCのカードは3種類あり、日本居住者が作れるのはグローバルカードだけです(MEXCカードの種類と作り方)。MEXCの口座開設はMEXCの口座開設・登録方法で画面つきで解説しています
1,000 USDT分を払うと、手数料はいくら?
日本のお店で1,000 USDT分(約15.8万円)を円で払ったときの手数料は、カードによって約10〜30 USDTの差が出ます。還元が付く前の数字です。
| カード | 1,000 USDT分の円払いの手数料 | 還元(新規の条件) |
|---|---|---|
| MEXCグローバルカード | 10 USDT(1%) | 40 USDT(4%) |
| KAST | 最大20 USDT(規約上の上限2%で試算。公式ヘルプの目安0.5〜1.75%なら5〜17.5 USDT) | 15ドル(1.5%) |
| Bitget Wallet Card | 17.5〜19 USDT(1.75〜1.9%) | 20〜30 USDT(2〜3%) |
| BingXカード | 15 USDT(1.5%) | 30 USDT(3%。月1,000ドル以上はティア3、上限100ドル) |
| Tria | 0〜30 USDT(0%〜最大3%) | ランクにより1.5〜6% |
Coin Map試算。1 USDT=1ドル、還元はすべて対象の支払いで、月の上限に届かない場合。還元の受け取り方・上限・ランクの条件はカードごとに違います
カードの還元率・年会費・物理カード・ATMまで含めた比べ方と、月の利用額ごとの試算は、日本で使える仮想通貨カードの比較(ランキング10選)にまとめています。KASTの詳しい使い方はKASTカードの作り方と評判、TriaはTriaカードとは?、Bitget WalletはBitget Wallet Cardは日本で作れる?で解説しています。
カードにUSDTを入れるときに気をつけることは?
- ネットワークを合わせる:取引所の出金画面のネットワークと、カードの入金画面で選んだネットワークが同じかを確かめる。合わなければ送らない
- 使う分だけ入れる:カードの運営はすべて海外の事業者で、トラブルがあっても日本の利用者保護の仕組みは使えない
- 円払いは為替の手数料を見る:KASTは米ドルの支払いなら為替0%でも、日本のお店の円払いには公式ヘルプで0.5〜1.75%(25ドル未満は0.10ドルの小額手数料も)、規約上は最大2%(別章では3%)の為替手数料がかかる
- 口座振替や一部の継続払いには向かない:チャージ式のカードは、公共料金や携帯電話の料金などで通らないことがある
USDTを円に換える方法は?
USDTを日本円にするには、海外の取引所でUSDTをXRPなどに換え、国内の取引所へ送って売り、銀行口座へ出金します。国内の取引所はUSDTを扱っていないため、USDTのままでは国内で売れません。
USDTを扱っている国内の取引所はある?
ありません。2026年10月5日3時23分に、国内の取引所6社の公開データを確かめた結果は次のとおりです。
| 取引所 | 公開データの銘柄・ペア数 | USDT |
|---|---|---|
| bitbank | 62ペア | × |
| BitTrade | 95ペア | × |
| OKJ | 47ペア | × |
| GMOコイン | 29銘柄 | × |
| コインチェック | 26ペア | × |
| bitFlyer | 9(現物・FXなどの銘柄コード) | × |
出典:各社の公開API(bitbank・bitFlyer・GMOコイン・OKJ・コインチェック・BitTrade、2026年10月5日3時23分取得)。数は取得した一覧の件数で、取引できる日本円ペアの数とは一致しないことがあります
この6社のほか、Binance Japanは電子決済手段等取引業者の登録一覧に載っていません。国内で日本円で買えるドル連動のステーブルコインは、SBI VCトレードのUSDCなどに限られます。
円に戻す3ステップ
- 海外の取引所でXRPに換える:MEXCならXRP/USDTの取引手数料は0%。先物の口座にあるUSDTは、先に現物の口座へ振り替える
- 国内の取引所へXRPを送る:国内の取引所の入金画面で、アドレスと宛先タグをコピーして送る。トラベルルールのため、どこから送ったかの登録を求められる
- 国内の取引所の「取引所(板)」で売り、銀行へ出金する:「販売所」で売ると、買値と売値の差の分だけ受け取る額が減る
受け取り先の国内取引所の選び方、取引所ごとの戻し方、届かないときの対処は海外取引所から日本円に戻す方法で詳しく解説しています。OKJは公式ヘルプでMEXCなどと入出庫できると案内している金融庁登録の国内取引所で、口座開設の手順はOKJの口座開設・始め方にまとめました。
XRPなどに換えてから、OKJで円にする人は
OKJはUSDTを扱っていません。海外の取引所でUSDTをXRPなどに換えてからOKJへ送り、OKJの取引所(板)で売って日本円にします。受け取る口座がまだ無い人は、送る前に口座開設を済ませておきます。
当サイトの紹介リンクからOKJに登録し、メールアドレスの登録から90日以内に2万円以上の取引(約定)をすると、2,000円分のビットコインがもらえます(OKJ公式、2026年10月時点)。
当サイトはOKJと紹介提携しており、このリンクから登録があると報酬を受け取ることがあります。暗号資産は価格が動き、元本を下回ることがあります。
1,000 USDTを円に換えると、手取りはいくら?
