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「BitradeXのアプリが更新されたのに、出金できないまま」
AI自動運用をうたう投資サービスBitradeX(ビットレードエックス)で、外部への出金が2026年8月15日から止まっています。9月28日にはAndroid版アプリがv1.3.6に更新されましたが、利用者からは「予告なしのアップデートで、ほとんど何も変わっていない」という声が上がっています(9月29日のX投稿)。
この記事では、BitradeXの公式告知・公式X・アプリストアの更新内容・国内外の当局の資料をもとに、「いつから出金できないのか」「アップデートで直ったのか」「追加でお金を払えば出せるのか」「今なにをすればいいのか」を順番に整理します。
結論(2026年10月13日時点):BitradeXの外部への出金は、まだ再開していません
- BitradeXの外部への出金は、2026年8月15日から止まったままです。10月13日に確認した時点で、公式サイトの告知は8月15日付の「再開時期は別途お知らせする」のまま、公式ヘルプセンターにも9月15日より後の新しいお知らせはなく、アプリもiPhone版・Android版ともv1.3.6のままです。公式Xにも、10月9日の確認時点で出金再開の告知はありません
- 9月のアップデート(v1.3.5・v1.3.6)で出金が直ったという公式の発表はありません。更新内容は、アプリ内の新しい口座、USDN→USDXへの交換、VIP向けのデザイン、チーム(紹介)画面の改善などです
- 「出金するには手数料・税金・保証金を先に払って」と言われても、絶対に払わないでください。公式の告知に、支払えば出金できるという記載はありません。追加の支払いは被害を広げるだけです
- 今やることは、証拠を保存して、消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)に相談することです。「お金を取り戻します」と近づいてくる業者には注意してください。10月18日には、Xで「Telegramの回収業者に頼んだら出金できた」という同じ文面の投稿が、複数のアカウントから続けて出ています(詳しくはこちら)
すぐに行動したい人は今やるべきこと:証拠の保存と相談先へ進んでください。
BitradeXで何が起きている?出金停止までの時系列
BitradeXは、7月末に「資産は安全」と説明したあと、8月9日に「攻撃で資産を失った」と発表し、8月15日に出金を止めて、そのまま10月13日を迎えています(10月13日、公式サイトの告知で確認)。運営の説明は、時期によって少しずつ変わっています。
確認できた出来事を、日付順に表にまとめました。出典はすべて表の右端から開けます。
| 日付(2026年) | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 3月16日 | マレーシア証券委員会(SC)が、BitradeXを無認可の業者として投資家向け警告リストに追加 | SC |
| 7月28日 | 運営が「システムの容量拡張に対応中。資金はすべて安全」と説明(報道による) | NADA NEWS |
| 7月30日 | 公式X「一時的なシステムの問題のあと、影響を受けたアカウントの大半は復旧した。すべての利用者の資産とデータは安全」 | 公式X |
| 8月9日 | 運営が「一部のホットウォレットが外部から攻撃を受け、資産の損失が出た」と発表。残る準備金では既存の利用者の資産を一度に精算できないため、段階的に解放するとした。一方で、新規の入金・新規の投資は現行のルールで続けるとした(報道による) | NADA NEWS |
| 8月12日 | 国内の登録業者BitTrade(ビットトレード)が「BitradeXの提供・運営には一切関与していない」と注意喚起 | BitTrade公式X |
| 8月14日 | 出金機能の段階的な再開と動作確認を実施(翌日の公式告知による) | 公式告知 |
| 8月15日 | 公式告知「一部の問題がまだ解決していないため、出金機能を一時停止した。再開時期は別途お知らせする」。告知にはハッキングへの言及はない | 公式告知 |
| 8月19日 | 公式サイトに「USDN資産メカニズムのアップグレードおよびロック解除に関するお知らせ」。ロック中のUSDNを段階的に解除し、アカウント間の移動や現物取引などに使えるようにするとし、9月15日までに完了予定とした。外部への出金については書かれていない | 公式告知 |
| 9月2日 | 公式サイトに「システムメンテナンスのお知らせ」。一部のアカウントでデータに異常が見つかったとして特別なメンテナンスを行い、その間は一部のアカウント機能が使えない場合があるとした。復旧時期は未定 | 公式告知 |
| 9月5日 | 公式XでCEOのNikolai氏が動画で説明。「大規模なシステムアップグレードを実施中。9月15日までに完了する見込みで、機能は作業の進み具合に応じて段階的に戻る」 | 公式X |
| 9月14日 | 公式Xがアプリv1.3.5を予告。新しいEco Account、USDN→USDXの1対1交換(手数料無料)、代理店センターの強化、「既存資産の段階的な移行」など。出金再開の記載はない | 公式X |
| 9月15日 | iPhone版(米国のApp Store)がv1.3.5に更新。出金再開は示されず | App Store(米国)/コインオタク |
| 9月16日・21日 | 公式Xが「USDNをUSDXに交換して、BYB Bankの8時間ごとの複利で増やそう」と宣伝 | 公式X/公式X |
| 9月28日 | Android版(Google Play)がv1.3.6に更新。更新内容に出金の記載はない | Google Play |
| 9月29日 | 公式サイトの出金告知は8月15日付のまま。公式Xにも出金再開の告知なし | 当サイト確認 |
| 9月30日 | iPhone版(日本・米国のApp Store)がv1.3.6に更新(日本時間)。更新内容はVIP向けのテーマ、読み込みの改善、チーム一覧と収益グラフの表示で、出金の記載はない | App Store(日本) |
| 10月9日 | 公式サイトの出金告知は8月15日付のまま。アプリはiPhone版・Android版ともv1.3.6のままで、出金再開の告知はない | 当サイト確認 |
| 10月13日 | 公式サイトの出金告知は8月15日付のまま。公式ヘルプセンターの最新のお知らせも9月15日付(v1.3.5)のままで、アプリはiPhone版・Android版ともv1.3.6。出金再開の告知はない | 当サイト確認 |

表で分かるのは、運営の説明が「資産は安全」→「攻撃で資産を失った」→「技術的な問題で出金を止めた」→「9月15日までにアップグレード完了」と変わってきたことです。そして9月15日を過ぎても、外部への出金を再開したという公式の告知は出ていません。
BitradeXは金融庁に登録されている?
BitradeXは、日本の金融庁に暗号資産交換業者として登録されていません。金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」(2026年9月1日現在)にBitradeXの名前はありません。
一方で、金融庁が2026年10月7日に公開した「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」の一覧(国内3件・海外22件)にも、10月9日時点でBitradeXの名前はありません。金融庁は、一覧に載っていない業者でも無登録で営業していることがあると注意しています。国内でBitradeXの運営者が逮捕されたといった報道も、当サイトが検索した範囲では見つかっていません(10月9日時点)。
名前が似ているBitTrade(ビットトレード株式会社)は、関東財務局に登録された国内の交換業者で、BitradeXとは関係がありません。問い合わせ先を間違えないよう注意してください。
| 確認した項目 | 結果(2026年10月9日時点) |
|---|---|
| 金融庁の登録 | なし(登録一覧に掲載なし) |
| 金融庁の無登録業者の警告 | 掲載なし(10月7日公開の一覧でも同じ) |
| 海外当局の警告 | マレーシア証券委員会が2026年3月に警告リストへ追加 |
| 運営会社とされる法人 | 英国法人「BITRADEX FINTECH LIMITED」(報道・App Storeの提供元表示による) |
| BitTrade(国内)との関係 | なし(BitTradeが公式に否定) |
| 公式サイトのSSL証明書 | www付きのアドレスは有効。www無しのアドレス(bitradex.ai)は8月16日で期限切れ |
暗号資産のサービスが金融庁に登録されているかは、金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で、会社名と登録番号(「関東財務局長 第○○号」など)が載っているかを見れば確かめられます。たとえば国内の取引所OKJ(オーケーコイン・ジャパン)は、関東財務局長 第00020号として一覧に載っています。登録業者には、利用者の資産を自社の資産と分けて管理することが法律で義務づけられています。OKJの口座の作り方と手数料はOKJの始め方にまとめています。
暗号資産を持ち直すときの置き場所として、OKJの口座は下のボタンから開設できます。OKJは預かった暗号資産を100%コールドウォレットで分別管理していると公式ヘルプで説明しています(貸暗号資産を除く)。BitradeXの運営や「回収業者」に「この取引所に口座を作れば出金できる」と言われて作る口座ではありません。そう言われたら、作らずに相談窓口へ連絡してください。
当サイトの紹介リンクからOKJに登録し、メールアドレスの登録から90日以内に2万円以上の取引(約定)をすると、2,000円分のビットコインがもらえます(OKJ公式、2026年10月時点)。当サイトはOKJと紹介提携しており、このリンクから登録があると報酬を受け取ることがあります。
なお、登録業者に口座を作っても、BitradeXに預けた資産が戻るわけではありません。BitradeXの件で今やることは、証拠の保存と公的な窓口への相談です。
アップデート(v1.3.5・v1.3.6)で何が変わった?出金は再開した?