MEXCの1,000 USDTをXRPに換えてOKJへ送り、板で売って出金すると、手取りは約157,358円です。為替どおり(1ドル=157.82円)なら157,820円なので、差は約462円(約0.3%)でした。
| 手順 | 計算 | 残る額 |
|---|---|---|
| MEXCでXRPに換える | 1,000 USDT ÷ 1.4999(手数料0%) | 666.71 XRP |
| OKJへ送る | 出金手数料0.02 XRP、OKJの入庫は無料 | 666.69 XRP |
| OKJの板で売る | 236.96円で売却 157,979円 − 手数料0.14%(221円) | 157,758円 |
| 銀行へ出金 | 1回400円 | 157,358円 |
価格:MEXC公開API(XRP/USDTの売り注文の最安値1.4999)とOKJ公開API(XRP/JPYの買い注文の最高値236.96円)、2026年10月5日3時25分取得。為替はopen.er-api.com(2026年10月4日更新)。手数料はMEXC公式「手数料」・OKJ「手数料一覧」(2026年10月2日確認)。価格は常に動くため目安です。MEXCの出金手数料(0.02 XRP)とOKJの手数料は10月2日に確認した値です。実際の額は出金画面の表示で確かめてください。
カードで払う場合(MEXCグローバルカードなら手数料1%・還元4%)と比べると、買い物に使う予定がある分はカード、銀行に戻したい分だけ円に換えるのが、手数料の面では無駄がありません。
個人間(P2P・対面)で円に換えるのは?
勧めません。SNSや掲示板で「USDTを円で買い取る」という相手との取引は、代金が振り込まれない・振り込まれた円が詐欺の被害金で口座が凍結される、といったトラブルの入り口になります。知らない相手とUSDTと円を交換しないでください。円に換えるときは、国内の登録業者の口座を使います。
USDTそのものも、止められることがあります。発行元のTether社は利用規約で、法令上必要な場合や自社の判断で、利用者のUSDTを凍結できると定めています(Tether社の利用規約、2026年10月17日確認)。詐欺や盗難の資金が混ざったUSDTを受け取ると、自分のアドレスごと凍結されるおそれがあります。凍結の仕組みと、自分のアドレスの確かめ方は「USDTは凍結される?」で解説しています。
Binance Pay×PayPayは日本居住者も使える?
使えません。Binance PayでのPayPay加盟店の支払いは、日本を訪れた旅行者だけの機能です。2026年9月30日に始まり、海外のBinanceの利用者は、USDTなどの暗号資産で全国のPayPay加盟店で払えるようになりました(お店は円で受け取る)。日本の居住者は、Binance Japanの利用者を含めて対象外です。
| 発表元 | 書かれていること(要約) | 日本居住者 |
|---|---|---|
| Binance公式FAQ(2026年9月29日公開・10月1日更新) | 日本を訪れる観光客だけの機能で、日本の居住者は使えない。日本のIPからの利用で、本人確認が必要 | × |
| PayPayのプレスリリース(2026年9月30日) | 脚注で「日本に居住するBinance Japanユーザーは本機能の利用対象外」 | × |
出典:Binance公式FAQ「How to Pay with Binance Pay at a PayPay Merchant in Japan as a Visitor?」、PayPay株式会社 プレスリリース(いずれも2026年10月5日確認)

日本に住む人がPayPayで払いたいときは、国内の取引所で暗号資産を売って円にし、PayPayマネーに出金する方法があります(Binance Japanは1回110円)。ただしUSDTは国内で売れないため、先にXRPなどに換えて国内に送る必要があります。仕組みや手数料はBinance PayがPayPay加盟店で使えるように|日本居住者は使える?で解説しています。
USDTで払うと税金はかかる?
かかることがあります。USDTでカード払いをしたり、USDTを円やXRPに換えたりすると、その時点で手放した扱いになり、買ったときとの円の差額が損益になります。USDTは1ドル前後で動きますが、日本の税金は円で計算するため、円安の時に使えば利益、円高の時に使えば損失が出ます。
たとえば、1ドル=145円の時に用意したUSDTを、1ドル=157円の時に5万円分払うと、約318 USDTを使い、取得価額は約46,178円なので、約3,800円の利益になる計算です(手数料と還元を除く)。日本円からXRPを経てUSDTを作った時点でも、XRPの値上がり益が確定します。
会社員は、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要です。カードごとの明細の出し方、還元の扱い、申告が必要になる目安は仮想通貨カードの税金はどうなる?で詳しく解説しています。
USDTを使うときの注意点は?
海外の業者は日本の登録を受けていない
USDTを扱う取引所やカードは、どれも日本の暗号資産交換業・電子決済手段等取引業の登録を受けていない海外の事業者です。トラブルがあっても、国内の登録業者と同じ利用者保護は受けられません。預けるのは使う分だけにし、大きな額は国内の登録業者や自分のウォレットで管理します。
「USDTで払って」「USDTで運用すれば増える」は詐欺を疑う
投資の勧誘や副業・恋愛の相手から「USDTで送って」「USDTで払えば手数料が安い」と言われたら、詐欺を疑ってください。送ったUSDTは取り消せず、取り戻すのはほぼ不可能です。金融庁も、電子決済手段の話題性を利用した詐欺や悪質商法への注意を呼びかけています。よくある手口と、金融庁の警告を受けた業者は仮想通貨の詐欺・出金停止・金融庁警告の一覧にまとめています。
ネットワークの間違いは取り戻せない
USDTはTron・Ethereum・Solana・Polygonなど多くのチェーンで発行されています。送り元と送り先で同じネットワークを選ばないと、届かないことがあります。初めての送り先には少額で試し、届いたのを確かめてから残りを送ります。
よくある質問
Q. USDTを使えるアプリはありますか?
日本のお店でUSDTのまま払えるアプリは、2026年10月5日時点で一般向けには見つかりませんでした。USDTを支払いに使うなら、MEXCグローバルカード・KAST・Tria・Bitget Wallet Cardなど、アプリでUSDTをチャージしてVisa・Mastercardで払うカードのアプリを使います。Binance Payの店頭払いは訪日客だけの機能です。
Q. USDTを使えるネットショップ・サイトはありますか?
海外のサイトには暗号資産での支払いを受け付けるところがありますが、日本のネットショップで使うなら、USDTでチャージしたカードの番号を入力して払うのが確実です。カードなら、そのサイトがVisa・Mastercardに対応していればどこでも使えます。
Q. USDTが使える国はどこですか?
お店で直接払える場面は国ごとに限られますが、USDTでチャージするカードなら、Visa・Mastercardの加盟店がある国で使えます。KASTは米ドルの支払いに為替手数料がかからず、MEXCグローバルカードは為替の上乗せが0%(決済手数料は通常1%。MEXC Japan公式Xの資料では2026年10月30日まで0%)です。
Q. USDTを使える取引所は?
USDTを売買できるのは、MEXC・BingXなどの海外の取引所です。日本の取引所はUSDTを扱っていません(2026年10月5日、6社の公開データで確認)。日本円からUSDTを手に入れる方法とコストはUSDTの買い方で比べています。
Q. USDTを現金化するいちばん安い方法は?
海外の取引所でXRPに換えて国内の取引所へ送り、「取引所(板)」で売る方法です。2026年10月5日の価格で、1,000 USDTの手取りは約157,358円(為替との差は約0.3%)でした。販売所で売ると、受け取る額がさらに減ります。
Q. USDTのまま日本の取引所に送るとどうなりますか?
反映されず、資産を失うおそれがあります。日本の取引所はUSDTを扱っていないので、必ずXRPなど、送り先の取引所が扱う通貨に換えてから送ってください。
Q. 他のサイトでよく見るRedotPayは使えますか?
RedotPayのアプリは、日本のApp Storeで配信されていない状態が続いています(2026年10月9日時点)。新しく作るのは勧めません。すでに持っている人の出金の手順と代わりのカードはRedotPayは今も使える?で解説しています。
Q. KASTは日本に住んでいても使えますか?
KASTは日本居住者も利用可能です(2026年10月時点)。USDT・USDCを入金してVisaで払えます。円での支払いには為替手数料(公式ヘルプでは0.5〜1.75%、規約上の上限は2%)がかかるので、最初は少額で明細を確かめてください。
Q. 日本円のステーブルコインJPYCとの違いは?
JPYCは1 JPYC=1円を目指す日本円のステーブルコインで、USDTは1ドルを目指すドルのステーブルコインです。JPYCは国内の事業者が発行し、ローソンの実証にも使われました。仕組みと使い方はJPYCとは?で解説しています。
まとめ:USDTは「カードで払う」か「円に換える」
- 日本のお店でUSDTを直接払える場面は、2026年10月5日時点でほぼ無い。ローソンの実証は関係者限定、Binance Pay×PayPayは訪日客だけ
- 国内の登録業者はUSDTを扱っていない(登録一覧の2社と、国内6社の公開データで確認)
- 買い物に使うなら、USDTでチャージできるカードでVisa・Mastercardの加盟店で払う
- 円にするなら、XRPに換えて国内の取引所へ送り、板で売る。1,000 USDTで手取り約157,358円
- USDTで払った時点・換えた時点で、円の差額が損益になる
USDTで払えるカードの還元率と手数料は、仮想通貨カードの比較で、日本居住者が申し込めるカードだけを並べて比べています。
本記事のデータは2026年10月5日3時台(日本時間)に、金融庁の登録一覧、国内の取引所6社とMEXC・OKJの公開API、ネットスターズ・PayPay・SLASH VISIONのプレスリリース、Binance公式FAQ、MEXC・KAST・Tria・Bitget Walletの公式情報で確認したものです(Slash Cardの一般申込の開始は2026年10月15日に追記)。手数料・対象者は変わることがあります。この記事は投資を勧めるものではありません。
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