9月のアップデートで、BitradeXの外部への出金が再開したという公式の発表はありません。アプリストアに書かれた更新内容にも、出金を再開する記載はありません。
v1.3.5(9月15日ごろ)の更新内容
iPhone版(米国のApp Store)の更新内容には、次の4点が書かれています。
- Eco Account(新しい口座)の開始
- USDNからUSDXへの交換と、アプリ内での即時の振替
- 代理店センター(チーム管理・実績の表示)の強化
- 資産のセキュリティ確認とアカウント管理の強化、アプリの安定性の改善
公式Xの予告(9月14日)では、これに加えて「既存資産の段階的な移行」とも書かれていました。ただし、移行した資産をいつ、どうやって外部に出金できるのかは示されていません。
v1.3.6(9月28日)の更新内容
Android版(Google Play)のv1.3.6は、9月28日に配信されました。更新内容は次の3点だけです。

| バージョン | 主な更新内容 | 出金の再開 |
|---|---|---|
| v1.3.5(9月15日ごろ) | Eco Account、USDN→USDX交換、代理店センター強化、既存資産の段階的な移行 | 記載なし |
| v1.3.6(9月28日、Android) | VIP向けの専用デザイン、資産・注文・チーム画面の読み込み改善、チーム一覧と収益グラフの表示改善 | 記載なし |
v1.3.6で手が入ったのは、VIP会員向けの見た目と、チーム(紹介)の一覧・収益グラフです。出金できずに困っている利用者の問題は、更新内容からは読み取れません。
アップデートすれば出金できるようになる?
アップデートしても、出金できるようにはなりません。出金の停止はアプリの不具合ではなく、BitradeXの運営が止めているものです(8月15日の公式告知)。アプリを更新しても、公式が出金を再開しない限り状況は変わりません。
なお、SNSやDMで送られてきたリンクから「最新版」のアプリを入れるのはやめてください。偽のアプリでログイン情報を盗まれるおそれがあります。
「出金するには◯◯を払って」は払っていい?追加入金・USDX交換の注意
「出金するには手数料・税金・保証金を先に払ってください」と言われても、絶対に払ってはいけません。BitradeXの公式告知には、利用者が何かを支払えば出金できるという記載はありません。
こんな要求は、すべて払わない
- 「出金手数料を先に振り込めば、全額出金できる」
- 「利益に税金がかかるので、先に税金分を入金して」
- 「口座の凍結を解除するには、保証金(デポジット)が必要」
- 「AML(マネーロンダリング対策)の審査費用」「本人確認の手数料」
- 「残高の◯%を追加で入金すると、出金の順番が早くなる」
出金トラブルの場で、こうした名目で追加の支払いを求める手口は典型的です。払っても出金できず、次の名目でまた支払いを求められることがよくあります。
日本の税金は、税務署に自分で納めるものです。取引所や運用サービスに「税金」を払う仕組みはありません。この点だけでも、「税金を払えば出金できる」という話がおかしいと分かります。
USDXに交換すれば出金できる?
USDNをUSDXに交換しても、外部へ出金できるようになるという公式の説明はありません。9月16日・21日の公式Xは、USDXへの交換を「BYB Bankの8時間ごとの複利で増やす」ための手段として宣伝しており、出金の手段としては案内していません。
交換はBitradeXのアプリの中だけで完結する操作です。交換しても、お金がBitradeXの外に出るわけではありません。交換の条件や、その後に出金できるかどうかが分からないうちは、急いで交換する必要はありません。
公式の「USDNのロック解除」のお知らせには何が書いてある?
BitradeXの公式サイトには、2026年8月19日付の「USDN資産メカニズムのアップグレードおよびロック解除に関するお知らせ」があります。このお知らせは、ロック中のUSDNを段階的に解除し、アップグレード後の資産を「アカウント間の移動、現物取引、その他の投資利用シーン」に使えるようにするとしていますが、外部への出金については何も書いていません。完了の予定は「2026年9月15日まで」で、具体的な時期や手順は公式チャネルで別途知らせるとしています。
つまり、USDNのロックが解けても、それはBitradeXのアプリの中で使える範囲が広がるという説明で、お金を外に出せるという約束ではありません。10月9日時点で、外部への出金を再開したという公式の告知は出ていません。
追加入金・紹介(チーム)の勧誘に乗らない
8月9日の運営の発表では、既存の利用者の資産を一度に返せない一方で、新規の入金は受け付けるとしていました。出金が止まっているサービスに、新しくお金を入れるのはやめてください。
また、「紹介した人の入金が増えれば、自分の出金が早まる」「チームの実績でランクが上がる」といった話で、知人や家族を誘うのも避けてください。誘った相手も出金できなくなるおそれがあり、人間関係のトラブルにもつながります。
副業や投資の名目で「保証金」を暗号資産で求める手口は、副業の「保証金を暗号資産で」は詐欺|15億円被害グループ逮捕の手口でも詳しく解説しています。
ログインできない・カードが使えない・アプリが消えたとき
出金のほかにも、「ログインできない」「バーチャルカードが使えない」「アプリが見つからない」といった困りごとが検索されています。10月9日時点で分かっていることと、取るべき行動を表にまとめました。
| 困りごと | 分かっていること(10月9日時点) | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 出金できない・送金できない | 8月15日から外部への出金は停止中。再開の告知なし | 残高と出金申請の画面を保存する。追加で払わない |
| ログインできない | ログインそのものについての告知はない。ただし9月2日の公式「システムメンテナンスのお知らせ」は、データに異常が見つかった一部のアカウントで、メンテナンス中は一部の機能が使えない場合があるとしている(復旧時期は未定) | DMやSNSのリンクからログインしない。ログインできる間に画面を保存しておく |
| バーチャルカードが使えない・凍結された | カードについての公式の告知は見当たらない | カードの残高・利用履歴の画面を保存する。カードへの追加チャージはしない |
| アプリが消えた・ダウンロードできない | 10月9日時点で、日本のApp Store・Google Playのどちらにもある(どちらもv1.3.6。iPhone版は日本時間9月30日に配信)。ただし更新内容に出金の記載はない | 今あるアプリは消さない。非公式の配布リンクから入れ直さない |
| 入金できない | 入金できない理由についての公式の告知は見当たらない | 入金はしない(出金停止中のため) |
アプリは消さずに残しておいてください。アプリの中の入金履歴や残高の画面は、相談するときの大事な証拠になります。ログインできるうちに、画面を保存しておきましょう。
海外のサービス全般で出金できないときの原因の見分け方は、海外取引所から出金できない原因と対処法|撤退・ハッキング・詐欺の見分け方にまとめています。
海外の取引所どうしを比べたい人は、海外取引所ランキングに手数料と金融庁の警告の有無をまとめています。どの海外取引所も日本の登録業者ではありません。
今やるべきこと:証拠の保存と相談先
BitradeXで出金できない人が今やるべきことは、①証拠を保存する、②公的な窓口に相談する、の2つです。お金が戻るかどうかは分かりませんが、証拠がなければ相談も被害の届け出も進みません。
ステップ1:証拠を保存する
- 入金の記録:国内の取引所から送った場合は、その取引所の送金(出庫)履歴。日付・金額・通貨・送金先アドレス・トランザクションID(TxID)をメモする
- BitradeXのアプリの画面:残高、運用プラン、出金申請の画面、エラーの表示をスクリーンショットで保存する
- 運営からの告知:アプリ内のお知らせ、公式サイトの告知の画面を保存する
- 勧誘のやり取り:誘われたときのLINE・SNSのメッセージ、説明資料、セミナーの案内、紹介者の名前と連絡先
- 銀行振込・現金で渡した場合:振込の控え、通帳の記録、渡した日付と金額のメモ
スマホの機種変更やアプリの削除で、証拠が消えることがあります。保存した画像はパソコンやクラウドにも控えておきましょう。
ステップ2:公的な窓口に相談する
| 相談先 | 連絡先・受付時間 | こんなときに |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188(最寄りの消費生活センターにつながる) | 何から始めればよいか分からないとき。最初の相談先 |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 被害の届け出を考えているとき。緊急時は110番 |
| 警察庁のオンライン窓口 | サイバー事案に関する相談窓口(e-Govで住所地の都道府県警察に送信) | ネットでの被害を文章で相談・通報したいとき |
| 金融庁 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811(IP電話などからは03-5251-6811、平日10時〜17時)/ウェブは24時間受付 | 無登録業者についての情報提供・相談(暗号資産の相談も受付) |
| 法テラス | 0570-078374(平日9時〜21時、土曜9時〜17時) | 弁護士への相談を考えているとき |
国内の取引所からBitradeXに暗号資産を送った場合は、送金元の国内取引所のサポートにも状況を伝えておくと、送金記録の確認がスムーズです。
相談するときは、ステップ1で集めた証拠と、「いつ・いくら・どうやって入れたか」「いつから出金できないか」を時系列で書いたメモを用意しておくと、話が早く進みます。国民生活センターは、SNSで勧誘される暗号資産の投資話について「いったん振り込んでしまうと、被害回復は極めて困難」としています(国民生活センター)。相談は早いほど、送金記録を確かめやすくなります。
「お金を取り戻します」という業者に注意(二次被害)
出金できずに困っている人に「お金を取り戻します」と近づき、着手金や調査費をだまし取る二次被害に注意してください。BitradeXのように利用者が多いトラブルでは、こうした業者が集まりやすくなります。
二次被害によくある誘い文句
- 「BitradeXの被害者の方へ。資金を追跡して回収します」(SNSのDM・広告)
- 「ブロックチェーン分析で、必ず取り戻せます」
- 「まず調査費・着手金を暗号資産で払ってください」
- 「金融庁・警察と連携している」と公的機関を名乗る
- 「BitradeXの運営から委託された返金窓口です」
公的機関が、個人にDMで返金を持ちかけたり、手数料を求めたりすることはありません。また、「必ず取り戻せる」と約束できる人はいません。
弁護士に依頼する場合は、日本弁護士連合会の「弁護士情報検索」で、その弁護士が実際に登録されているかを確かめてから相談しましょう。「返金します」をうたう二次被害の手口は、ASKAの仮想通貨「GEAr」は詐欺?返金される?やXENEAはどうなった?返金の現状と今やるべきことでも取り上げています。
「Telegramの回収業者で出金できた」という投稿に注意(10月18日確認)
Xで「Telegramの回収業者に頼んだら、BitradeXから出金できた」という投稿が、複数のアカウントから同じ文面で続けて出ています。連絡すれば出金できるとうたい、Telegramのアカウントとメールアドレスへ誘う内容です。
Coin MapがYahoo!リアルタイム検索で2026年10月18日15時50分ごろに確認した結果は次のとおりです。
- 「BitradeX」で検索して表示された最新40件のうち12件がこの投稿で、7つのアカウントから10月18日11時46分〜12時32分の46分間に出ていました。1つのアカウントが1〜2分おきに2件ずつ出している例もありました
- 業者の名前で検索すると、BitradeXに触れた同じ趣旨の投稿は少なくとも10月7日から出ており、10月18日までに39件・10アカウントを確認できました(検索で表示される40件の範囲)
- 文面は「適切な機関を利用すれば、お金を取り戻せる」「資金の引き出しは迅速かつ簡単だった」など数種類の決まった文の使い回しで、どの投稿にも同じTelegramのアカウント名と同じメールアドレスが書かれていました
- ほとんどが、BitradeXの出金停止について書いている利用者の投稿への返信(リプライ)でした
この記事では宣伝にならないよう、業者のアカウント名やメールアドレスは載せず、「Telegramの『資産回収』をうたうアカウント」と書いています。
BitradeXの公式サイトの出金のお知らせは、10月18日に確認した時点でも8月15日付の「再開時期は別途お知らせする」のままです。公式ヘルプセンターにも、9月15日より後の新しいお知らせはありません(BitradeX公式「出金サービスのメンテナンス進捗に関するお知らせ」、公式ヘルプセンター、2026年10月18日確認)。運営が出金を止めている中で、第三者に頼めば引き出せるという公式の説明はありません。
公的機関も、「お金を取り戻します」と近づく業者を二次被害の入口として注意しています(いずれも2026年10月18日確認)。
- 消費者庁:「返金手続を代行する」などと被害回復を持ちかけられ、お金を求められたという相談があるとして、見知らぬ業者から被害回復のためにお金を求められたらきっぱり断り、消費生活相談窓口に相談するよう案内しています(消費者庁「投資系トラブルの二次被害にご注意ください!」)
- 国民生活センター:SNSで勧められた投資について、振り込んだあとの被害回復は難しく、被害回復をうたう二次被害にあう可能性もあるとしています(国民生活センター、2026年9月1日公表)
- 警察庁:SNS型投資詐欺について、一度振り込んでしまうと、お金を取り戻そうとして後に引けなくなることがあると説明しています(警察庁・SOS47「SNS型投資詐欺」)
こうした投稿を見ても、連絡しない・手数料や調査費を払わない・ウォレットの秘密鍵やアカウントのパスワードを教えないようにしてください。連絡してしまった、お金を払ってしまったときは、やりとりの画面を保存して、消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)に相談してください。
「返金できます」業者の手口の見分け方と、本当に頼れる相談先は仮想通貨詐欺の「返金できます」は二次被害の入口|本当の相談先と被害届の出し方で詳しくまとめています。
出金停止のあとに「別の投資話」へ誘われるケースも
出金停止のあと、BitradeXの利用者に別の投資案件を持ちかけるDMが届いているという報告がXに出ています(2026年9月28日の投稿)。共有された勧誘資料では、ランクに応じて元本の3〜6倍まで受け取れるとうたい、紹介を前提にした仕組みになっていました。
「次の大きなチャンス」「今なら先頭集団に入れる」といった誘いには乗らず、新たにお金を入れないでください。出金できずに困っているときほど、損を取り戻したい気持ちにつけ込む勧誘が増えます。案件の名前で検索して金融庁の登録の有無を確かめ、分からないときは消費者ホットライン(188)に相談してください。
よくある質問
BitradeXは詐欺なの?
BitradeXが詐欺かどうかを判断する公的な発表(逮捕・行政処分など)は、日本では10月9日時点で確認できていません。確認できている事実は、①8月15日から外部への出金が止まっている、②日本の金融庁に登録されていない、③タイ証券取引委員会(2026年2月26日)とマレーシア証券委員会(2026年3月)が、無認可の業者として投資家向けの警告に載せた、④運営の説明が「資産は安全」から「攻撃で資産を失った」「技術的な問題」へと変わった、の4点です。サービスの特徴と危険サインはBitradeXは詐欺?ポンジスキームの手口で解説しています。
BitradeXは閉鎖した?
BitradeXは、10月9日時点で公式サイトのお知らせに閉鎖の発表はありません。公式Xも9月29日の時点で投稿を続けており、アプリもAndroid版が9月28日、iPhone版が9月30日(日本のApp Storeを含む)にv1.3.6へ更新されています。ただし、外部への出金は8月15日から止まったままです。
BitradeXの出金はいつ再開する?
BitradeXの出金再開の時期は、10月13日時点で発表されていません。9月5日にCEOが「9月15日までにアップグレードが完了する見込み」と説明しましたが、その後も出金再開の告知は出ていません。
BitradeXで出金できた人がいるって本当?
公式告知によると、BitradeXは8月14日に出金を段階的に再開しましたが、翌15日に再び止めています。8月15日以降に外部への出金が再開したという公式の告知はありません(10月18日確認)。「出金できた」という話を聞いたら、それがいつの話かを確かめてください。10月18日には、Xで「Telegramの回収業者に頼んだら出金できた」という同じ文面の投稿が複数のアカウントから出ていますが、これは二次被害の典型的な誘いです。連絡したり、手数料を払ったりしないでください。
アップデートすれば出金できる?
アップデートしても出金できるようにはなりません。v1.3.5・v1.3.6の更新内容に、出金の再開は書かれていません。
BitradeXとBitTrade(ビットトレード)は同じ会社?
BitradeXとBitTradeは別の会社です。BitTradeは関東財務局に登録された国内の暗号資産交換業者で、2026年8月12日に「BitradeXの提供・運営には一切関与していない」と注意喚起しています。
BitradeXで出金できない分の税金はどうなる?
過去にBitradeXから受け取った利益(出金した分や、円・他の暗号資産に換えた分)は、原則として雑所得として確定申告の対象になりえます。一方、出金できずに失った分を他の所得から差し引けるとは限りません。国税庁は、詐欺や恐喝による損害は雑損控除の対象外と定めています(盗難・横領は対象)。自分のケースがどれに当たるかは、税務署や税理士に確認してください。税額の目安は仮想通貨の利益、税金はいくら?シミュレーションで確認できます。
「税金を払えば出金できる」と言われた。払うべき?
払ってはいけません。日本の税金は税務署に自分で納めるもので、運用サービスに払うものではありません。BitradeXの公式告知にも、支払いをすれば出金できるという記載はありません。
まとめ:出金停止中は「払わない・入れない・証拠を残す」
まとめ(2026年10月9日時点)
- BitradeXの外部への出金は2026年8月15日から停止中。9月のアップデート(v1.3.5・v1.3.6)でも再開していない
- 「手数料・税金・保証金を払えば出金できる」という要求には払わない。追加入金・紹介の勧誘にも乗らない
- 入金記録・TxID・アプリの画面・勧誘のやり取りを保存し、188・#9110・金融庁の相談室に相談する
- 「お金を取り戻します」という業者の二次被害に注意する
これから暗号資産を扱うなら、金融庁に登録された国内の取引所を選ぶのが基本です。国内の登録業者の使い方と手数料の違いは、販売所と取引所の違いは?国内4社の手数料と買い方で解説しています。登録業者の一つ、OKJ(関東財務局長 第00020号)の口座開設の手順はOKJの始め方で解説しています。
本記事の情報は2026年9月29日時点のものです(公式サイトのお知らせと公式ヘルプセンターは2026年10月18日に、アプリの版は10月13日に、金融庁の一覧は10月9日に再確認)。2026年10月18日に、Xの「回収業者」をうたう投稿と公的機関の注意喚起を追記しました。BitradeXの公式発表に動きがあれば追記します。
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出典
- BitradeX公式「出金サービスのメンテナンス進捗に関するお知らせ」(2026年8月15日、10月13日確認):https://www.bitradex.ai/ja/notice/withdraw
- BitradeX公式「USDN資産メカニズムのアップグレードおよびロック解除に関するお知らせ」(2026年8月19日):https://www.bitradex.ai/ja/notice/usdn
- BitradeX公式「システムメンテナンスのお知らせ」(2026年9月2日):https://www.bitradex.ai/ja/notice/maintenance
- BitradeX公式X(7月30日・9月5日・9月14日・9月16日・9月21日の投稿):https://x.com/Bitradexen
- Google Play「BitradeX-AI Crypto Trading」(v1.3.6、2026年9月28日更新):Google Play
- App Store(米国)「BitradeX:Buy Crypto & Stocks」(v1.3.6):App Store
- App Store(日本)「BitradeX:ビットコイン/Web3/DeFiの暗号資産」(v1.3.6、2026年9月30日更新、2026年10月13日確認):App Store
- NADA NEWS「『出金できない』──年利最大400%をうたうBitradeXめぐり不安広がる」(2026年8月11日):Yahoo!ファイナンス
- BitTrade公式X 注意喚起(2026年8月12日):X
- マレーシア証券委員会 Investor Alert List(2026年3月16日):SC
- 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」(2026年9月1日現在):金融庁
- 金融庁「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について」(2026年10月7日公開、10月9日確認):金融庁
- 金融庁 金融サービス利用者相談室:金融庁
- 警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」:警察庁
- 国税庁 タックスアンサー No.1110 災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除):国税庁
- 法テラス:法テラス
- 国民生活センター「SNSで勧誘される詐欺的な暗号資産の投資話 被害回復は困難です」(2025年12月11日、2026年10月13日確認):国民生活センター
- BitradeX公式ヘルプセンター(最新のお知らせは2026年9月15日付「BitradeX App V1.3.5 アップグレードダウンロードのお知らせ」、2026年10月18日確認):BitradeX
- 消費者庁「投資系トラブルの二次被害にご注意ください!」(2026年10月18日確認):消費者庁
- 国民生活センター「SNSで著名人が勧める“もうかる方法” それって本当!?金融商品・サービスのトラブルにご注意!」(2026年9月1日公表、2026年10月18日確認):国民生活センター
- 警察庁・SOS47「SNS型投資詐欺」(2026年10月18日確認):警察庁
- Yahoo!リアルタイム検索「BitradeX」(2026年10月18日15時50分ごろ確認。投稿者・業者の名前は掲載していません):Yahoo!リアルタイム検索




